今回は『サレた私は夫の墓へ』という、不倫“シタ側”“サレた側”をテーマにした本作をご紹介します!
主人公の由美は、夫と息子と共に平凡な日々を送る専業主婦。そんなある日、息子の隼人の何気ない一言で、夫・卓也の不倫を疑い始めます。
卓也の行動に不安が膨らみますが、それでも信じたいと思う由美。しかし、隼人からさらにとんでもないことを聞かされて…!?
漫画『サレた私は夫の墓へ』どんな作品?
本作は、原作を河野アカ先生が担当されています。夫の不倫をテーマにした作品で、社会的な問題を深く掘り下げています。
“サレた側”の主人公の、夫の裏切りに対する心情がリアルに描写されており、物語の展開にハラハラしました…。
その壮絶な物語の作画を担当しているのは、エッセイや恋愛漫画を得意としている、おみき先生です。
“不倫”といったダーク性のある物語を、確かな画力で表現しています。
特に登場人物の表情の描き分けが鋭く、その人物の今の気持ちが、ひしひしと伝わってくるようです…!
不倫を“サレた側”に焦点を当てた物語は、読者の心を掴んで離さない作品となっています!
『サレた私は夫の墓へ』あらすじと見どころ
あらすじ
専業主婦の由美は、夫の卓也と息子の隼人と何気ない日常を過ごしていました。
しかし、ある日卓也が不倫をしていることが発覚!何か知っているとされる隼人を問い詰めると…さらに信じられないことが判明して…?
家族の溝が深まる中、由美は友人の助言により、不倫相手のあさ美を調べることに。接触に成功しますが、それに逆上した卓也が、何と隼人と一緒に家出をしてしまいます。
諦めない由美は、あさ美の周辺も探り入れる中で、その親族にたどり着きます。“卓也とあさ美が不倫している”という事実を突きつけますが、出てきたのは衝撃的な言葉で…!
見どころ
どれだけ追い詰めても、新たな真実が発覚しても、理不尽な人物たちに逆に追い詰められてしまう由美…。
しかし彼女は本当に強く、芯の通った女性でした。
何も知らずに“サレた側”である由美。本来は被害者だと思うのですが、あまりにも置かれた状況が酷すぎましたね…。
こんな中でも抗う覚悟を決めた由美は、卓也やあさ美、周囲の人間にどんな反撃をするのでしょうか?
『サレた私は夫の墓へ』を読んだ感想(ネタバレ注意)
“サレた”側の辛さや苦しみ
あさ美が本当に怖すぎる…!卓也に対するこのよくわからない執着心?はどこからやってくるのでしょうか。
現実でも不倫は問題視され、“シタ側”と“サレた側”が取り上げられることがあるけれど…。
当事者の視点から見てみると、やっぱり“サレた側”の人間の辛さの方が、痛いほど伝わってきますね…。並大抵の気力ではいられないと思います。
物語は場面ごとになりますが、この状況の中で普通に日常を過ごしていたと思うと、切なかったですね…。
不倫夫の態度に呆れる…
いやいや…、あまりにも自分勝手な卓也にはポカーンとしましたね。不倫って“シタ側”として、バレてしまうとこんなにも開き直ってしまうものなのでしょうか。
専業主婦として頑張っている由美に対して、幼く純粋な隼人も手なずけて、こんな態度をとるなんて信じられませんでした!
不倫という事実より前に、もう少し家族を大切にしなさいよ!と怒りが沸き上がってきましたね…。
こんな夫はこっちから願い下げなので、早く制裁が下ってほしいです…!
恐るべし、卓也とあさ美の一族
あさ美もこんな簡単に不倫をするなんて、しかも「自分が選ばれること」前提としたスタンスに、非常に腹が立ちました!
加害者側という意識などなく、卓也もあさ美も自分たちのことしか見えていないのでしょうね…。
加えて恐ろしいのは卓也とあさ美、それぞれの家族たちです。どうなっているの、この人たちは…!と信じられませんでした。
あさ美は昔から甘やかされすぎて育ってきたのだな、ということがよくわかりましたね。
この家族たちもみんなまとめて、しっかりと罰を与えてほしいですね!
考察『サレた私は夫の墓へ』の最終回・結末の展開を予想!
逆襲完了!隼人と共に幸せに暮らしていく
あまりにも酷い扱いを受けてきた由美は、もう卓也とは関係の修復を望まないでしょう。
理解のある母親や友人たちの力を借りて、卓也とあさ美たちへの復讐はしっかりと終わりを迎え、息子の隼人と一緒に暮らしていく未来があると思います。
ここまでは、あさ美たちに手なずけられているように感じる隼人にも、由美からの愛情は絶対伝わるはずです…!
卓也とあさ美の無理心中…?
本作のタイトルから、卓也はお墓の中にいることが推測されます。
ただ、卓也とあさ美のお互いに対する執着具合を見ると、実は一緒に“無理心中”してしまったことも考えられますね…。表紙の由美の表情も気になるところ…。
今回、由美にはしっかりと復讐してほしいですが、卓也とあさ美に十分に反省をさせた上で、ハッピーエンドになってほしいです。
まとめ
不倫をテーマに“サレた側”の視点で描かれた『サレた私は夫の墓へ』をご紹介しました。
この普通の日常で、自分の身近にあるとは信じがたいですが、こういった問題があるのは事実でしょう。
「夫の不倫」を中心に、異常な人物たちに揉まれる中で、“サレた側”の由美はどう反撃していくのでしょうか…!
また本作のタイトルの意味も、とても興味深いですね!