今回紹介する『或る夫婦のはつ恋』は、両親を亡くし叔母夫婦に引き取られて以来、虐げられてきた主人公・さつきが、偏屈で醜いと噂の小説家・修の妻となり、愛を紡いでいく物語です。
孤独なさつきの心を埋めてくれたのは、同じく心に傷を抱えた修で…。修の秘密も気になりますが、二人の恋の行方も楽しみです!
漫画『或る夫婦のはつ恋~嫁ぎ先は人間嫌いの文豪でした~』の見どころと登場人物
ここでは、『或る夫婦のはつ恋~嫁ぎ先は人間嫌いの文豪でした~』の見どころや登場人物を解説してきます♪
見どころ
この作品の一番の見どころは…
幼い頃から虐げられてきたせいで自尊心が低いさつきが、修のおかげで少しずつ笑顔を取り戻す姿に胸が熱くなります。
心に傷を抱えた修が、さつきの明るさに救われるシーンも見どころの一つ。
「孤独に凍りついた私の心を温めてくれたのは、罪に囚われた小説家だった。」幼い頃に両親を亡くし、呉服屋を営む母の生家に引き…
登場人物
ここでは、作品に登場する主要人物を簡単にご紹介します!
南條さつき | 幼い頃に両親を亡くし、呉服屋を営む母の妹に引き取られた苦労人。 呉服屋の借金返済のため、偏屈と噂の小説家・修の妻となる。 |
北城戸修 | 無風永禮(ぶふうえいほう)の雅号で活動している偏屈な小説家。 実は北城戸百貨店の跡取りで、前妻を亡くしている。 |
田上 | 出版社に勤める修の担当編集者。 穏やかな性格で、修とは学生の頃からの腐れ縁。 |
叔母 | さつきの母の妹。 呉服店を経営しており、姉の死後はさつきを引き取り虐げてきた。 |
美月 | 叔母の娘。 さつきを憎み、叔母と共に虐げてきた性悪女。 |
『或る夫婦のはつ恋』ネタバレありの感想まとめ!
1話~2話のあらすじと感想
あらすじ
9歳の時に両親を亡くし、東呉呉服店を営む叔母夫婦に引き取られたさつき。
しかし姉を憎む叔母とその娘・美月に虐げられてきたさつきは孤独に耐えながら生活していました。
年頃になったさつきは、呉服店の借金返済のため偏屈で醜い小説家・修の元に嫁ぐ事に。
さつきへの仕打ちを側で見ていた修の幼馴染・田上は、彼は噂通りの人物でないと伝えます。
北城戸家へ向かうと、そこに待っていたのは噂とは違う美男子の姿でした。
最初はさつきの受け入れを拒絶していた修ですが、彼女の境遇を知り仕方なく受け入れる事にして…。
感 想
実の姪に辛く当たる叔母に腹が立ちましたが、駆け落ちした姉のせいで人生が狂った事を考えると憎む気持ちも分かりますね。
とはいえ子供には罪がありませんし、孤独の中で過ごしてきたさつきが可哀想になりました。
修との結婚はあくまでも呉服屋の借金返済のためですが、噂とは違い美男子ですし悪い人ではなさそう…?
3話~4話のあらすじと感想
あらすじ
北城戸家に来て数日経った頃、新しい生活にも慣れてきたさつき。
与えられた仕事も多くはなく、空き時間に書庫の整理を命じられたさつきは無口でも優しい修と心を通わせ始めていました。
さらに修はさつきが外国語を読める事に気付くと、家事手伝いをしてくれるお礼に書庫の本を好きに読むよう促します。
修に褒められ喜びを感じながら、さつきはささやかな幸せを噛みしめていました。
しかしその後、修と田上の会話を聞いたさつきはここでも必要とされていないと思い込んで…。
感 想
叔母の家に居た頃は虐げられていたさつきですが、北城戸家では平穏な日々を送っており安心しました!
