『偽装出産』あらすじや見どころを徹底解説！妊娠を急かされ追い詰められた妻は…。

今回はpeep発の漫画『偽装出産～デキない夫婦は嘘をつく～』のあらすじや見どころを徹底解説していきます！

なかなか子供ができず悩んでいた夫婦。追い詰められた妻は”とんでもない決断”をし、もう後には戻れない状況に陥ってしまい…。

漫画『偽装出産～デキない夫婦は嘘をつく～』の作品情報

『偽装出産～デキない夫婦は嘘をつく～』の原作者・凉白ゆきの先生は、peep公式の作家さんで、主にホラー・ミステリーなどを執筆されています。作画は「社内処刑人」でお馴染みのつかさき有先生が担当！

今回、凉白ゆきの先生の作品を始めて拝見させていただきましたが、妊娠を急かされ追い詰められた主人公がリアルに描かれていて、一瞬にして引き込まれてしまいました！

また、物語の中で自分が妊娠しずらい体質だと分かった主人公は” とんでもない決断 ”をしてしまいます。その決断を境に主人公の生活は、ありえない方向へとシフトしていき…。

【ネタバレなし】『偽装出産～デキない夫婦は嘘をつく～』のあらすじ

4年前、行きつけのカフェで裕二と出会い、彼の穏やかな性格に惹かれて結婚した美紀。しかし、彼との結婚には”ある条件”があった。

それは…３年以内に子供を産むこと。それができなければ即離婚だというのだ。裕二の実家は地元では有名な名家。それゆえ跡取りの問題があるのだという。

前々から子供に興味があった美紀は、迷うことなく彼の条件にYesと答えた。しかし結婚から2年…未だ美紀のお腹には子供がいない。

離婚まで残り1年、焦りを隠し切れない美紀は、病院で診察を受けることにした。そこで医師から不妊ではないが、妊娠しずらい体質だと言われてしまう。

医師の診断結果を受け、美紀の焦りは更に増す。そんなかか、北海道へ出張に行っていた裕二の妹・加奈がお土産を持って訪問してくる。

加奈と二人で夕食を作ることになった美紀。そこで加奈から、別れた男との子供を妊娠し中絶を考えているという話しを聞いた美紀は…。

ココに注目！『偽装出産～デキない夫婦は嘘をつく～』の見どころ

自身が妊娠しずらい体質だと分かった美紀は裕二と離婚したくないあまり、あろうことか彼の妹である加奈が産んだ子供を”我が子”として育てることに決めました。

もちろんこのことは、「美紀・裕二・加奈」の３人だけの秘密。しかし、この計画を成功させるには出産届を国に提出できる医者の協力が必要になります。

そこで美紀は以前、不妊のことで相談に乗ってくれた金森先生に協力を依頼。彼女は悩んだ末にOKしてくれましたが、本当に彼女を信用して良かったのでしょうか…。

また、裕二の両親に子供ができたと嘘の報告をし、後には引けない状況に陥ってしまった美紀ですが、本当に死ぬまで嘘を貫き通すことはできるのでしょうか…。

『偽装出産～デキない夫婦は嘘をつく～』考察含む感想・レビュー

美紀の覚悟

他人の子供を” 実子 ”として育てる決意をした美紀。実際に子供を手にした時の彼女の表情は、末恐ろしいかったです。まるで本当に自分が産んだかのような…何とも言えない表情でした。

そしてすでに我が子だと思い込んでいる彼女は、恐ろしい表情で「この子のためなら…」と心の中で呟いていましたが、あの表情を見る限り犯罪をも厭わない確固たる覚悟が伺えました。

本作は数多くのホラー作品を世に送り出してきた「peep」発の作品ですので、今後の展開が楽しみです！！

嘘のレベルが桁違い…

他人の子供を”実子”として育てる決意を固めた美紀ですが、嘘のスケールが壮大すぎて度肝抜かれてしまいました。いくら焦ってたとはいえ、少し冷静になればヤバいことぐらい誰だって分かるはずですよね。

それが判断できなかったということは、相当追い詰められていたのでしょう。すでに両親にも報告し、もう後には引けない状況になってしまいましたが、本当にこれで良かったのか読者としてはかなり複雑です。

また、計画を遂行するために金森先生に協力を依頼した美紀ですが、例え必要なことだったとはいえ、それが反って脅威になるような気がしてなりません。一見優しそうな先生ですが、なんか信用できないんですよね…。