『怖いトモダチ』は、“みんなで幸せになろう”を合言葉にもつオンラインサロンの主宰が、実はサイコパスのような人物だったとわかるコミックエッセイです。
- ミステリー要素満点のコミックエッセイが読みたい
- 人を破滅させる女の本性が気になる
- サイコパスのような女の末路が気になる！
みんなが口を揃え「いい人」というサロンオーナーの本性とは…。過去に一体なにが起きたのか…。
漫画『怖いトモダチ』の作品情報
- 原作“岡部えつ先生”、作画“やまもとりえ先生”のコミックエッセイ
- 小説「怖いトモダチ」のコミカライズ作品
- 自己愛性パーソナリティ障害をもつ女の話
「恐ろしいって思うけど、身近にいそう…」と読者を震え上がらせる原作小説を執筆した“岡部えつ先生”と、フワフワしたゆる系作画から繰り出されるパンチの強い漫画に仕上げてくださった“やまもとりえ先生”の作品です。
本作は、人気のオンラインサロンを主宰するルミンが、実はだれも知らない本性を隠している物語です。どこにでもいそうな優しくて繊細なルミンが、実は人を殺した過去があった！？
登場人物にインタビューしながら流れていくストーリー展開は、背筋がゾクゾクすること間違いなしです！！
【ネタバレ】『怖いトモダチ』のあらすじをちょい見せ！
オンラインサロンに救われる人々
エッセイストの“ルミン”は、オンラインサロンを開いており、会員は4桁を超えるほどの人気っぷり。会員同士で悩みを相談しあい、みんなの心の拠り所になっていました。
このサロンの主宰であるルミンは、「みんなで幸せになろう」を合言葉に、サロン運営にエッセイの執筆など、全ての人が幸せになれるための方法を考えるステキな人。
子育てに悩んでいる人や、義実家との関係に悩んでいる人のカウンセラー役となり心を救ってきたのです。
ルミンの隠れた本性
ルミンを崇拝する人がいる一方で、「あいつは嘘をついている」という告発がありました。小説の作品が盗まれた人、過去にイジメをうけていた人、ルミンと関わったことで自殺した人など、ルミンの知られざる本性が少しずつ見えてきたのです。
ルミンの過去を知る人物は、「彼女はいい人だ」という声をあげる人もいますが、「あんな恐ろしい女とは関わりたくない」と口を閉じる人もいます。「親友と呼ばれた人たち」も、被害者のひとりだったのです。
被害者の声を集める人物
世間でも名の知れたルミンの本性を暴くために、被害者の声を集めている“ひとりの女性”がいました。「これ以上、被害者を増やしたくない」と決意し、被害者ひとりひとりにアポをとり、ルミンの本性を記事にまとめていきます。
この被害者と呼ばれる人たちも、最初はみんな「ルミンを崇拝する人」。なぜ崇拝しているはずのルミンから標的され、心を病むまで追いつめられたのかは、“あの記事”がでるまでだれも知ることができなかったのです。
【考察】『怖いトモダチ』最終回の結末は？
最終回の結末は、「ルミンの本性が暴露されても、ルミンの人生は変わることがない」と思います。
世間はルミンの本性を知ったとしても、ルミンの「人の心を操る技術」はピカイチなので、本当の意味でルミンを消滅させることは難しそうです。
サロンが閉鎖されたり、エッセイストとして本が執筆できなくなったとしても、ルミンを崇拝している者たちがいる限り、また新しい被害者を増えていきそうですよね。
「人の心」という一番難しい場所を、いとも簡単に操れるルミンの本当の恐ろしさを感じます。
ココに注目！『怖いトモダチ』の見どころ
ルミンの裏と表の顔が怖すぎる
TVのコメンテーターやエッセイストの才能もあり、多くの会員を集めるほど人気のあるルミンですが、裏と表の顔が違いすぎて本当に恐ろしい！
100人いたら、99人は「いい人」と断言するほど完璧なルミンですが、残りの1人は「人生を狂わされる」ほどのダメージをうけます。ルミン自身は、人を傷つけた実感がまるでないのも恐ろしいですよね。
暴露された後のルミの人生とは
ルミンの過去が書かれた記事が発表されたとき、ルミンの人生は変わってしまうのでしょうか。
「いい人」のイメージが高いルミンにとって、好感度が下がってしまうので、今までの仕事は難しくなりそうですよね。
でも、みんな口を揃えて「人の心を操るのがうまい」というので、また新しい場で被害者を増やしていきそうです。
ルミンはこれまでの出来事を反省するのか、これからどんな人生を歩んでいくのか、この女がどんな結末を迎えるのか、絶対見逃せません！
『怖いトモダチ』ネタバレ感想・レビュー
エッセイなのにスリル満点！
ミステリー作品のようなコミックエッセイに、終始ドキドキが止まりません。女の恐ろしい部分を見ているというよりも、人間としてとんでもない女を目の当たりにしました。
「こんな人が身近にいたら…」と想像すると、血の気が引くし、知らない間に被害者になってしまいそうです。
どこにでもいそうな女
被害者の人たちも、最初はルミンを崇拝するほどのファンでしたが、一つ歯車が狂いはじめ、いきなり攻撃がはじまります。
自分の身になにが起きているのかもわからないし、ルミン自身も人を追いつめている実感がないのも、本当に恐ろしい。
どこにでもいそうな穏やかな人だからこそ、意外と身近で起きている話なのかなと感じます。