ひょんなことから得体の知れない女性・山口美羽と同居することになった女子大生・田中愛。美羽と生活するうちに、徐々に違和感を感じ始めて…。
- 漫画『ムシバミヒメ』の作品情報
- 『ムシバミヒメ』のネタバレ感想
- 『ムシバミヒメ』の見どころ
漫画『ムシバミヒメ』の作品情報
| 作品情報 | |
| 作者 | 東元俊哉 |
| ジャンル | 青年漫画 |
| 出版社 | 新潮社 |
| レーベル | バンチコミックス / くらげバンチ |
『ムシバミヒメ』は、人気漫画『テセウスの船』で知られる” 東元俊哉 ”先生の最新作です。先生の独特な作風や緻密なストーリーテリングが楽しめます。
小説を目指す大学生・田中愛が、ひょんなことから得体の知れない女性・山口美羽と同じアパートで暮らし始める。同居生活の中で奇怪な行動をとる美羽に、愛は徐々に違和感を感じて…。
そんな緊張感溢れるサスペンスホラーが幕を開けます！！
【レビュー】『ムシバミヒメ』各話ネタバレ感想
１話の感想｜得体の知れない同居人
１話では、小説家を目指す大学生・田中愛が、見るからに不気味な女性・山口美羽とルームシェアする様子が描かれていました。
１話冒頭で惨殺された身元不明の女性ですが、犯人は絶対に山口美羽ですよね？被害者は以前、美羽とルームシェアしていた林由里子で間違いないと思います。
仮に山口美羽が１話冒頭の殺人鬼なら、彼女とルームシェアを始めた愛が心配でなりません。
また１話のラストでは、深夜に愛の部屋に忍び込んだ山口美羽が、寝ている愛の股間を嗅いで「気に入った」と呟いていましたが、あれにはゾッとさせられましたね！！
２話の感想｜美羽の生い立ち
解剖の結果、身元不明の遺体は窒息死だったようです。しかし、不可解なことに遺体の膣内から「”ボタン”と” 何らかのプラスチックの破片 ”」が発見されました…。
一方その頃、居酒屋で美羽の生い立ちを聞くことになった愛。どうやら美羽は幼い頃、父親から性的暴行を受けていたらしく、15歳の頃に膣に痛みを感じ病院で診てもらったところ、膣内からプラスチックの破片が発見されたそう。
もうこの時点で、美羽が犯人だと言っているようなものですよね。美羽の生い立ちと被害者の状況が完全にリンクしています。過去にトラウマを持つ美羽が被害者の膣にボタンを仕込んだとしか思えません。
そんな美羽の壮絶な生い立ち聞いた愛は、同情すると同時に「小説のネタになる」と小説家魂が沸々と湧き上がっていましたが、彼女をネタにするなんて危険ですよね。
また２話のラストでは、愛に睡眠薬を飲ませた美羽が、またしても愛の部屋に侵入。ボタンを片手に愛の股間を眺めていましたが、まさか愛の膣内にボタンを入れるつもりなのでしょうか…？
３話の感想｜美羽の行動に違和感を覚える愛
3話では美羽の奇怪な行動に違和感を感じ始める愛の様子が描かれています。
突然、私物を共有したいと言い始めた美羽。最初は歯磨き粉とか日用品程度だったのが、気づくと愛の化粧品や私物にまで手を出し始めます。
さらにネイルも愛とお揃いにしたり、挙句の果てには美羽も小説を書き始め、愛と同じ文芸サークルに参加する始末。何から何まで愛を意識する美羽にゾッとさせられました。
極めつけには、愛が好意を寄せている男性・吉岡大輔も” 自分のモノ”にしようとしています。個人的には、大輔は美羽に殺されてしまうのではないかと心配です。
３話を読んで、タイトルの「ムシバミヒメ」という意味が何となく理解できてきました。愛の平和な生活を徐々にむしばんでいく美羽の姿に恐怖を感じますね。
４話｜小説を書くために
大輔とのデートのあと帰宅した愛は、美羽の顔を見て驚いてしまいます。なんと美羽は、愛の左目の下にある涙ボクロまで真似して描いていたのです。さすがの愛もこれには耐えきれず、これまで不満をぶちまけます。
そして「そんな人とは一緒に暮らせない」と伝えると、美羽は頭を深く下げて謝罪。ここでルームシェアを辞めればよかったのに、愛は小説のネタ欲しさに得体の知れない同居人・美羽との生活を続けることにしました。
それから数日後、そこには髪型からなにまで完全に愛と同じ装いで街を歩く美羽の姿がありました。そんな美羽と偶然すれ違った刑事・馬場は何か違和感を感じていましたが、その違和感の正体が気になりますね。
【見どころ】『ムシバミヒメ』のココが面白い！
緊張感あふれるストーリー
小説家を目指す大学生・田中愛が、得体の知れない同居人・山口美羽と同じアパートで暮らし始めるところから物語が展開されます。美羽の奇怪な行動の数々に不信感を感じるようになる愛の視点から、読者も一緒に不安と恐怖を体験します。
登場人物の心理描写
愛と美羽の関係性が徐々に変化していく様子が丁寧に描かれており、特に美羽の謎めいた行動が物語の鍵となります。美羽がいつ本性を現すのか、ハラハラドキドキの展開がクセになります。
サスペンスとホラーの融合
同居人が実は殺人鬼かもしれないという設定が、読者を引き込む要素となっています。日常の中に潜む恐怖がリアルに描かれており、サスペンス・ホラー好きにはたまらない作品です。
【まとめ】とにかく愛の運命が気になる
今回は『ムシバミヒメ』の感想や見どころを紹介してきました！
ひょんなことから得体の知れない女性・山口美羽と一つ屋根の下で暮らし始めた愛ですが、最後まで生き残ることはできるのでしょうか…？
個人的には、愛には死んでほしくないと思っていますが、正直どうなることやら…。
また、事件を追う刑事の動向にも注目ですね。最終的に美羽にたどり着くのか気になるところです。