『動物人間』全話ネタバレ感想&見どころ!驚愕の結末とは…?

今回紹介する『動物人間』は“狩る者”と“狩られる者”が逆転した世界に迷い込んだ親子が、最悪の結末を迎える衝撃作!

森の街道で事故を起こし“動物”の姿をも纏った集団が暮らす農場へと迷い込んだ主人公とその娘・チカ。

動物たちが集う食事会に招待された二人は“最高の料理”を味わいますが、その後待ち受けていたのは最悪のおもてなしで…。

弱肉強食の世界に迷い込んだ主人公とチカは、この不気味な農場から脱出する事ができるのでしょうか?

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漫画『動物人間』の作品情報

作品情報

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作者岡田卓也
ジャンル青年漫画
出版社白泉社
レーベルヤングアニマル、ヤングアニマルコミックス

『動物人間』は「ワニ男爵」や「愛しのアニマリア」でお馴染みの鬼才・岡田卓也先生が描いた作品です。

人間と動物の立場が逆転した世界で、無残に殺された後に山猫・ネロに転生した主人公が、自分を殺した動物たちへの復讐を試みていく物語。

単なるパニックホラーではなく“食う者”と“食われる者”が逆転し、命の大切さについて深く考えさせられる作品となっています。

モモジロウ
人間と動物が平等に共存する事はできるのか、非常に興味深い作品です!

各話ネタバレ感想(一覧)

1巻
第1話第2話第3話
第4話第5話
2巻
第6話第7話第8話
第9話第10話
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『動物人間』1巻あらすじとネタバレ感想

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1巻のあらすじ

森の街道に迷い込んだ主人公とその娘・チカは、事故を起こし意識を失ってしまいます。

主人公が目覚めると、そこは“動物”の着ぐるみを纏った者が暮らす不思議な世界でした。

動物たちの食事会に招待された主人公とチカは、食べた事のないような最高の料理に舌鼓を打ちます。

しかし、二人が元の世界に戻ろうとすると動物たちの態度が一変。

“自慢の農場を案内したい”と言われた主人公は承諾しますが、案内された場所には“人間”が家畜と化した最悪の光景が。

隙を見て脱走した二人は助けを呼びに行こうとしたものの、いつの間にか動物たちの娯楽である“狩り”の標的にされていました。

抵抗虚しく捕まった主人公は、無残にも殺され動物たちに食べられてしまいます。

その後、農業の労働者の山猫・ネロに転生し全ての記憶を思い出した彼は、自分の肉を喰らった者たちを皆殺しにしようと動き出して…。

第1話の感想|立場逆転

見知らぬ森の街道で事故を起こした主人公とその娘・チカ迷い込んだのは、様々な動物たちが人間のように暮らす不思議な世界!

動物の種類は多岐に渡り、豚や兎、牛や熊などたくさんの動物たちが仲良く暮らしているようですね。

主人公は動物の着ぐるみを纏ったおかしな人々が暮らす世界だと考えていたようですが、彼らが人間を“家畜”として扱うとんでもない動物だと分かり度肝を抜かれました!

二人が案内された自慢の“農場”には、尊厳を奪われ獣と化した大量の人間の姿が…。

夢中で餌を頬張る姿はもはや人間ではなく、気味が悪いとすら思えます。

主人公とチカが食事会で食べた料理も人間の肉だったのかと思うと、何とも言えない気持ちになりました。

捕らえられた二人は何とかこの馬鹿げた農場から逃げ出そうとしましたが、動物たちが“狩り”を楽しむためにわざと牢屋の鍵を開けていたなんて…。

モモジロウ
喰う者と喰われる者の立場が逆転した世界での、スリル溢れる展開に震えが止まりませんでした!

第2話の感想|尊い命

主人公が喰われた後は、農場の労働者で山猫のネロを中心に物語が進んでいきます。

ネロはこの農場の動物でありながら、人間を喰う事に抵抗を感じる不思議な存在。

人間の肉を喰う度に吐き気をもよおしている事にも、何か理由がありそうですね!

2話では動物の子供たちが農場見学に来るシーンがありますが、無邪気な子供たちの反応がリアルで余計に恐怖を感じます。

さらに村のリーダーで鹿のアーネストは、見学の仕上げに解体仕立ての肉を食べようと提案。

命乞いをする人間の子供にナイフを突き立てるシーンは残酷ながらも、普段我々が家畜にしている事と同じですね…。

人間が美味しい食事をするために、どれほどの命が犠牲になったのか、そして動物たちがどんな風に感じていたのか、命がどれほど尊いものなのかと考えさせられました。

モモジロウ
ラストではネロの正体も分かり、驚愕の展開が続きます!!

第3話の感想|ネロの使命

ネロは動物たちに無残に殺され食べられた主人公が転生した姿だと判明!

