本作は、生まれ育った環境が違う、5人の母親の出会いから始まる人間関係を描いた、大人気小説のコミカライズです。
登場人物たちの心情を、ときどき“魚”が語っており、母親たちのドロッとした感情が、可愛らしく表現されています。
始まりはごく普通だったはずなのに、それぞれの思いが渦巻く中、5人の行く末はどうなってしまうのでしょうか…。
本記事では、そんな『ママ友だった女たち ~森に眠る魚~』のあらすじや感想をご紹介します!
漫画『ママ友だった女たち ~森に眠る魚』あらすじと登場人物
あらすじ
都心での生活に憧れている繭子は、義父の遺産を手にしたことにより、念願の東京のマンションを購入。これからの生活に期待を膨らませる中、マンションの最上階に住む、かおりに出会います。そのセレブな雰囲気に憧れる繭子ですが、かおりにはある秘密がありそうでした…。
一方、幼い息子の幼稚園を検討している容子は、出向いた幼稚園で千花に出会い、お茶をすることに。話をする中で、千花の朗らかさに触れる一方、次第に“羨ましい”という気持ちも芽生え始めます。
そしていざ、子どもの入園式の日。そこで知り合った瞳という女性は、どうやら千花と知り合いのようで…?
登場人物
繁田 繭子 | セレブな生活に憧れており、念願叶って東京のマンションに越してきた。夫との関係も良好で、誰に対しても分け隔てない素直な性格。 |
江田 かおり | 繭子のマンションの最上階に住んでいる。持ち物や立ち居振る舞いから気品を感じさせ、繭子の憧れの存在でもある。 |
久野 容子 | 夫との関係に不満を抱いている。千花に羨望に近い気持ちを抱きながらも、物事を現実的に考えている。 |
高原 千花 | すらっとした美人。容子と幼稚園で出会い、瞳とは昔からの顔見知り。社交的な性格であるため、人付き合いが上手い。 |
小林 瞳 | 子育てに悩みながらも、過去の経験からママ友付き合いに苦手意識がある。通っていたボランティアサークルが心の拠り所だった。 |
『ママ友だった女たち ~森に眠る魚』1話~3話までのネタバレ感想!
1話の感想:これからの展開が気になる開幕…!
1話は、東京のマンションを購入し、これからの生活に期待と夢を膨らませる繭子の視点で始まります。
こういった人物は承認欲求が強いイメージがありましたが、都会の生活に憧れ、そのために努力していた姿は、好感が持てました。繭子の夫も優しいなー、と感じましたが、それは繭子が素直な性格だからでしょうね。
そして、そのマンションの最上階の住人、かおりはとても穏やかで、娘のえりかちゃんも上品で可愛らしく…。現状では全く不穏な感じはしませんでした。ここからどう関係性が展開していくのか、想像がつかない始まり方です…!
2話の感想:羨望と現実主義
ここでは、容子という人物の視点に切り替わります。繭子がメインとして物語が進むとばかり思っていたので、最初は驚きました!
繭子とは違って、容子の心情は若干ドロッとした始まりでした。話を聞いてくれない夫への不満、人間関係の悩みなど、現実でもこういうことがきっとありますよね…。
またいくら初対面にしても、千花の人間性が出来すぎているのでは…!?と思いました。
容子たちに向ける優しさや、きれいな言葉遣い。登場人物の中でも、非常に好感が高かったです。
容子も、そんな千花に対して、嫉妬など“負の感情”で終わらず、『自分は自分』としっかり割り切っている点は、ホッとしました。
3話の感想:子育てママのリアルな悩み
今度はママ友付き合いが苦手な、瞳という女性に視点が切り替わります。
子育てに不安はあるけれど、新しいママ友を作ることに戸惑う瞳。容子と同じく、子育てママの悩みとしては現実でもそういうことありそうですね。
そして瞳と千花、表面上は仲良く話していますが、どうやら瞳の本心はそう思っていないようでしたね。また容子は容子で、千花のほうに興味が大きいように見えます。
子どもがいると、その母親同士のお付き合いはあるでしょうけど、その親同士の関係性をどうするのか、大切な子どもが間にいる中での線引きなどは、難しいのだと感じました。
【考察】『ママ友だった女たち ~森に眠る魚』最終回結末は?
互いに認め合い、助け合う仲に
ここまでは良い感じに収まりそうな展開ですが、それぞれ何やら内に秘めていそうですね。
私自身の希望もありますが、今後の展開としては、全員が本心を打ち明け合い、それについてみんなで考え、助け合うこともあるのではないでしょうか。
夫との問題、子どもの問題…さまざまなことを全員で乗り越えてほしいな、と応援したい気持ちです!
決別のまま、それぞれの道へ
1~3話までは非常に良い感じの終わり方に感じ、これが嵐の前触れなのか…!?と勘ぐってしまいましたね(笑)
またタイトルが“ママ友だった”とあり、過去形になっていることから、やはり最終的には分裂してしまう可能性が高いような気がします。
2つ目の考察として、わだかまりを残したまま自分たちの家庭に戻り、日常を過ごしていくのではないでしょうか…。
まとめ
ここまでの内容では、登場人物が表面的にしかわからず…。話が進む中で、それぞれの人間性や過去が明らかになってきたときに、一体どうなってしまうのかが読めない展開でした!
子どもを持つ者同士、1度でも亀裂が発生してしまえば、もう元には戻れないのでしょうか…?