『盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ』は、機織り宮女として後宮で暮らしていた盲目の主人公・氾蓮香が、鋭い洞察力を駆使し後宮で起こる様々な問題を解決していくお話です。
- 推理モノが大好物
- 聡明な主人公が好き
- 盲目の主人公が皇后に昇り詰める過程が気になる
漫画『盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ』の作品情報
作品情報 | |
作者 | 板東いるか、こいなだ陽日 |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | FLOS COMIC |
『盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ』は、小早川真寛先生原作のライトノベルを深山靖宙先生が描く美麗なイラストでコミカライズ化した少女漫画で、広告でも話題の作品となっています。
ハンデを生かし優れた洞察力で、皇帝の秘密にまで気付いてしまう蓮香に驚いてしまいます!
作品の冒頭から数年後には、蓮香は紫陽国初の盲目の皇后として即位する事が分かっていますが、それまでに一体何があったのでしょうか。
『盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ』1巻(第一幕から第五幕)をネタバレ解説!
偽者宮女への仕返し
このお話の主人公は、盲目の機織り宮女・氾蓮香。
ある日、蓮香の元に皇后付の宮女を名乗る女性がやって来ます。
女性は皇后の依頼で帯を織って欲しいと言いますが、帯の図案を見た蓮香はすぐさま嘘だと見破りました。
彼女の嘘を見抜きながらも、もし本当に皇后付の宮女だった場合の事を考え、既に用意していた別の帯を手渡した蓮香。
後宮には120人ほどの女性が暮らしており、“后妃”と“宮女”に身分が分かれます。
珍しい帯を身に着ける事で皇帝の気を引くつもりだと宮女の林杏が憤る中、蓮香は意外な種明かしをして…。
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幽霊の正体
子を成す事ができなかった先帝の皇后・蓉儀が幽閉され、自害した“開かずの間”。
蓉儀が亡くなって以来、開かずの間では幽霊が出ると噂されていました。
林杏から書庫で借りた本を返しに行くために付き合って欲しいとお願いされた蓮香は、開かずの間を抜けて行く事に。
盲目の蓮香は他の人よりも聴覚が優れており、道すがら見知らぬ人物の衣が擦れる音がする事に気付きます。
混乱する林杏を宥めると、警備兵を呼んでくるよう命じた蓮香。
一人になった蓮香が開かずの間の扉を開けると、そこでは思いがけぬ光景が広がっていて…。
皇帝との賭け
幽霊事件を解決した褒美として、蓮香の元に皇帝が“お渡り”する事に。
しかし、やって来た皇帝を見た蓮香は、目の前の彼が本物の皇帝ではない事に気付きます。
皇帝と目の前の人物との違いを述べると、彼は皇帝ではなく宦官の耀世だと言い当てた蓮香。
耀世は驚きながらも、実は皇帝・瑛庚とは双子で、二人で一人として育てられてきた事を打ち明けました。
さらにどうしても后妃になりたがらない蓮香に、理由を尋ねた耀世。
すると蓮香は、子供の頃に共に過ごした少年の事が忘れられずにいると言います。
これで皇帝も諦めてくれると考えていた蓮香ですが、耀世はその“初恋の少年”を探し出し、気付く事ができなければ、后妃になるよう命じて…。
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呪いの正体
二人一緒に蓮香の元を訪れた瑛庚と耀世は、すぐに見分ける彼女に感心。
しかし、皇帝が蓮香にばかりお渡りするせいで、彼女の周辺では様々な嫌がらせが起こり始めます。
それから数日後、またも部屋に訪れていた耀世を容赦なく追い払おうとする蓮香。
織物の納期が迫っているからだと説明した蓮香ですが、耀世は悲しそうな表情を見せます。
懐妊した皇后・薇瑜の帯や生まれてくる子供の帯の準備で大変だと嘆く蓮香に、耀世は薇瑜が呪いにかかっていると打ち明けて…。
皇后の命令
呪い騒動を解決した蓮香を、部屋に招いた薇瑜。
蓮香の計らいで犯人が側近の宮女である事は伏せていましたが、薇瑜は既に気付いていました。
さらに薇瑜は、宮女など誰一人信じていないと一言。
呪いのせいで流産した彼女は、最近皇帝が特定の宮女の元にばかり通っている事を気にしていると言います。
思わず身構える蓮香に、薇瑜は友人になって欲しいと命令。
拒否権のない蓮香は、その言葉を受け入れるしかありませんでした。
それから数日後、瑛庚に呼び出された蓮香は、目の前にいる男たちの中に“初恋の相手”がいるかと尋ねられて…。
【見どころ】『盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ』の魅力に迫る!
