『あなたの愛など要りません』は、夫婦愛・家族愛とはなにか、「真実の愛」ってなんだろうと考えさせられる物語です。
主人公“ラシェル”は、１度目の人生で愛する夫に殺されてしまいますが、２度目の人生では息子のために生きることを決意します。夫からの愛を諦めていたのですが、１度目の人生ではなかった出来事が次々と起こってしまうのです。
息子を大切に思う母親の愛があるからこそ、恋人のために生きる夫との人生は、どんな運命をたどるのでしょうか。
漫画『あなたの愛など要りません』あらすじと登場人物
| 作品情報 | |
| 作者 | 新玉らん、冬馬亮 |
| ジャンル | 少女漫画 |
| 出版社 | アルファポリス |
| レーベル | レジーナCOMICS |
あらすじ
“ラシェル”は、命の危機を助けてくれた王国騎士団長“ヘンドリック”に一目ぼれしてしまいます。けれども、ヘンドリックは、「恋人“アリー”だけを愛する」と公言しているのは有名な話。
それでも、公爵家の跡取りでもあるため、結婚相手を探しているようですが、その条件は「妻として愛することはなく、後継ぎを生むための道具」という最悪なものでした。
ラシェルは一筋の希望をもって、公爵家へ嫁ぐことを決めます。
しかし、子作りだけの夫婦関係はうまくいくはずもなく、息子“ランスロット”が誕生してからも、ヘンドリックからの愛を受けるどころか、“ある事件”をキッカケに殺されてしまう運命だったのです。
登場人物
ラシェル
夫“ヘンドリック”を愛するがあまり、１度目の人生では悲しすぎる生涯を終える。
２度目の人生では、ヘンドリックの愛を求めることはせず、息子のためだけに生きること決意。
ヘンドリック
バームガウラス公爵家の後継ぎであり、剣の腕前がピカイチの王国騎士団長。
平民の愛人を囲っているのは有名な話。後継ぎを生ませるためだけに、ラシェルと結婚する。
アリー
貧困地域で暮らす平民。ヘンドリックを助けたことをキッカケに恋人となる
ランスロット
ラシェルとヘンドリックの息子。賢く、聞き分けがいい男の子。
１度目の人生では、目の前で母を殺されてしまいトラウマを抱えてしまう。
キンバリー
ヘンドリックの弟。兄に蔑まされるラシェルの味方であり、恋心を抱いている。
『あなたの愛など要りません』１巻のネタバレ感想
１話～２話｜悲惨な１度目の人生
ヘンドリックが最低夫すぎて、ドン引きしながらの物語の幕開けです。
恋人がいると知りながらも、一筋の望みをかけたラシェルを見事裏切り、子作り以外は恋人との時間を家で過ごすクズっぷり。息子ランスロットが生まれてからも、１２年もの間放置するなんて、父親としても最低クソ野郎ですよね。
“ある出来事”がキッカケで、ヘンドリックに殺されてしまうラシェルですが、２度目の人生ではランスロットのためだけに生きることを決意します。
ヘンドリックに媚びることもなく、自分の意志をもって生きるラシェルがカッコいい！
しかし、ヘンドリックの様子が１度目の人生とは変わっていることも気になります…。
３話～４話｜キンバリーの叶わぬ恋
１度目の人生では、ランスロットに十分な愛情を注げなかったことを後悔していたラシャルは、２度目の人生で色んな人を味方につけながら、子育てをしていきます。
そのうちの一人“キンバリー”は、ヘンドリックの弟ですが、兄とは違いめちゃくちゃ優しい！
ラシェルとランスロットの一番の味方になり、父親代わりを務めてくれる姿は、本物の親子のようです。
キンバリーは、小さい頃からラシェルのことが好きだったようですが、ラシェルは兄の妻であり、叶わぬ恋が切なすぎる…。
しかも、愛するラシェルが、夫から蔑まされているなんて、言葉では言い表せないほどの苦痛ですよね。
５話～６話｜ヘンドリックの本物の愛！？
ヘンドリックは、自分を助けてくれた“アリー”のことを「ただ一人愛する人」と公言していますが、この考えに固執するあまり、大切なものを見失っているような気がします。
貧困街で育ったアリーのために、豪華な邸宅を用意し、ほとんどの時間をアリーともに過ごすのですが、これは本物の愛なのか、ただの執着なのかわかりません。
美しく、賢いラシェルのことが気になりながらも、「アリーへの愛が本物だ」と信じて疑わないのも、どこかズレていますよね。
ランスロットと平穏な生活を送っていたラシェルですが、突然ヘンドリックから「もう一度子作りをする」という手紙が届いたことには、全読者が驚いたこと間違いなしです。
『あなたの愛など要りません』最終回の結末を徹底考察！
考察①：ヘンドリックと離縁する！？
２度目の人生を生きるラシェルは、ヘンドリックへの愛は諦めているので、アリーと共に過ごしているヘンドリックとは離縁することになるのかなと想像します。
アリーは、思ったより常識人なので、ラシェルからヘンドリックを奪うつもりはなさそうですが、今後ヘンドリックがどう行動していくのか気になります！
考察②：キンバリーと夫婦になりそう
ヘンドリックと離縁したラシェルは、どんな時も一番の味方になってくれていたキンバリーと夫婦になってくれたらいいなと思います。
一途にラシェルを愛していたキンバリーだからこそ、ラシェルの幸せを一番に考えてくれそうですよね。
まとめ
憧れの人と結婚できたのに、まさかの悲惨な運命をたどる１度目の人生…。
後悔ばかりのラシェルが、息子のために生きることを決意し、２度目の人生をスタートさせますが、ここでもヘンドリックに振り回され、波乱万丈な人生を送ることになりそう…。
ラシェルが幸せな人生を送れるのか、最後の最後まで見逃せない展開が続きそうです！