『悪姫の後宮華演 』は、可愛らしい容姿と純粋な心を持ちながらも、家門の名に恥じぬよう“悪姫”を演じてきた胡令花が、皇太子・伯蓮の密命を受け後宮入りし、様々な事件を解決していく物語です。
令花が後宮に呼ばれたのは、伯蓮に舞い込んだ面倒な妃選びを回避するため!
存在しない生き別れの“弟”を演じるよう命じられた令花ですが、果たして上手くいくのでしょうか。
伯蓮の妃の座を巡る争いの行方も気になります!
漫画『悪姫の後宮華演 』のあらすじと登場人物
あらすじ
高級宦官の一族で“夏輪国の蟲毒”として恐れられる胡家に生まれた令花。
夏輪国の成立時、いくつもの大陸をまとめ上げた孫家は様々な陰謀に襲われ危険に晒されてきました。
胡家は孫家を守るため“毒刃”として振舞う事で反乱を退ける役割を担います。
娘として生まれた令花は愛らしい容姿と美しい心を持ちながらも“悪姫”として振舞い民衆を恐怖に陥れていました。
令花の“悪姫”としての仕事は完璧で、両親も一目置く存在。
しかし令花はいつか“自分にしかできない役目”をしたいと考えるようになります。
そんな中、新たに立太子された第八皇子・伯蓮の密命を受けた令花が後宮に出向くと、予想外の役割を命じられて…。
登場人物
胡令花(これいか) | この物語の主人公で“夏輪国の蟲毒”として恐れられる胡家に生まれた娘。 可愛らしい容姿と純粋な心を持ちながらも、家門に恥じぬよう“悪姫”を演じている。 |
孫伯蓮(そんはくれん) | 第一皇子亡き後、若干16歳で立太子された第八皇子。 優れた才能と人柄の持ち主と噂されているが、実は自由をこよなく愛するマイペースな人。 |
孔瑞晶(こうずいしょう) | 妃候補の一人で、学士一族の娘。 |
徐銀雲(じょぎんうん) | 妃候補の一人で、軍人一族の娘。 |
林琥珀(りんこはく) | 妃候補の一人で、義蹄州の太守の孫娘。 |
荘紅玉(そうこうぎょく) | 妃候補の一人で、大商家の娘。 |
江楓(こうふう) | 伯蓮の腹違いの兄。 |
【ネタバレ】『悪姫の後宮華演 』1巻(第一章~第6章)の感想
第一章~第二章の感想
このお話の主人公は、悪しき一族と疎まれる胡家に生まれた令花。
令花は“悪姫”として民衆から恐れられていましたが、実際は家門の役目に沿って悪を演じているだけで、本当は素朴で愛らしい少女のようです。
いくら孫家に対する反乱を阻止するためとはいえ、常に悪を演じるなんて嫌気がさしそうですね…。
努力の甲斐あって誰もが令花=残忍な女性と信じ込んでおり驚かされました!
令花が“自分にしかできない仕事”をしたいと思い出した頃、新たに立太子された伯蓮からの密命が。
ちょうど伯蓮の妃選びが始まっており、令花は妃候補の一人として後宮入りします。
しかし令花の真の役目は妃候補となる事ではなく、弟を演じる事だと分かりびっくり!
伯蓮は気楽に生きるために妃選びを回避したいそうですが、そのために令花を使い存在しない病弱な弟を演じさせるなんて…。
弟が独り立ちするまでは妃選びなどできないと思わせる事が目的と言いますが、そう上手くいくのでしょうか。
令花の他にも四人の妃候補がおり、個性的な女性ばかり。
彼女たちを騙す事が令花の目的ですが、活躍が楽しみです!
第三章~第四章の感想
伯蓮の弟を演じるため、化粧を取り素朴な少年の姿に変身した令花。
その姿を見た伯蓮は一瞬動揺してし “久遠”と呼びかけていたように見えました。
咄嗟に架空の弟を“久遠”と名付け念入りに打ち合わせをしていましたが、まさか久遠は実在する人物なのでしょうか?
打ち合わせを経て妃候補たちとの食事会へ出向いた令花は、健気な弟・久遠を演じ、女性陣を虜にさせます。
久遠は病弱設定で、甲斐甲斐しく世話をする伯蓮の姿に和みますね。
とはいえ伯蓮の行動は打ち合わせにないものばかりですし、令花を混乱させるようにわざとやっているようにしか見えません。
何とか妃候補たちは騙せましたが、この調子で最後まで上手く演じられるのか心配になります。
令花=久遠と知られぬよう、抜け道を使い移動するようになった令花。
妃候補たちは令花と久遠が同一人物だと疑っておらず、優しい気遣いに嬉しくなりました!
しかし、打ち合わせ後に令花の部屋から出る伯蓮が妃候補たちに目撃されてしまい事態は一変。
令花は伯蓮から寵愛を受けていると誤解されてしまいますが、果たして誤解は解けるのでしょうか。
妃候補たちと久遠のやり取りは穏やかで和みます。
ラストでは予想外の事件が起こりますが、令花はこの事件を解くつもりでしょうか。
第五章~第六章の感想
紅玉の部屋に牛の首が置かれるという事件が発生。
誰もが悪姫の仕業だと思い込んでいますが、令花がそんな事をするはずもありません。
妃候補の誰かが犯人と考えるのが自然ですが、優しい彼女たちがこんな恐ろしい事をするなんて信じたくないですね…。
現場には琥珀の糸切鋏が落ちており、これまでの発言からも彼女が最も怪しいと感じます。
このままでは事態が悪化すると考えた令花は、胡家に恥じぬよう犯人を見つけ出そうと決意。
令花が懸命に犯人を捜そうとしているのに、何も考えていないような伯蓮の態度が解せません…。
庭に梯子が倒れているのを見つけた令花は、犯人が屋根を移動してきたと考えているようですね!
同時期に起きた騒音騒ぎと牛の首事件が同一人物の犯行だと考えた令花は更なる調査をしますが、途中で出会った伯蓮の兄・江楓は“見て見ぬ振りが一番”だと助言。
もしや真相を掴んでいるのでしょうか?
普通に考えれば琥珀が怪しいですが、この事件は単純なものではない気がします。
ラストでは、意外な人物が関わっていた事が分かり驚かされました!
【考察】『悪姫の後宮華演 』の最終回結末はどうなる?
令花が皇太子妃となる
伯蓮の妃選びを避けるため、弟のフリをするよう命じられた令花。
しかし伯蓮は元々彼女の事を知っているように見えますし、最初から令花を妃にするつもりで呼び寄せたのではないでしょうか。
素の令花を知っている伯蓮なら悪を演じる必要もありませんし、女性としての幸せも手に入れて欲しいですね!
令花が自分らしく生き始める
胡家に生まれ、悪を演じる事で民衆をコントロールしてきた令花。
本当の令花は純朴な性格をしていますし、本人が否定していても悪姫を演じる事はストレスになっていると感じます。
伯蓮にも言われていましたが、胡家に縛られずに自分らしく生きられる事を願いたいです!
まとめ
『悪姫の後宮華演 』について紹介しました。
孫家を守るため、悪を演じる事で反乱を退けてきた胡家に生まれた令花。
“悪姫”を演じ悪役を担ってきた令花の元に、王太子となった伯蓮からの密命が届きます。
それは、妃選びを避けるため“伯蓮の弟”を演じる事。
令花の弟役は完璧で、妃候補たちに取り入る様子は流石胡家の娘だと感じました!
伯蓮の寵姫だと勘違いされた事は想定外でしたが、令花は後宮で起こる難事件を解決できるのでしょうか?