アデルの動向に気付きながらも、わざと泳がせていたチェーザレ。
彼女を執務室に来させるよう仕組んだチェーザレは”日常を共有したい“というアデルを真夜中に呼び出して…。
『上流社会』32話のあらすじと見どころ
あらすじ
約束の深夜0時、黒いドレスに身を包みどこか不安げに姿を現したアデル。
ジジが心配そうに見守る中、アデルは“自分を売るつもりか”と質問します。
否定したチェーザレは妹がどれほどレディらしくなったか確認すると伝え、ある場所へと向かいました。
“モレッタ”の仮面を付けるよう命じられたアデルは、チェーザレと共に会員制クラブへ。
そこは仮面を付けた男女が駆け引きを楽しんでおり、異様な雰囲気に包まれていました。
一人取り残されたアデルが違和感を覚える中、モレッタの仮面の意味を聞き絶望して…。
見どころ
モレッタの仮面が“何をされても沈黙を守る事”だと聞き絶句…。
無数の仮面から好奇の目に晒され、不安げな表情を浮かべるアデルに心が痛みます。
いくらスラム街育ちでも、大勢の人々から弄ばれるなんてあんまりですよね。
チェーザレとしてはルクレチアと会わせようとしたアデルへの制裁のつもりなのでしょうけど、あまりに悪趣味な仕打ちに腹が立ちました!
『上流社会』32話の感想
真夜中の密会
真夜中にアデルをどこへ連れて行くのかと思いきや、まさか会員制クラブだったとは…。
ジジも心配そうにしていましたし、アデルの行動が気に入らないとはいえ酷すぎる仕打ちですよね。
いつもは気丈なアデルも不安を覚えたのか“売られる”と勘違いしてしまう姿が可哀想になりました。
アデルへの制裁
“上流階級の裏側”を見せるという名目で、アデルを会員制クラブへ連れ出したチェーザレ。
アデルに付けさせた仮面“モレッタ”は何をされても沈黙を守るというもので、不特定多数の人々から乱暴に扱われる姿が可哀想でいたたまれなくなりました。
このシーンはセリフこそ少ないですが、無数の仮面に見られ恐怖を覚えるアデルの姿が印象的に描かれています。
想い人にこんな仕打ちをするなんて、チェーザレは何を考えているのでしょうか。
チェーザレの魂胆
弄ばれるアデルの姿を嘲笑う男性に激怒したチェーザレですが、気に入らないなら最初からこんな事をするなと言いたいです。
チェーザレとしては、アデルが助けてと縋るのを待っているのでしょう。
とはいえアデルは強い女性ですし、こんな性悪男に助けを求めず最後まで気丈に振舞って欲しいと思います!
全話まとめ
今回紹介する漫画『上流社会』は、搾取され続ける生活に嫌気がさした貧民街出身の靴磨き・アデルが、大貴族・チェーザレと結託し、彼の妹に成りすまし結婚を回避しようとする物語です。アデルは天涯孤独で貧民街の出身ですが、聡明で立ち回りの上手い[…]