偏屈だと評判だった修も無口なだけで悪い人ではないと分かりましたし、少しずつ近付いていく二人に和みます。
しかし、さつきに聞かれているかもしれない場所で“ここにいるべきじゃない”発言は控えるべきでしたね。
ラストでは田上のおかげで誤解が解け、二人の距離が縮まる展開にほっこり。
5話~6話のあらすじと感想
あらすじ
修の忘れ物を届けるために出版社を訪れたさつき。
自尊心の低いさつきは忘れ物を手渡すと修には会わずに帰ろうとしますが、機転を利かせた田上は隣のフルーツパーラーで待つようお願いします。
田上と修が打ち合わせをすると聞いたさつきは、みすぼらしい自分には相応しくない場所だと卑下しながらも席を取る事に。
そこで美月と遭遇し嫌味を言われてしまったさつきですが、遅れて現れた修は堂々と妻を庇って…。
感 想
さつきは見た目も可愛らしく魅力的な女の子なのに、叔母と美月のせいで自尊心が低め。
フルーツパーラーに相応しくないなんて関係ありませんし、修の側にいる事で自信が持てるようになるといいのですが…。
ここで美月に会ってしまうなんて運が悪過ぎますが、見下していたさつきが美男子の妻となりプライドをズタズタにされる展開にスッキリ♪
7話~8話のあらすじと感想
あらすじ
初めてのフルーツポンチを味わい、そのとろけるような美味しさに感動したさつき。
田上に促され百貨店へと出かけたさつきは、高価な着物や宝飾品を買ってもらい戸惑っていました。
嬉しそうなさつきにもっと贈り物をしたくなった修は、洋服も購入し買い物デートを満喫。
その後、修はキャラメルを購入し、さつきに食べるよう促します。
あまりの美味しさに感動するさつきでしたが、キャラメルは修の前妻の好物だったと聞き心が痛んで…。
感 想
幼い頃から冷遇されていたさつきにとって、全てがキラキラして見えるのでしょう。
買い物デートでは、遠慮がちなさつきにたくさんの贈り物をする修の姿にほっこり。
特に洋服姿は新鮮で、修の隣に並ぶととてもお似合いだと感じました。
キャラメルが前妻の好物とは驚きましたが、修は噂とは異なり愛妻家だったのでは…?
さつきの心の痛みが何を意味するのか、お話の続きが気になります!
「孤独に凍りついた私の心を温めてくれたのは、罪に囚われた小説家だった。」幼い頃に両親を亡くし、呉服屋を営む母の生家に引き…
【最終回考察】『或る夫婦の初恋』のラストはどうなる?
ここでは、『或る夫婦のはつ恋』の結末について考えてみたいと思います!
現時点で私が考える結末は以下の通り。
- さつきと修が結ばれる
- 修の秘密が明らかになる
それぞれ解説していきます!
さつきと修が結ばれる
叔母夫婦の命令で、借金返済のために北城戸家へと嫁いださつき。
最初は家事手伝いとして置いてもらっていたさつきですが、共に過ごすうちに相思相愛になると予想しています。
さつきは真っ直ぐで純粋な心の持ち主ですし、修も誠実で優しい人。
心に傷を抱えた二人には、何としても幸せになって欲しいです!
修の秘密が明らかになる
偏屈な夫が嫌で、自ら命を絶ったと言われている前妻。
しかし修の様子を見る限り今も前妻を愛しているように見えますし、別の理由で亡くなったとしか思えません。
とはいえ修は前妻が自分のせいで亡くなったと思い込んでおり、その理由が気になってしまいます。
さつきにだけは全てを明かし、傷が癒える事を願いたいです!
まとめ
『或る夫婦のはつ恋』について紹介しました。
両親亡き後に叔母夫婦の家に引き取られ、辛い生活を送っていたさつき。
借金返済のため文豪・北城戸修の妻となったさつきは、共に暮らすうちに少しずつ心を通わせていきます。
修の抱えた傷をさつきは癒す事ができるのか。