『わたしが誰だかわかりましたか?』は、バツイチ子持ちで頼れる人もおらず疲弊していた主人公・サチが、同じバツイチの川上と出会い恋に落ちる中で、予想もしていなかったトラブルに巻き込まれていくお話です。
彼と出会いメッセージのやり取りをしていたサチですが、どうやら相手は川上を装った別人のようで…?
- 気軽に読めるエッセイが好き
- 同世代のシンママの恋の行方が気になる
- 犯人が主人公を嵌める理由が知りたい
漫画『わたしが誰だかわかりましたか?』の作品情報
作品情報 | |
作者 | 降谷百合矢、まるぶち銀河 |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | コミックエッセイ |
『わたしが誰だかわかりましたか?』は、様々なヒューマンドラマを描いてきたやまもとりえ先生が手掛けた女性漫画で、第40話で完結しています。
バツイチ子持ちのアラフォー女性が、同じバツイチ男性と運命的な出会いを経て恋に落ちる物語。
元々は女性雑誌“レタスクラブ”で連載されていたエッセイ漫画を単行本化したものですが、最後の最後まで結末が予想できない展開に引き込まれてしまいました!
ただの恋愛話ではなく、離婚や子育て、恋愛模様まで深く描かれており、特に子供を持つ女性には共感できる内容となっています。
まるでミステリー作品を読んでいるような不思議なストーリーをお楽しみください!
【あらすじ】『わたしが誰だかわかりましたか?』はどんな物語?
このお話の主人公は、長年連れ添った夫と離婚し、一人息子を育てるシングルマザー・海野サチ。
ある日サチは職場のイベントパーティーで、取引先のバツイチ男性・川上と出会います。
同じバツイチとしてすっかり意気投合したサチは、川上と連絡先を交換し他愛無いやり取りを続けていました。
他愛無いやり取りを続ける中で、サチはいつしか“川上に会いたい”と思うように。
パーティーで盛り上がった話題をエサに会う約束を取り付けようとしたサチですが、川上からはさらりとかわされてしまいます。
彼のSNSを発見したサチは、川上が嘘を付いていると思い始めて…。
【考察】『わたしが誰だかわかりましたか?』の気になるポイント
それぞれが抱える事情
サチは友人の紹介で“ちゃんとした人”と結婚したものの、ある事が原因で離婚。
周りの友人からは我慢が足りないと言われてしまいますが、理由を知ると離婚に至っても仕方がないなと思えました。
誰かに言わないだけで、人は誰でも少なからず問題を抱えていますよね。
サチの友人たちもそれぞれ人には言えない事情を抱えており、登場人物たちが抱える悩みも見どころの一つになっています。
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信じるって難しい
川上に出会ってからのサチは、どう見ても恋する乙女。
他愛無いやり取りで舞い上がる様子は、たとえバツイチアラフォーでも可愛らしく思えました。
しかし、川上が嘘を付いていると気付いてからは疑心暗鬼に陥ります。
さらに仲の良い友人たちも何やら隠し事があるようで、結局信じられるのは自分だけだと思うように。
この作品を読むと、人を信じる事の難しさについて考えさせられました。
川上の正体
サチとメッセージのやり取りを続けていた川上ですが、腑に落ちない事が多く別人だと判明。
川上以外の人物がメッセージを送っていたのだとしたら、一体誰が何のためにそんな事をしたのかも気になってしまいますよね。
ラストでは、犯人の事情やサチを陥れた理由も描かれており驚愕。
また、サチはこの犯人に気付いていたのかどうかも気になるポイントとなっています!
【結末】『わたしが誰だかわかりましたか?』の最終回を”ネタバレ”なしで解説!
サチに庇ってもらって以来、彼女に恋心を抱き始めた青年。
その日以来サチを目で追ってしまいながらも、既婚者という事もあり想いを伝えられずにいました。
しかしある日、サチが離婚したと聞いた彼は少しずつアプローチしようと計画。
ところが職場のイベントでサチが恋に落ちる瞬間を見てしまった彼は、いても経ってもいられず川上に成りすましてメッセージを送り始めます。
他愛無いやり取りを続ける中で、サチへの恋心は募っていくばかり。
これ以上嘘を重ねずサチに全てを打ち明けようと決意した彼は約束を取り付けますが、結局その日は会えないまま終わってしまい…。
【レビュー】『わたしが誰だかわかりましたか?』を読んだ感想
シンママの恋
同じ子を持つ女性として、サチの気持ちに共感できました!
特にサチの場合は離婚も経験しており、新しい恋に踏み出すのが怖いという気持ちも分かりますね。
それでも恋するサチの姿を見ていると、恋愛は理屈じゃないと気付かされました!
サチの友人たちは彼女の恋を良く思っていないようですが、口に出さないだけでそれぞれ事情を抱えています。
最終話では、友人たちが選んだ結末も描かれており、サチ以外の登場人物のお話ももっと読んでみたくなりました。
青年の事情
川上に成りすましていたのは、サチも良く知る人物だった事が判明。
サチに恋心を抱いていたのは分かりますが、やっている事が怖すぎますよね…。
川上に成りすますのではなく、真正面からアプローチしていたらチャンスがあったかもしれないのに、いくら言い出せないとはいえ残念な気持ちになりました。
中盤までは犯人が誰か分からず、色々想像しながらワクワク…。
予想外の人物で驚かされましたが、サチが選んだ結末も素敵なものだったので是非本編で確かめてみてくださいね!