今回紹介する『棺の花嫁~冥婚により、二人は遠からず愛を知る』は、家族に売られた藍子が死者との婚姻“冥婚”を通じお相手の正太郎と心を通わせていくお話です。
夫となる正太郎は既に亡くなっており、一生弔い続けていく事を覚悟していた藍子。しかし、藍子が妻として覚悟を決めた瞬間、死んだはずの正太郎が生き返って…。
運命の伴侶を得た二人は幸せになれるのでしょうか?
漫画『棺の花嫁~冥婚により、二人は遠からず愛を知る』について
あらすじ
このお話の主人公は、生真面目な性格で家族から疎まれている二条家の長女・藍子。
天真爛漫な妹・桃乃はすぐに結婚相手を見つけましたが、気難しい藍子は18歳になった今も良い縁談に恵まれずにいました。
ある日、桃乃の婚約者・藤能の紹介で、藍子は椿間地方の名家・壱ノ瀬家に嫁ぐ事に。
しかし婚儀の日、花嫁衣装に身を包んだ藍子が目にしたのは、棺に納められた夫・正太郎の姿でした。
椿間地方では独り身で亡くなった者に嫁をあてがう“冥婚”が行われており、藍子は家族に売られたと気付きます。
戻る場所もない藍子が一生をかけて夫を弔っていく覚悟を決めた途端、何故か正太郎が棺から起き上がって…。
登場人物
二条藍子 | 由緒ある名家・二条家の長女。 生真面目な性格で家族から疎まれ、既に死んでいる正太郎との“冥婚”をする羽目になる。 |
壱ノ瀬正太郎 | 椿間地方の名家・壱ノ瀬家当主。 ハッキリと物を言う性格で老人衆から疎まれていたが、民衆からは慕われている。 |
二条桃乃 | 二条家の次女で藍子の妹。 可愛らしく異性から人気だが、運命的な出会いを果たした藤能との婚約を決める。 |
藤能 | 桃乃の婚約者。 どこか怪しい雰囲気が漂い、裏社会と繋がっている様子。 |
見どころ
この作品の見どころは、正太郎の死の真相。
壱ノ瀬家の当主でありながら、老人衆から疎まれていた正太郎。
藍子と“冥婚”を結んだのも何らかの理由がありそうですし、老人衆の態度を見ると正太郎の死は仕組まれていたのでは…と感じます。
3話の段階では正太郎の死の真相は明かされておらず、最も気になるポイントとなっています!
『棺の花嫁~冥婚により、二人は遠からず愛を知る』ネタバレありの感想!
第1話:蘇りの旦那様の感想
家族から虐げられていた主人公が悪評高い貴族に嫁ぐ話は良くありますが、死者の花嫁となる展開が珍しく見入ってしまいました!
この縁談を持ち込んだのは桃乃の婚約者・藤能ですし、婚姻前から何だか胡散臭い…。
婚儀の場で棺に入った夫を見た藍子の絶望の表情に心が痛みましたが、一瞬で覚悟を決める心の強さに感心しました!
運命の相手と“冥婚”を結ぶと死者が蘇るという言い伝えがありますが、まさか本当に正太郎が生き返るなんて…。
第2話:夫婦であればするべきこの感想
死んでいたはずの正太郎が蘇り周囲は騒然としていましたが“こんなはずじゃなかったのに”というのが本音でしょうね。
死んでいる間に結婚相手を決められ憤った正太郎は藍子を家に送り返そうとしたものの、彼女にはもう戻る家などありません。
藍子の剣幕に押された正太郎は妻として残す事を決め、初夜を迎える羽目になった二人。
このまま彼に抱かれてしまうのかとドキドキしましたが、藍子を気遣い別々に寝ようとする正太郎の優しさに嬉しくなりました!
夫婦になった二人の生活が始まり、藍子の様子を観察する正太郎。
第3話:優しさと忍び寄る影の感想
より良い生活を築くため、もっと正太郎の事を知ろうと考えた藍子。
とはいえ年齢や身長以外の事は分かりませんし、これから徐々に知っていくしかないのでしょう。
そんな中、お見舞いと称し駆け付けた老人衆が壱ノ瀬家の実権を握ろうとする中、毅然とした態度で追い返す正太郎にスッキリ♪
二人は似た者同士ですが、胸に溜め込んでしまう藍子とは違い、ハッキリと物を言う正太郎は正反対だと感じました!
老人衆からは疎まれているものの、民衆からは何故か大人気の正太郎。
人と関わる事が苦手な藍子を気遣ってくれましたし、本当は優しい人なのでしょうね。
このまま二人が心を通わせていくのかと思いきや、藤能がかき乱しそうな予感が…。
『棺の花嫁~冥婚により、二人は遠からず愛を知る』最終回結末を徹底予想!
藍子と正太郎が相思相愛となる
家族に売られ死者の花嫁となった藍子。
しかし藍子が覚悟を決めた途端に正太郎が蘇りましたし、二人は伝承通り“運命の相手”なのでしょう。
一見似た者同士の二人ですが性格は正反対ですし、足りないものを補いながら添い遂げていくと予想しています!
正太郎の死の真相が明かされる
老人衆の態度を見る限り、正太郎の死は何者かに仕組まれていた様子。
もしかしたら自然死ではなく、誰かに殺された可能性もありますね!
個人的には、正太郎の死には老人衆だけでなく二条家や藤能も関わっており、壱ノ瀬家の実権を握るために皆で結託していたのでは…。
いつか彼らの悪事を暴き、然るべき罰を与えて欲しいと思います!
まとめ
『棺の花嫁~冥婚により、二人は遠からず愛を知る』について紹介しました。
生真面目な性格で家族から疎まれていた藍子は、壱ノ瀬家当主・正太郎の妻になる事に。
既に亡くなっている正太郎を一生弔い続けると決めた藍子でしたが、何故か死んだはずの彼が蘇っていました。