『娘の友だちは放置子？』は、放置子に着目した苦しすぎるストーリーと、そんな親子を救うべく立ち上がった友達親子の果敢な戦いの物語です。
小学４年生の“チヨちゃん”と“チヨちゃんママ”は、連日訪ねてくる放置子“キミちゃん”に悩まされる日々。強く注意したことで、キミちゃんが訪ねてくることはなくなりましたが、新たな問題に直面していくのです…。
両親の愛情をうけていないキミちゃんの姿に心がツラくなることもありますが、この親子に明るい未来が訪れるのか、最後まで見届けてほしいと思います。
漫画『娘の友だちは放置子？』あらすじと登場人物
あらすじ
小学４年生の娘“チヨちゃん”と同じクラスの女の子“キミちゃん”。すごく明るくいい子だけど…実はとんでもないモンスターでした。
学校が休みの日は、朝から家へ押しかけ、ゲームを独占したり、冷蔵庫を勝手に開けたりと、ワガママし放題。専業主婦の“チヨちゃんママ”は、その都度注意しますが、全く聞く耳と持ちません。
ある日、意を決して強く注意すると、次の日からキミちゃんが訪ねてくることはありませんでした。
ようやく平穏な生活が戻ってきましたが、アイスを買いに出かけた際に、裸足で走り去っていくキミちゃんを目撃してしまったのです。
登場人物
- チヨちゃん
小学４年生の優しい女の子。お父さんとも仲良しで、毎週金曜日にアイスを買いにいくのを楽しみにしている。
- チヨちゃんママ
チヨちゃんの母親で、専業主婦。争いごとが苦手なタイプだが、連日遊びにくるチヨの友達に疲れ果てている。
- キミちゃん
チヨちゃんの友達。親から「１８時までは帰ってくるな」と言われているため、連日友達の家を渡り歩いている。明るい性格だが、ワガママな一面も。
- キミちゃんママ
キミちゃんの母親で、フルタイムのパート主婦。キミちゃんがよその家庭に迷惑をかけていることに気づいていない。夫の顔色ばかり気にして、キミちゃんのことは放置ぎみ。
- キミちゃんパパ
家庭をかえりみず、スマホを手離すことはない。大声で怒鳴ったり、喋ったりと近所からの評判もよくない。
『娘の友だちは放置子？』を読んだ感想
キミちゃんはモンスター！？
放置子のキミちゃんは、想像を超えるモンスターだった…。
「１７時には帰ってほしい」とチヨちゃんママが優しく声をかけても、なにかしら理由をつけて全く言うことを聞きません。
それどころか、少しずつワガママがエスカレートして、チヨちゃんもママも疲弊するばかり。こんな子が、休みのたびに自宅へ押しかけてきたら、たまったもんじゃないですよね。
強く言い聞かせば次の家庭へ移り、そこでも迷惑をかけるだけ。周囲から“要注意人物”として迷惑がられるキミちゃんにも少しだけ同情してしまいます。
モンスターの知られざる事実
学校や近所からも、「この家庭はヤバい」と認識されているキミちゃん。
夜に裸足で出かけているキミちゃんをチヨちゃんママが保護したことで、徐々にキミちゃんの家庭の問題が浮き彫りになってきます。
学校が自宅へ電話をかけても両親ともに電話に出ず、夜にキミちゃんが逃げ出したことさえ、全く気づいていません。
それどころか、「１８時までは帰ってくるな」と小学４年生の子にいってしまう両親にドン引きです。キミちゃんの家庭の様子には、背筋が凍りついてしまいます。
キミちゃんの家庭に突撃！
キミちゃんから両親の話を聞いたチヨちゃんママと教頭先生は、キミちゃんの自宅へ突撃することにします。
キミちゃんの両親は、「私たちは虐待していない」といいますが、放置していることが虐待そのものですよね。
子供は親を選べないので、両親から見向きもされないキミちゃんの姿を見ると、とにかくツラすぎます。
チヨちゃんママが突撃したことで、事の重大さにきづいたキミちゃんママですが、最大の問題は“キミちゃんパパ”にあるようで、まだまだ闇は深そうです。
【考察】『娘の友だちは放置子？』最終回結末は？
キミちゃんはママと幸せを手にいれる
キミちゃんパパは、家庭をかえりみないDV野郎。暴力があるかはわかりませんが、ママに対して強くあたる様子がみられるので、こんな男とは決別してほしい！
キミちゃんは、「ママと一緒がいい」と願っているので、夫とは離婚して、キミちゃんと二人で幸せになってほしいと思います。
チヨちゃんとキミちゃんは友情関係を取り戻す
キミちゃんの連日の自宅への突撃に疲弊したチヨちゃんですが、キミちゃんの家庭が落ち着いたことで、二人の友情関係も復活しそうです！
キミちゃんママからしっかり愛情を受けることで、放置子独特な生活習慣は改善されていくと思います。
まとめ
明るい女の子の正体は、ワガママ炸裂のモンスターだった！？
社会問題となっている放置子に着目している今作品。子供と両親の深すぎる闇に、心がツラくなる場面もあります。
「子供は親を選べない」ですが親の決断一つで、「子供の幸せを手に入れることができるんだな」と痛感できるストーリーになっています。
子供を持つ親に、ぜひ読んでほしい作品です。