『生産性のないニゴリカワ』は、夫から不倫され、実家の家族から寄生されてしまう主人公のヒューマンドラマです。
- 人間関係や家族の問題に直面しているあなた!
- ちょっとクセのある登場人物のヒューマンドラマが大好き!
- 優しさを搾取され続ける主人公の未来が気になる!
父の死後、主人公を襲う家族の問題にどう向き合っていくのか…。
漫画『生産性のないニゴリカワ』の作品情報
- 2024年1月4日から雑誌“JOUR2月号”より連載スタート
- 漫画家“坂井恵理先生”の新連載作品
- 父の死後、家族の問題が襲いかかる主人公のヒューマンドラマ
漫画家“坂井恵理先生”は、ドラマ化された「シジュウカラ」や「ヒヤマケンタロウの妊娠」など、人間模様を独自の視点で切り取る作風が大人気!
そんな本作は、父の葬儀が終わったあとから、怒涛の家族の問題に巻きこまれていく主人公の物語です。
実家に寄生する姉弟、家出した母、不倫していた夫…それぞれと接していく中で、主人公が見つけたものはなにか…。
坂井恵理先生の新連載作品を、ぜひお楽しみください♪
【ネタバレ】『生産性のないニゴリカワ』の3話までのあらすじ
【1話】冴を襲う災難
“冴”は、4人兄弟の次女で、姉・弟・妹は結婚しておらず、実家に寄生しています。唯一結婚している冴ですが、不妊治療歴10年を迎え、40歳の今年治療を終えようと覚悟を決めていました。
父の葬儀を終え、夫“卓也”と帰宅していると、夫の不倫相手と遭遇。そこで冴は不倫相手の女性に、屈辱的な言葉を聞かされてしまいます。
卓也の不倫発覚後後、冴は実家に帰り、母が営む弁当屋を手伝うことに。しかし、今度は母が「母親じゃない人生を歩みたい」と家出してしまったのです。
>>BookLiveで『生産性のないニゴリカワ』を試し読みする
【2話】イケメンとの出会い
一人で弁当屋をきりもりすることになった冴ですが、姉や弟は手伝うどころか、自分の食事すら用意しません。家事は全て母に丸投げし、自分の好きな事だけをして生きてきた二人をみて、母がどれだけ家族に縛られていたのか痛感します。
お店に立っていると、「許してくれ」と卓也が謝りに来てくれました。しかし、「なぜ卓也と結婚したのか、本当に子供がほしかったのか」、自分の本音がわからなくなっていたのです。
そんなある日、“常連客の男性”が弁当を買いに来てくれたのです。
>>BookLiveで『生産性のないニゴリカワ』を試し読みする
【3話】冴の心の拠り所
卓也と本心で向き合うことにした冴は、不妊治療に集中するあまり、卓也の気持ちを後回しにしていたことに気づきます。「家に帰ってきてほしい」という卓也の言葉を受けいれたい気持ちと、1年半も裏切られていた事実との間で苦しみます。
全てがうまくいかない日常の中で、常連客の“水沢”が、唯一の癒しとなっていた冴。水沢が弁当を買いに来てくれて、なんでもない会話をする時だけ、現実を忘れることのできる、幸せな時間になっていったのです。
『生産性のないニゴリカワ』の見どころはココ!
見どころは、「冴を取り囲む“家族の問題”の中で、なにを決断していくのか」です。
実家に寄生する兄弟、家出して帰ってこない母、不倫する夫…冴を取り囲んでいる家族の問題が大きすぎて、どんな結末になるのか気になります。
冴を母親代わりにする兄弟にしろ、冴に全て丸投げして自分の人生を選んでしまった母親といい、身勝手すぎますよね。夫の卓也も、「冴なら許してくれるだろう」という甘い考えがあったと思います。
次々に襲いかかってくる問題に、冴が爆発してしまわないか、これから先どう生きていくのか、問題に直面した冴の決断に注目です!
【結末予想】『生産性のないニゴリカワ』の最終回について
最終回の結末は、「全て切り捨て、冴自身の人生を大切に生きる」と思います。
家族に縛られていた冴は、常連客の男性に心奪われそうになる時期もあると思いますが、結局恋心も家族も夫も全て切り捨て、「冴らしい新しい人生」を送ることになりそうです。
兄弟も母も夫も、冴に頼らず生きていけるいい大人たちなので、冴を自由にしてあげてほしい。冴の優しさを搾取しない人たちと、これから先の未来をスタートさせてほしいと思います。
『生産性のないニゴリカワ』感想・レビュー
冴を取り巻く家族が最悪すぎる…
冴の優しさに甘えすぎる実家の家族や夫が最悪すぎて、ドン引きしてしまいます。
姉や弟は、自分のためだけに生きるタイプの人間なので、母親が苦労してきたことは理解できますよね。
でも、家族ごっこから逃げたいがために、冴に全て丸投げしてしまった母は、ひどすぎです。
家族みんなが“悪気が無い”というのが、一番の問題ですよね。
冴の気づきが面白い!
色んな家族の問題にぶちあたる冴ですが、その中でも自分自身の心に向き合おうとしていることに、めちゃくちゃ共感してしまいます。
「なぜ卓也と結婚したのか」・「自分もだれかを傷つけていたのか」など、違う視点で物事をみる必要性をひしひしと考えさせられる作品になっています。