『娘の妊娠は、夫のせい』は、一人娘・莉子に異常な執着を見せる夫・ヤスのせいで人生が狂ってしまった主人公が、娘と共にもう一度やり直そうと奮闘するお話です。
- 娘と夫の関係が気になる
- 親子間の性的虐待について興味がある
- 主人公と娘が幸せになる姿が見たい
主人公と莉子は、狂った夫から離れる事ができるのでしょうか?
漫画『娘の妊娠は、夫のせい』とは?
作品情報 | |
作者 | サレ妻りえ、だあ子 |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | LScomic |
- 2024年2月15日に配信開始されたホームドラマ
- 様々な家族間の問題を描く「LScomic」にて連載
- 現代の闇に焦点を当てた話題作
『娘の妊娠は夫のせい』は、原作をサレ妻りえ先生、漫画をだあ子先生が手掛けた作品で、現在「めちゃコミック」を始め様々な媒体で配信され、19話で完結しています。
一人娘が夫の子を妊娠した事がきっかけで全てを捨てて家を出た主人公が、再び助けを求め連絡してきた娘と再会し、夫から逃れるべく奮闘する物語。
父親からの性的虐待というショッキングな題材を元にしたストーリー展開に引き込まれてしまいます!
最後まで注目していきたいです!
【ネタバレなし】『娘の妊娠は、夫のせい』全話あらすじ
【1話~10話】夫と娘の裏切り
中学校の卒業を控えた娘・莉子の妊娠が発覚し、一気に地獄に堕とされた主人公。
しかも相手は夫・ヤスだと発覚し、主人公は混乱してしまいます。
莉子は涙ながらにヤスとの関係を打ち明けますが、主人公に問い詰められても彼は認めず開き治る始末。
呆れた主人公は娘の言葉を信じ、ヤスに責任を取らせお腹の子を中絶させようとしますが、どうしても産みたい莉子は家出し数日経っても帰ってきませんでした。
業を煮やした主人公が警察に行こうとすると、ヤスは莉子と連絡を取っている事を認め、帰宅するよう促しました。
それから一週間が経ち、やっと莉子が帰宅。
莉子は中絶を決めたものの、主人公の事を完全無視し始めます。
結局、中絶できるギリギリの日である”中学の卒業式当日”に中絶手術を受けた莉子は、一人涙していました。
その後、二人に絶望した主人公はヤスと離婚し、新たな道を歩み始めるのでした。
しかしそれから8年後、莉子からの連絡を受けた主人公は、”お父さんが怖い”と言う娘と向き合い戦う事になり…。
主人公は再び頼ってきた莉子を許す事ができるのでしょうか?
【11話~19話】ヤスとの戦い
ヤスに制裁を与えるため、弁護士事務所を訪ねた主人公と莉子。
弁護士のアドバイスを元にヤスに電話をした主人公は、取り乱す彼を上手く誘導しながら裁判で有利になる”証拠”を引き出す事に成功します。
その後は莉子とヤスが接触しないよう配慮していた主人公ですが、彼が娘の職場に乗り込んで来た事で事態が一変。
この日以来、莉子は体調を崩し心身ともに不安定に。
事態を重く見た主人公は警察署に出向きこれまでの事情を説明しますが、逮捕は難しいと言われ憤慨していました。
しかし、この日から莉子の様子はおかしくなり、ついには多重人格を発症してしまいます。
精神科を受診した主人公は医師に全てを打ち明けアドバイスを求めますが、莉子の容体は悪化するばかり。
莉子を落ち着かせるためにも生活をリセットしようと考えた主人公は、仕事を辞め引っ越し、新たな土地で生活を始めて…。
主人公と莉子は幸せになれるのか、感動のラストは必見です!
今すぐ読みたくなる!『娘の妊娠は、夫のせい』の見どころ
母と娘の絆
娘と夫が関係を持っていた事もショックなのに、妊娠までしてしまうなんて…。
私が同じ立場なら冷静ではいられないと思いますが、取り乱す事なく淡々と事を勧める主人公に終始感心させられっぱなしでした!
主人公は少しでも娘が傷付かないよう行動を起こそうとしたのに、当時洗脳されていた莉子に無視されるという展開が辛くて涙なしには読めません。
嫌気がさした主人公が、全てを捨てて出て行ってしまうのも仕方ないと思います。
それから8年後、再び助けを求めてきた莉子の味方となり、共に戦っていく主人公の強さに惹かれました!
