『蟲愛づる姫君の結婚』は、毒虫を愛する主人公が、謎多き国へ嫁がされる後宮ファンタジー作品です!
- 中華系ファンタジー作品が大好き
- 個性派で芯の強い女の子を応援したい
- 謎多き後宮ストーリーで謎解きしたい
夫に呪いをかけた人物はだれなのか、呪いを解く術を見つけることはできるのか、波乱万丈な結婚生活の行方とは…。
漫画『蟲愛づる姫君の結婚~後宮はぐれ姫の蟲毒と謎解き婚姻譚~』の作品情報
- 小説「蟲愛づる姫君の婚姻」のコミカライズ作品
- 原作“宮野美嘉先生”、作画“楽楽先生”が担当
“宮野美嘉先生”は、花屋をしている異色の小説家です。第5回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門ルルル賞受賞の経歴をもっています。
作画を担当している“楽楽先生”は、「シャークな彼女の領域」などを手がけ、独特なキャラクターを生み出すのが得意!『蟲愛づる姫君の結婚』も個性あふれるキャラクターが数々登場しています。
毒虫を愛している主人公“玲琳”は、皇女でありながら蟲師として活躍。ある日、女帝である姉の命令で魁国へ嫁ぐことが決まりますが、そこは謎の多い国だったのです。
【ネタバレなし】『蟲愛づる姫君の結婚』のあらすじをちょい見せ!
毒虫同士を喰らい合わせ、最後に残った一匹を“蟲”といい、この技術を持つ者のことを“蟲師”と呼びます。
皇女でありながら、蟲師の顔をもつ皇女“玲琳”は、周囲の者から気味悪がられますが、本人は全く気にする様子はありません。どれだけ嫌がらせをされようとも、虫がいるだけで救われ、それだけを愛しています。
そんな玲琳が唯一尊敬しているのが、異母姉であり、女帝の“彩蘭”。蟲師である玲琳の才能を、誰よりも認めてくれる存在です。
大好きな彩蘭に呼び出された玲琳は、いきなり「虫に呪われた国王“鍠牙”へ嫁ぎなさい」と言われてしまうのでした。
ココに注目!『蟲愛づる姫君の結婚』の見どころ3選
- 玲琳の変人っぷり
- 大好きな姉の裏の顔
- 謎めいた夫婦生活
玲琳の変人っぷりに驚愕!
玲琳は高級な宝石よりも、とにかく虫のことが大好き。虫一匹一匹を見つめながら、愛の言葉を囁く姿は、皇女には見えないほどぶっとんでいます。
後宮で一緒に暮らす姉たちから嫌味を言われたり、嫌がらせをされることも多いですが、全く気にする様子はありません。
どれだけ嫌味を言われようとも、虫の毒に侵される姉たちを「蟲師の仕事」だからと助ける姿は15歳とは思えないほどの貫禄!
ただの虫好きではなく、「虫がいないと生きてはいけない玲琳の姿」は必見です。
大好きな姉の裏の顔
斎帝国のトップに立つ玲琳の姉“彩蘭”は、見た目も美しく、優しく、そしてだれよりも冷徹な女性です。
玲琳は、彩蘭のことがこの世で一番大好きですが、そんな玲琳に対してすら、国のために冷たい命令を下すこともあります。
優しい姉の顔を持ちながら、一国の王としての威厳、そして時に厳しい態度にゾクッとすること間違いなしです!
なぜ彩蘭は、「玲琳を鍠牙と結婚させたのか」も今後の見どころになると思います。
謎めいた夫婦生活
玲琳の結婚相手“鍠牙”は、小さい頃に蟲師から呪いをかけられて以来、蟲師のことが大嫌い。
玲琳も、うわべだけを取り繕う鍠牙を面倒に感じ、「お互い嫌い同士の夫婦」と言ってのけるほど、ちぐはぐな二人です。
そんな二人が、「鍠牙の呪いを解毒する」ため協力し合い、その中で本物の夫婦に成長していく姿にドキドキさせられます。
虫しか愛せない玲琳は、鍠牙を夫として認める日がくるのでしょうか。
『蟲愛づる姫君の結婚』に登場する主要キャラ
- 李 玲琳
- 葉歌
- 李 彩蘭
- 楊 鍠牙
- 夕蓮
李 玲琳
斎帝国の第十七皇女。母も蟲師であり薬師だったこともあり、蟲師の道に進んでいます。
最上級の毒虫を育てることを生きがいにしており、そのためなら周囲からなにを言われようとも全く気になりません。
大好きな姉から「国のために嫁ぎなさい」と命令を受け、ショックを受けるかと思えば、「冷徹なお姉様最高!」と言わんばかりにテンションの上がる、ちょっとM気質な可愛い女の子。
葉歌
玲琳の侍女であり、一番身近で玲琳の性格を理解している人。
「皇女らしく生活してほしい」と口酸っぱく伝えていますが、そうならないと諦め半分。
玲琳が嫁ぐことになり、一緒に魁国へ行くことになりますが、そこでも玲琳のやらかしに世話を焼いています。
李 彩蘭
最大の帝国を率いる女帝だけあって、女性とは思えないほどの決断力と包容力を持ちあわせています。
蟲師である玲琳を毛嫌うこともせず、虫の呪いなら玲琳を頼るほど、絶対的な信頼をおいています。
しかし、国のためならどれだけ冷徹な判断もいとわず、「国のために嫁ぎなさい」と軽いノリで伝えてしまうほど、冷たい一面もあります。
楊 鍠牙
魁国の国王。いきなり玲琳を妻として迎えることになり、嬉しそうな半面、蟲師である玲琳を軽蔑しています。
しかし、鍠牙にかかった呪いは玲琳だけが解けるので、頼るしか道は残されていません。
母である夕蓮に対して、なぜか警戒心が強く、夕蓮と仲良くする玲琳のことを心配しています。
夕蓮
鍠牙の母。嫁いできた玲琳に対して、「お友達になろう」と近づき、今のところ仲良く過ごしていますが、本当のところなにを考えているのか読めない人。
『蟲愛づる姫君の結婚』ネタバレ感想・レビュー
芯の通った玲琳がかっこいい!
虫をテーマに描かれている作品なので、めちゃくちゃ虫の描写が多く、虫が苦手な方は、ちょっと抵抗があるかと思います。
でも、そんなことすら気にならないほど、玲琳の虫愛がすごすぎます…!
普通皇女は大人しく、女性的であることを求められますが、それを正反対に生きていく玲琳の姿は、逞しすぎてカッコイイ!世間一般の皇女のイメージを覆しますね。
どれだけ周囲から気味悪がられても、毒虫の呪いで悩まされている人を見つければ、躊躇なく助けてあげる姿は、玲琳の本当の優しさを感じます。
蟲師として、皇女として、周囲の偏見に左右されないカッコイイ玲琳を、ぜひ見てほしいと思います!
また、鍠牙に恋の気配が全く感じない玲琳ですが、蟲師として寄り添う姿は、少しだけドキドキする展開です。
鍠牙の謎が気になる!
鍠牙は、「なぜ呪われてしまったのか」が気になります!
小さい頃に、毒を盛られてしまったことが、呪いのキッカケのようですが、誰がそんなことを企んだのでしょか。
鍠牙は、「弟を王にしたい人物が企んだ」と言っていますが、母である“夕蓮”のことを指しているのか。
鍠牙の妻である玲琳に近づく夕蓮と、夕蓮を毛嫌いする鍠牙の、親子の攻防戦にも注目です!
ただのラブストーリー作品ではなく、謎解きも含めて楽しめるのが、この作品の最大の魅力になっています!