漫画『吸血鬼へ嫁入る日~少女が冷酷夫に愛された記録~』は、牧師に襲われ傷を負ったせいで“呪い子”として遊郭島に売られ下女となったすず音が、島周辺の海域を取り仕切る財閥・八雲に見初められる和風シンデレラストーリーです。
地獄のような生活からすず音を救ってくれた八雲には、とんでもない秘密があって…。果たしてすず音に平穏な日々は訪れるのでしょうか?
漫画【吸血鬼へ嫁入る日~少女が冷酷夫に愛された記録~】あらすじを分かりやすく解説!
- 作者:島田ちえ
- ジャンル:少女漫画
- 出版社:講談社
- レーベル:パルシィ
地獄の始まり
今から5年前、華族として幸せに暮らしていたすず音の身に恐ろしい出来事が起こります。
没落した一家は借金返済のために双子の妹・まき絵を売る事が決まり、絶望したすず音は近所の牧師に相談。
しかしすず音の指の傷を見た牧師は豹変し、背中に消えない傷痕を付けられてしまいます。
この事が原因で“呪い子”と疎まれるようになったすず音は、まき絵の代わりに”遊郭島“へ売られてしまうのでした。
八雲との出会い
あれから5年経ち、様々な雑用をこなす下女として遊郭島で働いていたすず音。
呪い子であるすず音は風当たりが強く、他の下女からも嫌がらせを受けていました。
そんなある日、遊郭島の周辺海域を取り仕切る八雲が訪問し、誰もが浮足立ちます。
美しい顔立ちで人気の八雲ですが、何故か選ばれた遊女が同衾した時の記憶を失うという不気味な現象が起き恐れられていました。
その夜、3年前に成金実業家と結婚したまき絵はすず音の家にやって来ると、銀婚式を迎えた両親がこの島の旅館に宿泊していると告げます。
まき絵の裏切り
両親に会いに行こうと考えたすず音は最も綺麗な着物を用意しますが、少し目を離したすきに紛失。
すず音が着物を探しに遊郭へと向かうと、そこには遊女を選ぶ八雲の姿がありました。
そこで八雲から指名されたすず音が戸惑う中、突如火災が発生し両親が泊まる旅館が炎に包まれます。
八雲の協力を得て両親を救い出したすず音ですが、まき絵に嵌められ放火の濡れ衣を着せられてしまい窮地に。
しかし八雲はまき絵の犯行をほのめかすと、すず音を遊郭島から連れ出して…。
吸血鬼へ嫁入る日の全話ネタバレありの感想!
1話の感想:遊郭島からの脱出
幸せに暮らしていたすず音が“呪い子”となり、地獄のような生活を送る姿に心が痛みました。
あの牧師は彼女の血を見た途端に豹変したように感じましたが、すず音の血には何か秘密があるのでしょうか?
まき絵が頻繁に遊郭島を訪れるのは、落ちぶれた姉を見て鬱憤を晴らすためですよね…。
両親を島に招待し姉をおびき出したのは、すず音に火災の罪を着せ殺害するうつもりだったからだと思います。
曰く付きの財閥・八雲はすず音を気に入り地獄から救い出したものの、まさか八雲の正体が吸血鬼だったなんて…。
せっかく島から出られたのに波乱の生活が続きそうですが、すず音はどうなってしまうのでしょうか。
2話の感想:館島へ
すず音の血液は“王華血”と呼ばれる希少で極上のものだと判明。
その味を気に入った八雲はすず音を妻にすると宣言しましたが、この結婚生活に愛はなく、あくまでも食糧としての位置付けで不安になります。
八雲の保有する“館島”は牢獄のようで逃げ場はなく、絶望するすず音が可哀想になりました。
しかし八雲はすず音の背中に付けられた傷を“彼岸花みたい”だと褒めてくれましたし、根っからの悪人ではないのかもしれません。
そんな中、一度はすず音を捨てておきながら結納金目当てで館島にやって来た両親の浅はかさにドン引き…。
八雲が容赦なく追い返してくれてスッキリしましたが、あの両親やまき絵が引き下がるとは思えませんし、今後の動向が気になります!
3話の感想:近付く距離
まき絵が館島に向かおうとしていた頃、美味しい食事を与えられていたすず音。
八雲はあくまでも栄養価の高い血を作るためだと言いますが、本当はすず音を案じているように見えます。
遊郭島で地獄のような生活を送っていたすず音にとって美味しい食事は久々で、涙を流しながら食べる姿が可哀想でいたたまれなくなりました…。
少しでも恩返しをするため、すず音は得意の裁縫を生かし衣服の仕立て直しをする事に。
八雲も裁縫の腕を認めてくれましたし、二人の距離が近付く展開に嬉しくなりました!
ラストではまき絵の企みが明かされ、すず音たちに何か危害を加えそうで心配です!
吸血鬼へ嫁入る日の最終回結末を予想!
すず音と八雲が結ばれる
あくまでも八雲の“食糧”として嫁入りしたすず音。
希少な血を持つすず音は吸血鬼にとって極上のご馳走ですが、共に過ごすうちに心を通わせるようになると予想しています。
すず音を心から愛するようになった八雲は、妻の血を堪能しながらも本物の夫婦として添い遂げるのではないでしょうか。
まき絵が離縁を言い渡される
成金実業家と結婚し、悠々自適に暮らしているまき絵。
男遊びをする様子も描かれていましたし、この調子ではいつ三下り半を突きつけられてもおかしくありません。
そのうちすず音に対する仕打ちも暴かれ、離縁され両親もろとも落ちぶれると期待しています!
吸血鬼へ嫁入る日の登場人物をネタバレ解説!
すず音
このお話の主人公で、没落華族の長女。
牧師から消えない傷を付けられたせいで“呪い子”として遊郭島に売られてしまう。
すず音の血液には本人も知らない秘密が隠されている。
八雲
遊郭島周辺の海域一帯を取り仕切る財閥。
容姿端麗で女性から人気だが、何故か同衾した遊女が記憶を失くすという不気味な現象を起こし恐れられている。
まき絵
すず音の双子の妹。本来は借金のカタに売られるはずだったが、すず音が傷を負った事で運命が一変。
成金実業家と結婚し暇を持て余しており、よく遊郭島を訪れている。
すず音の両親
借金のカタに娘を売り悠々自適に暮らしている。金のためなら手段を選ばない姑息な夫婦。
平
館島で働く八雲の使用人。顔の半分に傷痕がある。
まとめ
『吸血鬼へ嫁入る日~少女が冷酷夫に愛された記録~』について紹介しました。
消えない傷を負い“呪い子”として遊郭島に売られ、地獄のような生活を送っていたすず音。
遊郭島一帯を取り仕切る財閥・八雲に見初められたすず音は妻となりますが、彼の正体は人間の血を吸う吸血鬼でした。