急展開に驚かされましたが、主人公が転生しているのなら人間を喰う事に抵抗を感じるのも分かりますね。

追い詰められたネロは一番の親友でアナグマのダグに相談しますが、信じてもらえず冗談だと受け流されてしまいます。

自分が山猫に転生した事にも驚きですが、ネロが最も気になるのはチカの事。

どうしたらよいか分からず葛藤しながらも、動物たちが人間に行う酷い仕打ちを目の当たりにしたネロは、己の宿命について気付きます。

ラストでは覚醒したネロがとんでもない行動に及んでおり絶句…。

モモジロウ
動物でありながら人間の心を持ったネロは、この村でどう生きていくつもりでしょうか。

第4話の感想|制裁開始

動物たちを根絶やしにするために生まれ変わったと確信し、あの食事会に参加した者を惨殺し始めたネロ。

特権階級の動物たちが一斉に殺された事で、村は大混乱に陥っていました。

まさか同じ動物が犯人とは思わないでしょうし、動物たちはペットや家畜の人間の犯行だと考えているようですね…。

アーネストだけは犯人に気付いていそうな気がしますが、わざと泳がせているのでしょうか。

そんな中、食事会に参加した者の中で最も強い熊のアグリーまでも惨殺したネロ。

流石に熊には敵わないだろうと考えていましたが、ネロの方が一枚上手でしたね!

山猫という戦闘力に長けた存在に生まれ変わったのも、運命的だと感じます。

モモジロウ
食事会のメンバーが全滅し、一人残ったアーネストは何を思うのでしょうか。

第5話の感想|最期の仕事

最後の一人・アーネストの殺害に失敗したネロ。

今度こそ殺すと近付いた時、彼の目の前に現れたのは、可愛らしいメイド服を着たチカでした。

狩りの時点で殺されていると思われたチカが生きていたという展開に絶句!

とはいえ彼女はネロの記憶の中にいるチカではなく“ペット”として調教されていました。

父親の記憶を忘れ、アーネストに頭を撫でられて嬉しそうな表情を浮かべるチカを見て、ネロは何を感じたのでしょうか…。

複雑な感情を抱きながらも、最期に父親としての役目を果たそうとするネロの姿に涙…。

父親が殺される瞬間を目の当たりにしたチカが全てを思い出した後、農場の仕組みが明かされるという展開に驚きです!

モモジロウ
ラストは予想外の展開が続き、人間と動物が平等に共存する事の難しさを思い知らされました…。

1巻の最終回・結末について

目の前で父親を惨殺されたチカが記憶を取り戻すと共に、農場の仕組みが明かされる展開に驚愕…。

チカの過酷な運命に心が痛み、どうか幸せになって欲しいと願わずにはいられません。

チカは最後まで可哀想な存在でしたが、最後の一言がシュールで笑ってしまいます。

さらに、圧倒的王者だと思われていたアーネストへの仕打ちに度肝を抜かれました!

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『動物人間』2巻あらすじとネタバレ感想

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2巻のあらすじ

最高の動物人間料理を提供するレストラン“アン・パシェッタ”のシェフ・タカナギ

料理に異常なこだわりを持つタカナギは、13人の仲間と共に要人たちをもてなしていました。

タカナギの創る料理は味だけでなく見た目にも美しく、動物人間を生きたまま堪能できるという珍しいもの。

しかしある日、普段は人間を相手に料理を振舞っているタカナギの元に“天然モノの人間”を使った料理の依頼が舞い込んできます。

一度は断ったものの、一流の料理人として最高のポストを提案されたタカナギは、信頼する仲間を殺害し渾身のフルコースを作成。

しかし動物人間の要人たちは満足できず、メインディッシュとしてタカナギの最も大切なものを食すのでした。

一方、壊滅した農場から保護されたチカは、食用動物人間肉を生産する食肉工場で暮らしていて…。

第6話のネタバレ感想

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動物人間6話

第7話のネタバレ感想

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動物人間7話

第8話のネタバレ感想

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動物人間8話

第9話のネタバレ感想

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動物人間9話

第10話のネタバレ感想

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食肉工場を逃げ出し、深い山奥へ迷い込んだチカ。小さな山小屋に住む牛に助けられたチカですが、彼は人間を殺し尊厳を奪う悪魔のような牛で…。モモジロウやはり牛は、チカを太らせて喰らおうと企んでいるようですね。[…]

動物人間10話
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【見どころ】『動物人間』のココに注目!

動物人間見どころ

モモジロウ
ここでは、『動物人間』の見どころを2つ厳選してお届けします♪

見どころ①:喰う者と喰われる者が逆転した世界観

動物が服を着て言葉を話し、人間が首輪で繋がれ全ての尊厳を奪われているというとんでもない世界に興味を惹かれました!

喰われる側が人間だと“なんて酷い事をするのか”と思ってしまいますが、これは普段人間が動物に対して行っている事ばかり。

生命の大切さ”について深く考えさせられる作品だと感じます。

見どころ②:人間と動物の共存

人間と動物、どちらも同じ”命あるもの“には違いないのに、どちらか一方が有利に立つのは不公平だと感じます。

とはいえこの作品のように動物に、人間が喰われるなんて恐ろし過ぎる…。

人間にとっては恐怖の展開が続きますが動物と人間が平等に共存する事がどれほど難しいか考えさせられました!

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まとめ

『動物人間』について紹介しました。

主人公とその娘・チカが迷い込んだのは、動物が言葉を話す不思議な世界でした。

しかしこの村は人間を家畜として生産し、喰う事で繁栄している恐ろしい場所。

抵抗虚しく殺された主人公は、農場の労働者・ネロに転生し、自分の命を奪った者たちに復讐を試みます。

人間と動物の立場が逆転した世界で、主人公とチカが見たものとは…。

モモジロウ

単なるパニックホラーではなく“生命の大切さ”について学べる良作をお楽しみください!

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