【良太は弟を殺した】ネタバレ感想!一緒に暮らしているのは本当に自分の弟?

『良太は弟を殺した』という凄まじいタイトルの本作は、育児をテーマにしながらホラー要素を織り交ぜた異色の漫画です。

中学生の兄が幼い弟の世話に追われる日々の中、次第に弟に異変を感じ始めて…?

リアルな育児描写と不気味な展開が絶妙に絡み合い、物語の深みに引きずり込まれていく衝撃作!

今回は1巻を読んだ感想や、最終回の考察をまとめてみました。

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漫画【良太は弟を殺した】の作品情報

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  • 作者:名取歩
  • ジャンル:青年漫画
  • 出版社:集英社
  • レーベル:少年ジャンプ+

本作は「少年ジャンプ+(プラス)」にて絶賛連載中の、名取歩先生による作品です!

漫画ジャンルとしてはホラーやサスペンスに分類されますが、同時に現代社会が抱える育児問題や家族の在り方についても深く掘り下げています。

タイトルだけでも読む前からドキドキが止まりませんが、内容もそれに負けず劣らず深みがあり、引き込まれるものがありました。

名取先生の描くホラー作品は、単純な“恐怖”だけではなく、登場人物の背景にある感情描写が非常に丁寧だと感じますね…!

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良太は弟を殺したのあらすじを分かりやすく解説!

育児に追われる中学生の日常…

中学2年生の良太は、亡くなった母親に代わって2歳の弟・の育児を任されていました。

父親は仕事で家を空けることが多く、良太は学校生活と家事、育児を一人でこなさなければいけない状況に…。

愛の世話に振り回されるという毎日。そんな日常の中で、段々と良太の心は疲弊していきました。

愛の面倒を見るため、放課後もすぐ帰宅しなければならず、学校でも友人との“距離”を感じていた良太。

次第に自分を慕ってくれる愛に対して、ドロドロと複雑な感情が芽生え始めてしまい…。

不可解な出来事と心の変化

家事と育児のストレスにより、心が追い詰められていく良太の日常で、徐々に奇妙な出来事が起こり始めます。

同時に、良太自身の心にも変化が…。愛おしいと思っていた愛への感情が少しずつ歪み始め、それがわずかな“殺意”に変わっていったのです。

そんな亮太を不審に思った幼なじみの隼人は、放課後に亮太と一緒に帰ることにしました。

2人で愛を保育園に迎えに行きますが、その帰り道、愛への憎悪の感情が限界を超えた亮太が、衝動的に愛を川に落としてしまい…!

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良太は弟を殺したの1巻を読んだ感想(ネタバレ注意)

リアルな育児描写が心に刺さる

中学生という思春期まっただ中で、幼い弟の面倒を見る良太の姿がドキッとしました…。

最近では「ヤングケアラー」という言葉をよく耳にしますが、現実問題としてこんな感じなのだろうか…と切なくなりましたね。

学校生活に部活動、自分のプライベートの予定とか、やりたいことは色々とあるでしょう。

その中で、大人でも大変だと感じる育児を押し付けられた良太の孤独感がリアルに描かれているように感じました。

“自分を慕ってくれる可愛い弟”だからこそ、育児に対する葛藤が丁寧に描かれており、「もし自分だったらどうするのか…」と考えさせられる場面が多くありました。

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大切な幼なじみとしての立場

幼い頃から付き合いがある幼なじみとして、良太に何ができるのかを考える隼人の立場がとにかく辛い…!

こんな状況であれば、いくら幼い頃からの付き合いと言っても、正直「怖い」とか「関わりたくない」といった気持ちでいっぱいいっぱいになると思います。

それでも、“良太は大切な幼なじみ”として、力になろうとする隼人に胸が熱くなりました。

しかし、次第におかしくなる良太への複雑な感情と、愛に対して向ける恐怖のような感情…。

この気持ちを抱えながら学校に通うなんて、普通の精神状態だと考えられないと思います。

良太が大切な気持ちは痛いほど伝わってきますが、良太たちにはもう関わらないでほしいとも感じてしまいますね。

良太の心理描写

やはり主人公である良太の心理描写が、非常に丁寧かつリアルに感じました。

可愛くて大切な弟・愛に対して向ける“守りたい”気持ちに反して、中学生という多感な時期に育児をしていることに対しての疲れや苛立ち…。

良太の表情描写だけでなく、顔にかかる影や背景の表現によって、良太の複雑な感情が伝わってくるようでしたね。

また、良太と愛の日常の変化が心情の変化にも影響していく様子にはゾッとしました…。

最初はごく普通の中学生だった良太ですが、彼自身も今後どうなってしまうのか、展開が非常に気になります。

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良太は弟を殺したの見どころをご紹介

ホラー要素との絶妙なバランス

タイトルから衝撃的ですが、本作は単なる育児漫画ではありません…。

「ヤングケアラー」という社会的問題を取り上げる中で、ホラー要素が所々に散りばめられており、そのバランス感覚が絶妙です。

可愛らしい愛の表情が見えたかと思えば、想像していなかった恐ろしいホラーな描写があり、とにかくドキドキが止まりませんでした!

予測不能なストーリー展開!

もう一つの見どころは、次のページから展開が全く読めないところです!

心の中では準備をしているにも関わらず、その予想を裏切る展開が待っています…。

日常的な場面から突如として現れる不気味な描写や、良太の心理描写の中に見え隠れする“狂気”の兆し…。

常にハラハラしながらページをめくっていました…!

良太は弟を殺したの登場人物を簡単解説

良太

中学2年生ながら亡くなった母親の代わりとして弟・愛(ちか)の世話をしている。

友人との距離を感じる中、自分を慕ってくれている愛に対して、愛情と同時に憎しみも感じ始めている。

愛(ちか)

良太の2歳になる弟。

母親代わりの良太を「にいちゃ」と呼び、懐いている。家ではいつも彼のそばを離れず、手間も多くかかる存在。

ごく普通の子どもに見えるが、その無邪気さの裏には不気味な秘密が隠されていて…。

隼人

良太の幼なじみ。小学生の頃、自分を助けてくれた良太に恩があり、彼を大切に思っている。

愛の不気味な雰囲気に対して恐怖を感じており、何とか良太を愛から離そうと考えているが…。

良太と愛の父親

仕事優先で家にはほとんどおらず、良太に育児と家事の全てを任せている。

考察『良太は弟を殺した』最終回・結末について

展開が大きく波打ち、全く予想できない本作。

個人的な考察としては、愛という存在がなくなり、良太と隼人は普通の日常に戻ると思います。

これは自分自身の希望も含まれていますが…。

たとえ今の状況の原因が愛に関係ないとして、愛が元の可愛い状態に戻ったとしても、今後これまで通りに一緒に生活するのは難しいのではと感じますね。

辛い展開が待ち受けていそうですが、頑張っている良太と彼を見守る隼人…。2人が幸せな未来を迎えられるよう願っています…!

結末に向けて、すべての真相が明かされると思いますが、それぞれのキャラクターたちの心情やその背景まで、すべて気になるところですね!

まとめ

『良太は弟を殺した』は、育児という身近なテーマとホラー要素を融合させた新しいタイプの作品です!

リアルさと恐怖、不安定さと謎めいた展開によって、一度読み始めたら止まらなくなる魅力があります…。

ぜひその世界観に触れてみてください!

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