今回紹介する漫画『余命1ヶ月家族の復讐』は、余命宣告された家族が最後に復讐していく作品です。
内藤隆一はごく普通の学生でしたが、ある日に祖父以外の家族全員が余命1ヶ月であると診断されてしまいます。
最後の1ヶ月をどのように過ごそうかと思っていた内藤家。そんな中、末っ子の友也が同級生に復讐したいと言ってきて……。
本記事でそんな『余命1ヶ月家族の復讐』のあらすじや感想をネタバレありで解説していきます。
【漫画】余命1ヶ月家族の復讐の作品情報
- 作者:月桜しおり、バラマツヒトミ
- ジャンル:少年漫画
- 出版社:スクウェア・エニックス
- レーベル:ガンガンONLINE
「余命1ヶ月家族の復讐」は原作・月桜しおり先生、漫画・バラマツヒトミの作品です。
余命宣告された家族が末っ子のために復讐していきます。普通の家族が葛藤しながらも復讐していき、バラバラだった家族が1つになっていくのが面白いです。
「復讐ものが読みたい」「スカッとさせてくれる作品が読みたい」といった人におススメの作品です。
余命1ヶ月家族の復讐のあらすじを分かりやすく解説!
家族のほとんどが余命1ヶ月に!
6人家族の内藤家は突如倒れるほどの激痛を感じ、救急車を呼ぶことになりました。
そして、祖父以外の5人が余命1ヶ月だと診断されてしまいます。薬も病気の進行を遅らせるだけで根本的に治ることはありません。
病院から帰宅後、いつからか家族で話すことがなくなっていた内藤家は久しぶりに5人が食卓に集まりました。
重苦しい雰囲気の中、それぞれが今後どう過ごすかを考えます。そして、引きこもりだった末っ子の友也がなぜ自分が引きこもりになったのか語り始めました。
復讐で家族の絆を取り戻す?
友也が引きこもりになった原因が初めてわかり、兄の隆一は驚愕します。
また、今まで引きこもりの理由を知ろうともしなかった自分や家族がおかしな状態にあることに気がつきました。
友也が1ヶ月の間にしたいことは「復讐」です。両親が反対する中、隆一は友也に協力することに。
そして復讐の計画を立てた2人は、ついに実行に移すことになります。
余命1ヶ月家族の復讐の上巻(第1話~第4話)を読んだ感想
ここでは、『余命1ヶ月家族の復讐』【上巻】を読んだ感想をご紹介します。まずは、登場人物をざっくりとまとめていきます。
- 内藤隆一
本作の主人公。平凡な学校生活を送っていたが、一家全員が余命1ヶ月と診断されてしまう。友也の復讐については、兄として協力することを決意する。
- 内藤友也
隆一の弟。ある出来事をきっかけに引きこもりになっていた。余命1ヶ月と診断され、復讐することを家族に宣言する。
- 内藤雅彦
隆一の父。ある日から職を失い、就職活動をしている。
- 内藤圭子
隆一の母。友也の引きこもりの原因を唯一知っていたが、友也に口止めされていた。
- 内藤瑞樹
隆一の姉。ブランド物の鞄を多く所持し、余命宣告後も好きに過ごすと宣言する。
- 祖父
隆一の祖父。認知症の症状がでている。
- 草壁
友也のクラスメイト。
- 田島
友也の引きこもりの原因を作った張本人。
第1話の感想:余命宣告のその後
何気ない日常を送っていた内藤家が当然余命1ヶ月と診断され、パニックになります。
現実世界ではありえないような話ですが、実際に余命宣告されたらこのようにパニックになると思いました。
また、極限状態だからこそ本音で話し合うことができるようになったのは皮肉な感じがしました。
会話がない家族も多いと思うので、この話が刺さる人も多いと思います。内藤家がどのような結末を迎えるのかとても楽しみです。
第2話の感想:家族の絆を取り戻す
友也の「復讐」宣言に驚く家族でしたが、隆一が賛成、両親が反対、瑞樹が無関心といった形になりました。両親や瑞樹の反応は当然のように感じます。
隆一は今までの家族が異常な状態だったと気づいたようです。そのことが復讐に協力することにつながるのは悲しいことですが、友也と2人で計画を立てます。
2人で話している間は兄弟愛を感じたので、その内容が復讐であることがとても異様で怖いです。
2人の復讐は成功するのでしょうか?この先の展開がとても気になります。
第3話の感想:復讐開始
計画実行の日になりました。隆一と友也は田島に対して復讐を開始します。
これまでの田島がやってきたことを考えるとここでスカッとしたいところですが、田島の言動がとても気になりました。彼も誰かに利用されていただけなのかもしれません。
しかし、田島のしてきたことは許されることではないので友也の気持ちもわかります。
優しい友也に手を貸す隆一は、弟を見守る兄そのものです。
これが復讐でなかったら美談になっていたのかもしれませんが、読んでいて少し悲しく感じました。
第4話の感想:復讐が家族の絆を取り戻させる?
復讐が終わりましたが外には誰かの車が……。ドキドキするシーンでしたが、車に乗っていた人物がわかり安心しました。
これまでの話は崩壊していた家族関係が復讐によって1つにまとまっているように思えます。皮肉なことですが、家族の形や絆を感じさせるストーリーでした。
いつから内藤家が今のような状態になったのかも気になりますね。
父親の失業や母の抱える問題、瑞樹の生活など、判明していないことが多いので、これから明かされていくのも楽しみです。
余命1ヶ月家族の復讐の最終回、結末の展開予想
今後は隆一だけでなく、両親や瑞樹も復讐に何らかの形で関わっていくと思います。その中で家族の絆を取り戻していくのではないでしょうか?
また、家族の復讐は成功しますが、同時に掴まってしまうようにも思えます。余命宣告されたものの何人かは1ヶ月では死なないかもしれません。
復讐は生きていても地獄、死んでも地獄、なのだと思います。どちらにしても内藤家は救われないのかもしれませんね。
まとめ
「余命1ヶ月家族の復讐」は余命宣告された家族が末っ子の復讐に関わり、家族の絆を取り戻していく作品です。
単なる復讐ものではなく、後が無くなった人たちの恐ろしさも感じられます。ぜひ手に取って読んでみてください。