蓮香の鋭い洞察力
盲目故に、普通の人以上に敏感になった蓮香。
蓮香が持ち前の洞察力や知識を生かし、様々な難事件を解決していく様子に引き込まれます!
誰にも分らなかった謎を、颯爽と解いていく蓮香はまるで名探偵。
この蓮香の聡明さに、瑛庚も耀世も心を奪われたのでしょうか。
瑛庚や耀世との関係
作品が進むにつれ、蓮香に興味を示し始める瑛庚と耀世。
最初は興味本位で蓮香に近付いていたものの、今では二人とも后妃として側に置きたいと願っています。
特に耀世は蓮香に好意を抱いているように見えますし、その理由が気になりますね!
個人的には元々蓮香と耀世は知り合いだと感じるのですが、果たしてどうでしょうか。
『盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ』に登場する主要人物は?
- 氾蓮香
- 瑛庚
- 耀世
- 薇瑜
- 林杏
氾蓮香(ハンレンカ)
機織り宮女として後宮入りした盲目の女性。
誰もが見惚れるほどの美貌の持ち主で、鋭い洞察力で難事件を解決に導いていきます。
瑛庚と耀世を難なく見分け、二人の寵愛からの寵愛を得るようになりました。
瑛庚(エイコウ)
紫陽国の現皇帝。
好奇心旺盛な性格で、身分の低い者の意見に耳を傾ける柔軟さも。
聡明な蓮香に興味を抱き、后妃にしたいと願っています。
耀世(ヨウセイ)
瑛庚とは双子で、普段は仮面を付け宦官として活躍。
二人で一人として育てられたため、時には瑛庚の代わりに皇帝として振舞う事も。
蓮香の事は以前から知っているようで、好意を抱いています。
薇瑜(ビユ)
現皇后。
美しく聡明な人物で、蓮香が誤魔化した事件まで読み解いてしまう女性。
幼い頃から皇后となるべく教育を受けており、誰も信じない孤独な人。
蓮香と友達になろうと持ち掛けますが、何を企んでいるのでしょうか。
林杏(リンシン)
蓮香のサポートをする宮女。
明るく好奇心旺盛で、注意が足りない部分も。
少しでも蓮香の身分を高めるため、皇帝にお渡りをお願いした張本人。
【おわりに】『盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ』を読んだ感想
盲目宮女が皇后になるまで
盲目の宮女が難事件を解決していくという内容に引き込まれ、一気読みしてしまいました!
主人公の蓮香は目が見えませんが、そんなハンデも感じさせないほどに聡明で、皇帝たちが惹かれる気持ちも分かりますね。
後宮では血生臭い事件が多発していますが、今後どのように皇后まで昇り詰めるのか楽しみです!
三角関係勃発
宮女なら誰しも后妃になりたがる中、絶対に后妃になりたくない蓮香。
少し変わり者のように見えますが、蓮香は初恋の人を忘れられずにいるようです。
蓮香はまだ気付いていませんが、この初恋の人=耀世ではないかと感じています。
耀世は初対面時から蓮香に興味を抱いていましたし、幼い頃に出会っていたとしたら納得がいきますね!
この考察が当たっているかは分かりませんが、蓮香を巡る恋の行方も気になります♪