『モラハラ夫から助けてくれたのは反抗期の息子でした』は、夫の酷いモラハラと息子の反抗期に悩む主人公・翼が、夫から離れようと足掻く物語です。
一人息子のつかさは何故翼にきつく当たるのか…。
安らげるはずの家庭なのに、居場所を失くし疲弊していく翼を見ていると心が痛みます。
このまま一人で戦う羽目になるのかと思いきや、翼に心強い味方が現れて…?
『モラハラ夫から助けてくれたのは反抗期の息子でした』あらすじ
専業主婦の翼は、反抗期の息子・つかさの言動と夫のモラハラに悩み疲弊していました。
最初はつかさの成長を喜んでいた翼ですが、彼の反抗はどんどんエスカレート。
特に“無視”される事で日常生活に支障をきたす事もあり、翼は益々心を病んでいきます。
最も翼にダメージを与えたのが、つかさと夫が結託して馬鹿にしてくる事。
家事を完璧にこなさなければ罵倒する夫のせいで、キャリアを捨て退職するしかなかった翼は、専業主婦を見下す言動に憤ります。
やがて“つかさの行動は夫に影響を受けている”事に気付いた翼は、息子と共に逃げようと思い始めて…。
『モラハラ夫から助けてくれたのは反抗期の息子でした』を読んだ感想(ネタバレあり)
翼の悩み
このお話の主人公は、反抗期の息子とモラハラ夫に悩む専業主婦・翼。
一人息子のつかさは幼い頃は優しい子でしたが、中学生になり反抗期に突入。
“反抗期”は誰にでも訪れるものだと思いますが、つかさの場合はだいぶ度を越えていますよね。
無視されるだけでもキツイのに、夫と結託して専業主婦を見下す発言は許せません。
しかも翼には、家事と育児を完璧にこなすために泣く泣く退職した過去があります。
翼の決意
毎日のように二人から責められ、益々心を病んでいく翼。
“俺の金で食わせてやっている”が夫の常套句でしたが、翼は僅かな生活費しかもらっておらず、正社員の頃の貯金を切り崩しながら生活していました。
あんなに偉そうな態度を取りながら、生活費をたった3万しか渡していないとは驚きです。
しかも自分はキャバクラ三昧なんて、益々腹が立ちますね!
追い詰められた翼はママ友のかよ子に相談しますが、ここで初めてモラハラだと認識。
パートとして働く事も許されず、どんどん追い込まれる翼に胸が痛みました。
つかさの気持ち
つかさの成績に異常なこだわりを見せる夫は、少しでも成績が下がると罵倒し始めます。
努力しても“出来損ない”と罵倒され、追い詰められるつかさの姿にいたたまれなくなりました。
どんなに酷い言葉を吐かれても、母として息子を守る翼は立派だと思います。
このままではつかさに悪影響だと考えた翼が離婚に向けて動き出し、読者としても嬉しい気持ちになりました!
やがて、離婚に向けて情報収集をしている翼の姿を目撃したつかさ。
翼が自分も連れて父から逃げようとしている事を知ったつかさは、やっと胸の内を明かしてくれます。
“酷い事をしている”という自覚を持ちながら、父の機嫌を損ねないように同調していただけだったとは…。
つかさに暴言を吐かせたのは完全に夫の責任ですし、こんな環境を作り出した罪も思いと感じます。
『モラハラ夫から助けてくれたのは反抗期の息子でした』最終回の結末は?
今後は離婚に向けて少しでも有利になるよう証拠集めが始まると思いますが、歩くモラハラのような夫からなら簡単に集まりそうですよね!
カメラやボイスレコーダーを仕掛け、モラハラの証拠を集めていく展開になると予想しています。
夫の呪縛から逃れるには協力者が必要ですが、翼にとっては息子のつかさが誰よりも心強い味方となりそうですね!
これまでモラハラ夫に苦しんできた分、最も良い条件で決別して欲しいと思います!!
『モラハラ夫から助けてくれたのは反抗期の息子でした』見どころ
モラハラ夫の言動
専業主婦の翼を見下し、罵倒する夫に絶句…。
僅かな生活費しか渡していないくせに、何故こんなにも偉そうなのでしょうか?
この夫を見ていると、妻を罵倒する事で日頃のストレスを発散しているようにしか見えません。
つかさの本音
父と一緒に翼を見下し罵倒し続けてきたつかさですが、父の機嫌を損ねないための苦肉の策だと分かり心が痛みました。
元々つかさは思い遣りのある優しい少年ですし、大好きな母を罵倒するのは辛かったのではないでしょうか。
涙ながらに本音を打ち明け“自分は捨てられても仕方ない”と呟くつかさの姿に涙。
まとめ
反抗期の息子とモラハラ夫に悩み、疲弊していた翼。
このまま心を病んでいくのかと思いきや、最後にはつかさが心強い味方となってくれて安心しました!
翼もやっと夫の言動は“モラハラ”だと気付いてくれましたし、散々苦しんできた分これからはつかさと二人で幸せに暮らして欲しいと思います!