『転生の花嫁と隻腕の旦那さま』は、契約結婚の末に夫とすれ違い、何者かに突き落とされ命を失った幾久子が、結婚式当日に転生し人生をやり直そうとする物語です。
最初の結婚生活ではすれ違い夫婦だった二人が、二度目の人生では後悔のないように少しずつ心を通わせていく姿を応援したくなります!
前世では子を失ってしまった幾久子ですが、今生では秀顕との子を守りきる事が出来るのでしょうか。
漫画『転生の花嫁と隻腕の旦那さま~今世こそは授かります~』のあらすじと登場人物
作品情報 | |
作者 | 江刺家 |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | めちゃコミックオリジナル |
レーベル | comic fizzy |
あらすじ
一度目の人生では子を亡くし、何者かに階段から突き落とされ絶命してしまった幾久子。
次の瞬間、幾久子は夫・秀顕との結婚式前日に舞い戻っていました。
19歳の頃に戻った幾久子は結婚式で秀顕と再会し、思わず嬉し涙を流します。
しかし、戦争で左腕を失った秀顕は、何も知らずに嫁いだ幾久子が悲しみの涙を流していると勘違い。
幾久子が望むなら離縁しようと考えていた秀顕ですが、彼女の反応は予想外のものでした。
あの涙は再会を喜んだもので、今度こそ秀顕を手放さないと決意した幾久子。
左腕を失い苦しんでいた秀顕を受け入れた幾久子は、今生ではもっと分かり合いたいと考えて…。
登場人物
- 菱川幾久子(ひしかわいくこ)
没落貴族・藤堂家の長女で、この物語の主人公。前世では何者かに突き落とされ命を失ったが、結婚式前日に舞い戻り今度こそ悔いのない人生を送ると誓う。
- 菱川秀顕(ひしかわひであき)
菱川家の次男で幾久子の夫。亡くなった長男に代わり菱川家の後継ぎとなったが、戦争で左腕を失っている。
- カヨ
幾久子が嫁ぐ前から仕えていた藤堂家の女中。素直な性格で、甲斐甲斐しく幾久子の世話を焼いている。
- 義母
秀顕の母。意地が悪く、世継ぎに恵まれない幾久子を毛嫌いしている。
- すゑ
菱川家の女中。秀顕が信頼を寄せており、幾久子にとって心強い味方となる。
- 岸本陽彦(きしもとはるひこ)
岸本家の子息で、幾久子の幼馴染。前世では結婚後に関わる事はなかったが、今生では何故か幾久子に執着している。
『転生の花嫁と隻腕の旦那さま~今世こそは授かります~』1話~10話のネタバレ感想
ここでは、『転生の花嫁と隻腕の旦那さま~今世こそは授かります~』の感想を紹介していきます!
1話~5話|新しい人生
物語は幾久子が何者かに階段から突き落とされ絶命するところから始まりますが、まさか結婚式前日の19歳の頃に転生するなんて!
前世の幾久子は何らかの理由で子供を失っており、夫の秀顕ともすれ違い生活が続いていたようですね。
しかし、過去に舞い戻ってからはもう一度秀顕と心を通わせようとする幾久子を応援したくなりました!
とはいえ秀顕は戦争で左腕を失っており、幾久子がそのせいで涙したと勘違い。
幾久子が望めば離縁を受け入れようと考えていましたが、純粋な好意を向けてくれる彼女に惹かれ始めているようです。
秀顕の左腕に触れながら“国のために戦った証”だと言い切る幾久子が素敵過ぎます!
前世では子を亡くした幾久子の代わりに女中のカヨが妾となり、子を孕むという残酷な運命が待ち受けていました。
なかなか子宝に恵まれない事に焦りながらも、秀顕の傷口に触れ少しでも痛みを和らげようとする姿に感動。
6話~10話|カヨの裏切り
1度目の人生では幾久子をパーティーに同伴させる事がなかった秀顕ですが、今生ではパートナーとして同じ道を歩もうとします。
当時は愛情がないからだと感じていた幾久子も、今となってはそれが“左腕がない男の妻”という好奇の目に晒されないよう気遣っていたためだと分かっているようですね。
きっと前世でも二人は愛し合っていたと思いますが、言葉足らずですれ違いが続き残念に思います。
しかし今生の二人は想いを全て口に出していますし、前世以上に信頼関係を築けているのではないでしょうか。
ついに心も身体も一つになりあとは世継ぎを待つだけかと思いきや、カヨの裏切りの予感が…。
今のところ純粋に幾久子を慕っているように見えるカヨですが、何か秘密を抱えていそうで気になります!
