「顔を盗られた女~この世から「私」がいなくなる~」は、会社に入社してきた同じ顔をした後輩からなにもかも奪われるという物語です。
仕事もプライベートも順調だった朝日。しかし、同じ顔をした真夜が入社してきたことで全て崩れていくのです…。
- 復讐していく物語が大好き
- 徐々に謎が解き明かされていく展開が好き
- 人間の闇の部分にゾクゾクする
漫画『顔を盗られた女 ~この世から「私」がいなくなる~』の作品情報
作品情報 | |
作者 | 筑谷たか菜 / タナカトモ |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | ぶんか社 |
レーベル | ダークネスな女たち |
- 2024年5月9日からブックライブで先行配信中!
- すべてを奪われた主人公がどうなっていくのか気になる!
- 今後明かされるであろうそれぞれの秘密に注目
「顔を盗られた女~この世から「私」がいなくなる~」は、「社内処刑人」のタナカトモ先生原作、筑谷たか菜先生作画による女性マンガです。突如として自分の居場所を奪われてしまった朝日が、復讐の連鎖に巻き込まれていくストーリーとなっています。
どんな物語?『顔を盗られた女』のあらすじ
主人公の多田野朝日は、仕事もプライベートも充実した日々を過ごしていました。
会社の上司や後輩に頼られ、さらにはポジションアップの話も出ているほど順調の朝日。
プライベートの方も順調で、イケメンだと評判の同じ職場の間人志と結婚の約束までしていました。
そんなある日、職場に自分と顔の似ている女性社員・新谷真夜が入社してきます。
真夜の指導係となった朝日は、彼女のスキルの高さや人の良さに関心。
しかし気づくと、自分よりも少しだけ仕事ができる真夜に自分の居場所を奪われつつあったのです。
そんななか、会社で大きなミスをおかしてしまった朝日は…。
『顔を盗られた女 ~この世から「私」がいなくなる~』の見どころ
この作品の見どころは、朝日のすべてを奪った女・真夜の過去です。
とにかく朝日を恨んでいるということ以外なんの情報もないので、過去に一体なにがあったのか気になって仕方ありません。
朝日は誰かに恨まれるようなことをする子には見えないので余計です。
顔を変えてまで朝日から全てを奪おうとするに至った経緯こそ、この作品の最大の見どころでははいでしょうか。
『顔を盗られた女』の登場人物
- 多田野朝日
- 新谷真夜
- 間人志
- 間人志
- ワンナイト男
多田野朝日
順風満帆だった人生を奪われた女性。
憧れの会社に入社し、社内での評判も高くみんなに慕われていた朝日。
何事も前向きに取り組もうとする姿勢に好感が持てました。
しかし真夜の出現により、仕事でのポジションも恋人も家族すらも奪われてしまうのです。
新谷真夜
朝日と顔がそっくりの女で、朝日からすべてを奪った張本人。
すべてにおいて朝日よりも少しだけ優れているということで上位互換と評されています。
詳細は不明ですが、朝日を強く恨んでいます。純粋に見えて、実はかなりの悪女という感じです。
間人志
朝日の婚約者。
会社に内緒で朝日と付き合っており、結婚も約束していました。
真夜が現れたことで簡単に彼女に鞍替えします。
自分の話ばかりする朝日に不満があったとはいえ、すぐに朝日を捨てる最低男です。
果たして真夜を選んで彼は幸せになれるのでしょうか…。
ワンナイトの男
騒動の鍵を握る人物。
倒れ込みそうな朝日を偶然助けた男性。彼女の顔に見覚えがあるよう。
お酒を飲みながら朝日の話を聞いた後、そのままワンナイトしてしまいます。
『顔を盗られた女』を読んだ感想
すべて奪われた女
怖すぎるぐらいの幸せな毎日を送っていた朝日。
そんな彼女の前に突如現れた魔性の女・真夜によって、朝日の日常は壊されることになります。
真夜の件もそうですが、個人的に一番腹が立ったのは、朝日の婚約者・人志の行動です。
同じ顔とはいえ、鞍替えするのが早すぎてドン引き…。
たとえ朝日に不満があったとしても結婚まで約束したのなら、せめて話し合いするのが筋でしょ!ってツッコミたくなりますね。
朝日よりも少しだけ仕事ができるという違いだけで、入社して間もない真夜を選ふ神経に呆れてしまいました。
真夜の目的
この作品の一番の謎は、真夜が抱く朝日への恨みの正体です。
顔を整形してまで朝日のいる職場に潜り込んでくるとかよっぽどですよね。
相当な恨みがないとできることではありません。
普通してたらいい女なので、恨みを晴らすのではなく自分の人生を進んでいけばいいのに…。
でも彼女にとって朝日を陥れることが全てなのでしょう。
真夜のせいで散々な目に遭った朝日には、復讐すべく立ち上がってほしいと切に願います。
真夜の過去に何があったのかは分かりませんが、今後明かされることを期待しつつ読み進めたいと思います!