『消えた母は見知らぬ遺体になってここにいる』は、母子家庭で育った主人公・ナオが、ある日突然見知らぬ遺体となって現れた“母”と対面し、数奇な運命に巻き込まれていくお話です。
母・由香子の愛を一身に受けて育ったナオですが、遺体となって現れた女性は全くの別人!
さらに由香子は、ナオの結婚式を最後に失踪してしまいます。
漫画『消えた母は見知らぬ遺体になってここにいる』のあらすじと登場人物
あらすじ
母子家庭育ちで、幼い頃に自分を庇い酷い火傷を負った母・由香子を誰よりも尊敬していたナオ。
由香子は消えない火傷痕を“娘を守ったあかし”だと、誇らしげに語っていました。
大人になったナオは幼馴染の衛士と結婚し、由香子は母親として結婚式にも参列します。
しかしそれから数日後、遺体となって発見された由香子のポケットの中にはナオの連絡先が入っていました。
刑事から連絡を受け“母が亡くなった”と聞いたナオは、取り乱しながらも警察署へ。
しかし、対面した遺体は由香子とは似ても似つかぬ別人で…。
登場人物
- 朝原ナオ
この物語の主人公。幼馴染の衛士と結ばれ幸せに暮らしていたが、女手一つで育ててくれた母が遺体で発見されたと聞き取り乱す。
- 朝原由香子
ナオの母。左腕にナオを庇ったときにできた火傷の痕がある。
- 謎の遺体
絞殺された状態で発見された謎の女性。”朝原由香子“の身分証を持っていた。
- 野田衛士
ナオの夫。由香子とは子供の頃から知り合いで、暴走しがちなナオを見守る。
- 朱里
かつて由香子が働いていた会員制クラブで働く若い女性。
- 東城秀作
ソフトウェア関連企業の経営者。由香子を気に入り“専属愛人契約”を結んでいた。
- 蓮
由香子を追う青年。
『消えた母は見知らぬ遺体になってここにいる』全話ネタバレありの感想
1話|見知らぬ遺体
このお話の主人公は、母子家庭育ちの朝原ナオ。
母一人子一人で育ったナオにとって、母・由香子は誰よりも大切な人のようですね!
由香子の左腕には、かつてナオを庇ってできた火傷の痕がありますが“娘を守ったあかし”だと誇らしげに語る姿が素敵だと感じました。
やがてナオは幼馴染の衛士と結婚し、式にはもちろん由香子も出席。
娘が嫁ぎ肩の荷が下りたところなのに、まさか数日後に遺体で発見されるなんて…。
しかも発見された遺体には首を絞められたような跡があり、完全に他殺だと分かります。
警察は一人娘のナオに連絡を取りますが、数日前まで元気だった母が亡くなったなんて信じられませんよね…。
しかも、対面した遺体がナオの知る母ではなかった事から波乱の展開に!
2話|母の失踪
遺体となって発見された女性は“朝原由香子”の身分証を持っており、警察も本人だと断定。
しかし、遺体には左腕の火傷痕がないですし、ナオの母とは完全に別人ですよね?
警察にDNA鑑定を提案されたナオは応じますが、これで二人の関係が明らかになるのでしょうか。
居ても立っても居られないナオは、衛士を伴い実家へ。
大家によると由香子は2日前に引っ越しており、行き先も分からないと言います。
遺体の女性は3日前に亡くなったそうですし、ナオの母親の由香子ではなさそうですね!
3話|本物の母親
DNA鑑定の結果、ナオと遺体の女性が実の親子であると証明され、警察は由香子を“重要参考人”として捜査を始めます。
検査結果を聞いたナオは混乱していましたが、初対面の女性が“実の母親”だと言われても受け入れられませんよね。
この女性とナオが親子である事は間違いなさそうですが、それなら長年一緒にいた由香子は一体何者なのでしょうか?
警察から遺体の女性の引き取りについて尋ねられたナオは、拒否すれば“無縁仏”になってしまうと聞き引き取る事に。
衛士も呆れていましたが、いくら何でもお人好し過ぎますよね…。
それでもナオの意見を尊重し、由香子探しに協力する衛士を頼もしく感じました!
ナオが由香子探しを始めた頃、謎の青年も彼女の行方を探し始めます。
この青年は由香子に罪を償わせようとしているようですが、彼女の秘密を知っているのでしょうか。
4話|二人の接点
ナオの前から姿を消した由香子は、支援者の男性に身体を売りながら生活していました。
世間は由香子の事件で盛り上がっており、やがてナオの職場にも刑事が押し掛けるように。
同僚たちの視線も痛いですが、追い打ちをかけるように遺体の女性と由香子の間に金銭の授受があったと発覚します。
警察は由香子が事件に関わっていると断定していましたし、追い詰められるナオがあまりにも可哀想になりました。
母について何も知らない事に気付いたナオは、由香子についての情報を求めSNSに投稿。
どう考えても由香子は犯罪に巻き込まれているのに、こんな状況でSNSなんて利用して大丈夫でしょうか。
5話|由香子の秘密
由香子の行方を追う刑事たちは、とある殺人事件に彼女が関係していると気付きます。
一方、ナオの元には”かつて母と働いていた“という女性からのDMが。
ナオがその女性・朱里に会いに向かうと、そこは会員制のクラブでした。
このクラブでは訳ありの女性たちが働いているとの事ですが、まさか由香子がこの店で身体を売りながらお金を稼いでいたなんて…。
朱里に見せられた由香子の写真は間違いなく本人で “美樹”という偽名を使って働いていた事も判明します。
尊敬していた母の裏の顔が次々と明かされ、傷付くナオがいたたまれなくなりました…。
さらに由香子は東城という会社経営者に気に入られ、専属愛人契約を結んでいた事も発覚。
次から次へと浮かび上がる由香子の秘密に混乱してしまいます!
【考察】『消えた母は見知らぬ遺体になってここにいる』最終的結末はどうなる?
考察①:由香子が殺される
長年ナオの母親として生活していた由香子ですが、赤の他人である事が発覚。
遺体の女性との関係は分かっていませんが、何らかの犯罪に関わっている事は明らかですしいずれ消されてしまうと予想しています。
由香子がナオの母親のフリをしていた理由は謎ですが、もしかしたら娘を育てられなくなった遺体の女性から頼まれたのかもしれませんね。
考察②:蓮と由香子の関係が明らかになる
由香子を執拗に追う謎の青年・蓮。
目的のためには手段を選ばない蓮ですが、未だ由香子を追う理由は分かっていません。
しかし、どことなく蓮と由香子は顔が似ているように思いますし、二人は実の親子なのでは…?
蓮が由香子を追うのは、捨てられた恨みを晴らすためではないでしょうか。
まとめ
『消えた母は見知らぬ遺体になってここにいる』について紹介しました。
大好きな母に祝福され、愛する伴侶を得て幸せの絶頂にいたナオ。
しかしナオの平穏は、大好きだった母・由香子の失踪をきっかけに狂い始めます。
“朝原由香子”として発見された遺体は別人なのに、何故かナオの実母である事が判明。
消えた母は一体何者なのか、そしてナオの実母は何故殺されなければならなかったのか。