『東郷家へ嫁いだ話』は、ほとんどの者が何らかの能力を持つ世界で、能力を持たない“呪い子”として生まれた主人公・文が、千里眼の一族・東郷家次期当主・正治の妻となり心を通わせていく物語です。
- 王道のシンデレラストーリーが大好き
- 虐げられた主人公が幸せになる姿が見たい
- 主人公に隠された秘密が気になる
【作品情報】『東郷家へ嫁いだ話』はどんな作品?
『東郷家へ嫁いだ話』は、『鳴かぬ蛍の眠る場所』などを描いた清水奏良先生原作の少女漫画です。
互いの利益から夫婦となった文と正治が、徐々に心を通わせていく姿に胸が熱くなります。
また、松方家に引き取られた文は使用人のような扱いを受けていましたが、どうやら出生にまつわる秘密があるようで…?
【ネタバレ解説】『東郷家へ嫁いだ話』の各話あらすじと見どころ
1話~5話|呪い子の嫁入り
このお話の主人公は“天与”と呼ばれる能力を誰もが持っている事が当たり前の世界で、無能故に“呪い子”として忌み嫌われている松方文。
3歳の頃に松方家に引き取られた文ですが、弟・樹が生まれた事で事態が一変。
4歳で天与を発現した樹とは違い、文は10歳になっても発現せず、憤慨した両親から使用人として扱われるようになります。
9年後、年頃になった文は天与の中でも強力な“千里眼”を持つ東郷家の次期当主・東郷正治に見初められ嫁ぐ事に。
しかし文が名家に見初められた事が気に入らない樹は、何としても彼女を陥れようと企んでいました。
一抹の期待を抱きながら東郷家の門をくぐった文ですが、正治はあくまでも松方家の力を手に入れるために婚姻を結んだだけで、そこに愛情はないと悟ります。
それでも松方家に戻りたくない文は、嫁として認められようと頑張っていました。
共に生活する中で二人が心を通わせ始めた頃、文への恨みが募った樹は怪しい人物と取引をしてしまいます。
正治が任務のため留守にしていたある日、樹と両親が東郷家に侵入。
危うく傷つけられそうになった文ですが、屋敷に潜んでいた正治に助けられて…。
1話~5話の見どころ
松方一家が侵入した際も、標的が文だと察知し潜んでいたなんて素敵すぎますね。
また、無能という事で引け目を感じていた文に“堂々としていい”と声をかける様子に胸が熱くなりました。
初めて生きる意味を見つけた文の涙が美しく、感動的なシーンとなっています!
文は謎の一族・現影家の末裔のようですが、正治が彼女を嫁にした事と関係があるのかも気になるところです!
6話|芽生え始めた恋心
文が不治の病を患う正治の妹・琴音と親しくなり始めた頃、どうしても姉を許せない樹は百目鬼と接触。
どんな手を使っても文を地獄に堕とすべく、協力を求めます。
一方、琴音と共に“現影家”について調べていた文ですが、文字を読む事ができず苦戦。
見かねた正治は大学の図書館へ行こうと誘い、病院へ戻る琴音と別れ二人きりで図書館へと向かいました。
本を調べながら二人の距離が縮まる中、正治は真っ直ぐな心を持つ文に惹かれ始めます。
しかし、とある目的のために彼女を利用しようとしている自分には、文に好意を抱く資格などないと自制していました。
その後、医学書に興味を持ち始めた文に理由を尋ねた正治。
文は琴音が患っている病“腐体病”について調べようとしている事を打ち明けますが、正治はあの病は現在の医学では治らないと発して…。
6話の見どころ
少し近付いただけで顔を赤らめる二人が可愛すぎますね!
正治は何らかの目的のために文を利用しようとしているようですが、過去に一体何があったのでしょうか。
また、樹が協力を持ち掛けた百目鬼と腐体病には関係がある様子。
腐体病は現在の医学では治す事ができないと言いますが、百目鬼とどんな関わりがあるのか気になります!
7話|手を繋ぎたい
腐体病が医学で治らないと聞き落ち込む文に、琴音が入院している病院に宇津木という有能な医者がいる事を明かす正治。
少しでも希望を持とうと笑顔を作った文ですが、すれ違う夫婦が手を繋いている姿を見て羨ましいと感じ始めます。
それから数日後、少しでも琴音の役に立ちたい文はお見舞いへ。
そこで主治医の宇津木と助手の伊泉に出会った文は違和感を覚えますが、深く考えないようにしていました。
宇津木たちが去り女子トークで盛り上がる中、手を繋ぎたいなら正治にお願いするよう背中を押された文。
病院からの帰り道、父親が病院に行ったまま帰らないという少年の話を聞いた文は、正治に相談して…。
7話の見どころ
松方家から救ってくれた正治に想いを寄せる気持ちも分かりますし、夫婦なのだから素直にお願いしていいのではないでしょうか。
とはいえ文はなかなか気持ちを伝える事もできなさそうなので、まだまだ先になりそうですね!
また、正治は宇津木を信用しているようですが、助手の伊泉も含めて怪しさ満載。
病院では行方不明者もいるようですし、何が只ならぬ事が起こっていそうで心配です!
【最終回予想】『東郷家へ嫁いだ話』の結末はどうなる?
結末予想①|文と正治が結ばれる
とある目的のために文を嫁にした正治ですが、真っ直ぐな彼女に惹かれ始めています。
今は気持ちを押し殺しているものの、いずれは抑えられず溢れてしまうのではないでしょうか。
正治の目的が何なのか現時点では明らかになっていませんが、優しい文なら協力してくれるはずです。
結末予想②|文の秘密が明らかになる
永い間“呪い子”として虐げられてきた文ですが“現影家”という一族の末裔だという事が分かっています。
現影家がどんな家柄なのかは分かっていませんが、とんでもない力を持つ一族なのでは…?
正治もようやく手に入れたと話していますし、皆が文の力を狙っているように見えます。
【注目】『東郷家へ嫁いだ話』の一押しポイント!
互いの目的のために結婚した二人が、徐々に心を通わせていく姿が尊くて応援したくなります!
正治の過去は明らかになっていませんが、文の力を借りてでも果たしたい事があるのでしょう。
“誰もが狙う文の力とはどんなものなのか”という事が、作品の最大のポイントとなっています。
文の力を抜きにしても、正治が彼女に惹かれ始めているのは事実ですし、最後には結ばれて欲しいですね!
【まとめ】『東郷家へ嫁いだ話』を読んだ感想
二人の恋の行方が気になる
家族に虐げられてきた少女が、名家の御曹司に見初められ幸せになるシンデレラストーリー。
一見良くある話ですが、主人公の文には秘密が隠されているなど、続きが気になる展開で一気に引き込まれました!
冷酷に見えた正治が実は優しい人で、文を暗闇から救い出す姿にキュン…。
文にも笑顔が増えましたし、正治の言葉のおかげで生きる希望を見いだせたのではないでしょうか。
百目鬼の目的
文を憎む樹に接近し、彼女を亡き者にしようと企んでいる百目鬼。
腐体病の原因も百目鬼にあるようですし、何を企んでいるのか気になります!
また、彼らがどうして文を狙うのかについても興味を惹かれますね。
文を亡き者にし現影家を滅亡させる事で、東郷家を衰退させる事が目的でしょうか。
それぞれの目的が明らかになっていませんが、文と正治には何としても幸せになって欲しいと思います!