年が明け、秀顕と共に挨拶回りをしていた幾久子は、幼馴染の陽彦と再会。
幾久子と陽彦は幼い頃に結婚をする約束をしていたようですが、今まで付き合いなどなかったのだから無効ですよね。
前世の陽彦は財閥の令嬢と結婚したはずなのに、今生で顔を合わせたのには何か理由があるのでしょうか。
陽彦は幾久子に対して異常な執着を見せており、このチャンスをカヨが見逃すはずもありません。
1話~10話の見どころ
前世では子を失った幾久子の代わりに妾となり、秀顕の子を身籠ったカヨ。
幾久子の味方だと思われたカヨが、二人を引き離そうとする理由が分かりません。
純粋な女中を装いながら、あの手この手で秀顕をモノにしようと企むカヨに背筋が凍りました…。
カヨが秀顕に執着する理由が、この物語の最も気になるポイントとなっています!
『転生の花嫁と隻腕の旦那さま~今世こそは授かります~』11話~20話のネタバレ感想
11話~15話|幾久子の懐妊
カヨに促され前世で過ごしていた離れに足を運んだ幾久子ですが、何故か待ち構えていた陽彦に襲われてしまいます。
屋敷では突如姿を消した幾久子に、義母や女中が大騒ぎする事態に。
陽彦は“幾久子が手紙で誘惑してきた”と証言していますが、これはどう考えてもカヨの仕業ですよね…?
しかしいくら幾久子が無実を訴えても誰も信じてくれず、蔵に幽閉されてしまう羽目に。
張本人のカヨは幾久子に命じられたと証言し、皆が信じる中、秀顕だけは反論してくれて安心しました!
カヨは責任を取り自害を図りましたが、おそらくこれも演技でしょう。
幾久子を信じている秀顕は友人にカヨの身辺調査を命じ、本性を暴こうと計画。
そんな中、幾久子の妊娠が発覚しましたが、今の状態では秀顕の子供だと証明できませんよね。
幾久子の部屋から彼女が綴った日記を見つけた秀顕は、手紙の筆跡が別人のものだと確信。
追い込まれた秀顕はカヨを妾にしますが、側に置いて監視するつもりでしょうか?
16話~20話|カヨの本性
正式に秀顕の妾となったカヨは、美しいドレスや宝石に囲まれご満悦。
カヨは元々幾久子を妬んでおり、正妻の座を虎視眈々と狙っていたようですね…。
いつの間にか義母にも気に入られ、正妻気取りのカヨに腹が立ちました!
そんな中、秀顕はカヨの出身地が群馬だという情報を手に入れます。
どうやら二人は過去に接点を持っており、カヨが秀顕に一方的に想いを寄せている模様。
飲み物に薬を仕込んでまで既成事実を作ろうとするカヨに驚きましたが、何としても子を身籠り幾久子を追い出したいのでしょうね。
わざわざ妊婦のフリをしてまで、幾久子を傷付けようとするカヨが恐ろしくなりました!
このままでは幾久子に危害が及ぶと考えた秀顕は、愛する妻子を守るために逃亡を決意。
暴走したカヨは二人の逃亡を止めようとしますが、ついに幾久子の妊娠が皆に広まってしまいます。
11話~20話の見どころ
過去に秀顕と接点があった事が分かったカヨですが、その執着ぶりに唖然としてしまいます。
正妻の座も最初から自分のモノだったと疑わず、一人暴走するカヨが哀れに感じました…。
純粋な女中を装いながら、義母や使用人を味方に付ける振舞いは見事ですね。
最後には化けの皮が剥がれたカヨに天罰が下る結末になっており、スッキリ爽快でした!
【結末】『転生の花嫁と隻腕の旦那さま~今世こそは授かります~』の最終回はどうなる?
前世ではすれ違っていた二人が生まれ変わり、心を通わせていく展開に感動しました!
カヨに肩入れしておきながら何事もなかったかのように接する義母にモヤモヤしましたが、幾久子も逞しく成長していましたし一度ギャフンと言わせて欲しいです!
一度目の人生では子を失った挙句に命まで奪われてしまった幾久子ですが、今思えばあの一件もカヨの仕業だったのでしょう。
新しい人生では、幾久子と秀顕が幸せになる結末となっており大満足でした!
カヨは罰を受ける事になりましたが、いつか戻って来そうで恐ろしいですね…。
まとめ
『転生の花嫁と隻腕の旦那さま~今世こそは授かります~』について紹介しました。
子供を失った挙句、何者かに階段から突き落とされ命を失った幾久子。
結婚式の前日に舞い戻った幾久子は、今度こそ子を守り秀顕と共に幸せになろうと誓います。
前世ではすれ違っていた幾久子と秀顕が想い合い、心も身体も通わせていく姿に感動!