『藤ノ恋文』は、虐げられた令嬢が幸せになっていくラブストーリーと、嫌がらせばかりしてくる元婚約者をギャフンといわせるストーリーが楽しめます。
主人公“藤乃”は、叔父一家から乱暴に扱われていますが、そこで縁談相手として出会ったのが文通相手の“松陽”。幸せいっぱいの結婚生活を送るのかとも思いきや、めちゃくちゃ冷たい相手だったのです。
松陽はなぜ藤乃に対して冷たい態度をとるのか、元婚約者からの嫌がらせから守ってくれるのか、幸薄令嬢の未来が幸せになれるのか…。
最後の最後まで目が離せない展開が続きます!
漫画『藤ノ恋文』あらすじと登場人物
あらすじ
両親が事故で亡くなってから、叔父一家と生活することになった“藤乃”は、「家から一歩も出るな」と命令され、ひとり離れで生活しています。叔父との約束を破れば、暴力を振るわれるため、籠の鳥のような暮らしを強要されていました。
ある日、藤乃が布団を干していると、「帽子をとってください」と“松陽”が声をかけてきました。この出来事をキッカケに、松陽との文通がスタート。何度も手紙のやり取りをしていると、お互いに惹かれ合っていることに気づきます。
しかし、叔父から突然「霧島家の次男との縁談が決まった」と言われてしまいますが、縁談の場に現れたのは、松陽だったのです。けれども、いつもの優しい松陽ではありませんでした。
登場人物
新倉藤乃(しんくらふじの)
両親亡きあとから、叔父一家と生活している。叔父からは「一歩を外に出るな」と言われているため、外部の人間と接触する機会はほとんどない。使用人のような生活をしているが、健気で優しい性格。
霧島松陽(きりしましょうよう)
造船や海運業を営む資産家の長男。後継ぎとして生きてきたが、藤乃と結婚するために、新倉家へ婿入りしている。後継ぎは弟に任せたが…。
霧島誠英(きりしませいえい)
松陽の弟。兄を慕っており、藤乃との結婚を反対している。兄を実家に引き戻すため、兄の元婚約者であり、自分の婚約者でもある“千景”と手を組んで悪だくみしている。
神澤千景(かんざわちかげ)
代々、霧島家との縁談を組んできた華族の娘。松陽の婚約者だったが、今は誠瑛の婚約者となる。しかし、松陽との結婚は諦めていない。
『藤ノ恋文』の各話ネタバレ感想
1話~2話|令嬢の縁談相手
叔父一家から使用人のように扱われるだけでなく、暴力までふるわれる藤乃がとにかく可哀想!髪をひっぱられ、殴られる姿は見ていられません。
そんな藤乃に優しく、文通をしてくれる松陽は、正義のヒーローのように感じますが、二人が実際にデートすることは許されません。藤乃の恋心を想うと、胸が絞めつけられます。
突然藤乃に縁談話があり、その相手が松陽だとわかったときには、めちゃくちゃ喜びました!でも松陽は、藤乃の知っている優しい松陽ではなく、さらにどん底に突き落とされてしまいます。
3話~4話|優しい松陽はいない…
叔父の暴力から守ってくれた松陽に「やっぱり優しい」と期待してしまう藤乃ですが、「家同士の結婚だから、干渉しないでほしい」と突き放す松陽が憎らしい!
松陽なりに、冷たくする理由はあると思いますが、好きな人に冷たくするなんてひどすぎます。藤乃に対して、なぜ冷たくするのか原因が気になります。
藤乃と一緒に生活をはじめても、夜は遅く、二人の時間をとることができません。それどころか、あえて二人の時間を避けているように感じ、藤乃の健気さが心苦しいです。
5話~6話|両片想いの二人
叔父から「子供はまだか」と言われ、追い詰められた藤乃は、自ら松陽の寝室へ行きますが、「部屋から出て行ってくれ」と言われてしまい、恥ずかしいやら情けないやら、可哀想すぎる!
でも、藤乃が部屋から出ていったあとの松陽は、顔を真っ赤にしながら照れていて、両片想いの二人が、とにかく焦れったい。
ある日、松陽の弟“誠英”が、藤乃を訪ねてきますが、そこで明かされのは「松陽には婚約者がいた」という事実。嘘なのか、本当なのかわからないままですが、動揺してしまう藤乃に共感してしまいます。
7話~8話|悪魔の食事会
藤乃と松陽の結婚を破談にしようと企んでいる“千景”から、食事会の招待をうけた藤乃。絶対悪いことが起きると思いますが、健気な藤乃は「恥にならないように頑張る」とやる気満々。松陽から新しい着物も買ってもらい、意気揚々と食事会へ参加します。
素直で優しい藤乃は、食事会に参加している有名企業の奥様方からの評判も上々。それを気に食わないのが、松陽の元婚約者でもある千景です。藤乃を言葉巧みに誘導して、そのまま誘拐してしまうのです…。
『藤ノ恋文』最終回結末を考察!
千景と誠英とは縁を切る!
松陽が新倉家へ婿入りしてしまったので、松陽の婚約者“千景”は、次の跡取りになった誠英の婚約者へと変わってしまいます。
でもイケメンで経営の才能もある松陽を逃げしたくないのが、千景。藤乃に対して、あの手この手と嫌がらせをしてきそうですよね。
そんな誠英と千景に対して、松陽はしっかり藤乃のことを守ってくれると思います。誠英と千景には、しっかりと制裁してほしいです!
本物の夫婦になれる!
松陽は、なにか理由があって藤乃に対して冷たくしていると思いますが、最後には問題も解決し、本物のラブラブ夫婦になってくれそうです。
まとめ
叔父一家から虐げられた藤乃に舞い込んできた縁談話!しかも、相手は恋心を抱いていた文通相手。
ドキドキしながら、顔合わせをしますが、見たこともないほど冷たい相手に、どん底に落ちる気持ちを抑えられないですよね。
しかも、縁談相手の元婚約者や弟からの嫌がらせが続き、この結婚に幸せを感じられない状況。それでも健気に向き合う藤乃に、最後は幸せになってほしいと思います!