娘を想う母心に胸が熱くなります。
ヤスの末路
主人公と莉子を地獄に突き落としたヤス。
証拠が残らないように莉子と関係を結び、異常な執着を見せるヤスに恐怖を感じます。
莉子の交友関係を絶ち、自分しか目に入らないよう拘束する異常さにゾクゾク…。
警察にも相談したものの、証拠不十分で逮捕はできないなんておかしいですよね。
何のために莉子が辛い思いをしたのか、日本の法律に疑問を感じました。
それでも最後にはヤスに天罰が下る結果となっており、読者としては一安心。
スッキリ…とまではいかない制裁でしたが、ヤスがどんな末路を辿るのかも注目していただきたいです!
『娘の妊娠は、夫のせい』の登場人物をまるっと解説
- 主人公
- ヤス
- 莉子
- 弁護士
主人公
夫・ヤスと一人娘の莉子と三人で暮らす主婦。
ごく普通の生活をしていましたが、ある日突然莉子の妊娠が発覚し、地獄に突き落とされる羽目に。
一度は二人と決別したものの、助けを求める莉子を守ると決断した素敵なお母さんです。
ヤス
主人公の夫で莉子の父親。
一人娘の莉子に執着し、小学生の頃から性的虐待を行っていた異常者。
15歳の莉子を妊娠させた張本人で、娘を守るどころか保身に走るクズです。
洗脳が解けた莉子を連れ戻そうと躍起になりますが、思うようにいかず精神を病んでいきます。
莉子
主人公とヤスの一人娘。
物心ついた時からヤスに洗脳され、一度は相思相愛に。
父親の子を身籠ってもヤスを悪く言う事なく、主人公に反発し決別します。
しかし、社会人になってからはヤスの異常さに気付き逃げ出したいと思うように。
自分を守るために多重人格を発症してしまうなど、ヤスに人生を狂わされた張本人です。
弁護士
主人公と莉子が、ヤスに制裁を加えるために訪ねた弁護士事務所の担当者。
少しでも二人に有利に進むよう、親身になって相談に乗ってくれる優しい女性。
ヤスが自らボロを出すよう仕向けるなど、頭のキレる人物です。
【結末】『娘の妊娠は、夫のせい』の最終回はどうなる?
最終的に、主人公と莉子はヤスと決別し幸せな生活を取り戻すと思います。
ヤスに付けられた傷は簡単に癒える事はないと思いますが、全てをリセットし新天地で生活を始めた事で、少しずつ前向きにやり直せるのではないでしょうか。
また、法律で裁く事はできなくても、ヤスにも主人公と莉子を苦しめた報いを受けて欲しいですね!
今はまだ苦しみの中にいる二人が幸せになれるよう祈りたいです!!
『娘の妊娠は、夫のせい』ネタバレ感想・レビュー
主人公の葛藤
一人娘が夫から性的虐待を受けた末に妊娠してしまう…という、冒頭からショッキングな展開に度肝を抜かれました!
このお話自体はノンフィクションとの事ですが、莉子と同じように父親からの性的虐待に苦しんでいる女性は多いのではないでしょうか。
子供の頃には父親の言いなりだった莉子が、大人になるにつれて”おかしい”と思い始め、逃げようと考えるところがリアルですね。
もし私が主人公の立場だったら、裏切った娘を受け入れる事ができるだろうかと考えさせられました。
主人公は、8年前に莉子を裏切った事を悔やみ、今度こそ絶対に守ると決意した強い女性。
莉子を矢面に立たせる事なく、共に戦う様子はとても頼もしいです!
家族の結末
性的虐待を受けた莉子だけが苦しみ、ヤスには何のお咎めもないなんて納得できるはずもありません。
証拠が残らないよう、言葉巧みに莉子を洗脳し、意のままに操るヤスが本当にクズで腹が立ちます。
序盤では救いのない展開が続きましたが、最も救われたのは莉子が自分で異常さに気付けた事。
父親に植え付けられた苦しみが癒える事はないと思いますが、少しずつでも平凡な日々を取り戻して欲しいと思います。
ラストでは、簡単には終わらない問題に何とも言えない気持ちに…。
主人公一家がどんな結末を迎えるのか、是非本編で確認されてみてくださいね!