『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』は、警察も知り得ない、殺人鬼を捕まえる”謎の通報者“を追っていた警察官・磯貝が、辿り着いた通報者・ヒナタと協力し、シリアルキラーと対峙していくサスペンスストーリーです。
警察官といっても、磯貝が所属しているのは生活安全課。彼が管轄外の捜査に首を突っ込んでまでシリアルキラーに接触するのには、人に言えない悲しい事情があって…。
ヒナタは何故警察よりも早くシリアルキラーを見つけ出す事ができるのでしょうか?
漫画『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』のあらすじ
連続殺人鬼を追っていた警察は、とある通報をきっかけに熱帯魚屋の店主が犯人という情報を掴みます。
現場に向かうと犯人は気絶させられており、側には惨殺された女性の遺体がありました。
“謎の通報者”の情報が元で犯人逮捕に至った事件はこれで3件目。
警察は“謎の通報者”がどうやって犯人を見つけているのか見当もつかず戸惑います。
途方に暮れる刑事たちに声をかけた生活安全課の磯貝は、現場の写真を撮ると“謎の通報者”が関わった他の事件との共通点を探していました。
いずれの現場にも“同じ英会話教室のポケットティッシュ”が落ちている事に気付いた磯貝。
翌日、ティッシュ配りをしている現場に向かった磯貝は、可愛らしい少女に目を付けて…。
『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』のネタバレ感想
ケース1の感想|天使の正体
冒頭からホルマリン漬けの女性の遺体が見つかるというショッキングな展開で始まりましたが、この事件の犯人は“謎の通報者”からの通報によって逮捕に至ります。
謎の通報者が関わった事件は既に3件目だと言いますが、この通報者はどこから情報を得ているのか気になりますね!
完全に管轄外なのに、生活安全課の巡査部長・磯貝が、毎回連続殺人事件の現場に足を運ぶのは何故でしょうか。
謎の通報者が関わった他の事件と照らし合わせながら、通報者についての情報を探っていた磯貝。
同じ英会話教室のポケットティッシュが現場に落ちている事に気付いた磯貝は、そこで“ティッシュ配りの天使”と呼ばれている少女に出会います。
この少女はわざわざ手を握りながらティッシュを配っており、犯人が狙う女性の特徴を真似た格好をしているなんて怪し過ぎる…。
ケース2の感想|それぞれの事情
行方不明になった姉を探すため、そして大切な人を殺した犯人を捜すために、協力関係となったヒナタと磯貝。
ティッシュ配りのバイトを辞めたヒナタはメイド喫茶で働いていましたが、これもシリアルキラー探しと関係があるのでしょうか。
今から一年前、ヒナタの姉は仕事に行ったきり行方不明に。
二日後の夜に苦しそうな声で電話をかけてきた後に行方をくらましてしまいますが、犯人に殺されているのは間違いなさそうですね。
ヒナタには他人の手に触れると殺害した人数が分かる特殊能力があり、その力を生かして殺人鬼を追いかけていた事が判明。
とはいえ自らを囮にして殺人鬼を追い込むなんて危険すぎますし、磯貝が味方になってくれて良かったです!
磯貝から最近失踪した女性の情報を得たヒナタは、彼女たちが第1、第3水曜日に行方不明になっていると気付きます。
ケース3の感想|新たな殺人鬼
バーと同じビルに入っているサウナから出て来た少女の手を握ったヒナタは、彼女が12人も殺したシリアルキラーだと気付きます。
見た目は人形のように可愛らしいのに、12人も殺しているなんて恐ろしいですね…。
磯貝と共に彼女の後を付けたヒナタですが、その少女・リサは高級マンションに住んでいる事が判明。
シリアルキラーは特有の“こだわり”を持っている事が多いものの、リサのこだわりはまだ分かりません。
水曜日のサウナにどんな謎が隠されているのかも分からない今、ヒナタたちはリサのこだわりを見つける事ができるのでしょうか。
その後、サウナに隣接する店舗の防犯カメラ映像を解析すると、10人の行方不明者がリサと接触していた事が判明!
彼女らがリサに殺されている事は明らかですし、共通点を見つければ接近できそうですね!
ヒナタたちは彼女たちが手首にヘアゴムを付けている事に気付きますが、これは同性愛者の女性が相手を探す際に使う合図だという事が明らかに。
【見どころ】『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』のココが面白い!
見どころ①:個性的なシリアルキラーたち
“シリアルキラー”と聞くと恐ろしいですが、それぞれが独特のこだわりを持っており興味深いです!
作品に登場するシリアルキラーたちも、香りにこだわりを持っていたり、理想的な“くびれ”を探していたり…。
一般人には理解できない独特のこだわりにクスっと笑ってしまいました!
見どころ②:ヒナタと磯貝の事情
ヒナタは失踪した姉を探すため、そして磯貝は婚約者を殺した犯人を捜すために様々なシリアルキラーと対峙しています。
どちらも捜査にかける熱意が半端ではなく、大切な人だった事が伺えますね。
二人の大切な人を殺したシリアルキラーの正体も気になりますが、個人的には同じ犯人の仕業だと睨んでいます。
まとめ
『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』について紹介しました。
“謎の通報者”からの通報がきっかけで、連続殺人鬼たちが次々と逮捕される事態に。
生活安全課に属しながらもとある殺人鬼を追っていた磯貝は“謎の通報者”の正体がティッシュ配りの少女・ヒナタだと気付きます。
共通の目的を持った二人は協力関係となり、情報共有しながら事件を追っていました。
ヒナタには手に触れると殺害人数が分かる特殊能力がありますが、姉を殺した犯人を見つけ出す事ができるのでしょうか。