漫画『愛だとか復讐だとか』は、とある男女の入れ替わりから展開するドキドキ?なサスペンスストーリーです!
普通の男子高校生・楓は、いつも通りの朝を迎えますがどこか違和感が…。
家族やクラスメイトから言われる身に覚えのない出来事に戸惑い、自分自身が知らない女子の身体になっている記憶があることに気付きます。
果たしてこれは夢なのか現実なのか…?
本記事では、そんな本作の魅力をたっぷりとご紹介します!
漫画【愛だとか復讐だとか】作品情報
- 作者:紘井ミチキ
- ジャンル:青年漫画
- 出版社:集英社
- レーベル:ウルトラジャンプ
“身体入れ替わり”を軸にしてストーリーが進展する本作。
普通の高校生・小柴楓と堤結花が、一日ごとに身体が入れ替わってしまう不思議な現象をきっかけに、2人の日常が大きく変わっていく様子が描かれています。
そして、この不可思議な物語を手掛けたのは、紘井ミチキ先生です。
紘井先生は過去に「荒木飛呂彦漫画賞」の準大賞を受賞した『泳ぐ魚』や、ウルトラジャンプで多くの読み切り作品を発表しています。
独特の世界観とストーリーが非常に魅力的で、現在大注目の漫画家です!
愛だとか復讐だとかの第1話~第4話までのあらすじ
第1話:突然の入れ替わり!
小柴楓はごく普通の男子高校生。
そんな楓の日常に突然の違和感が訪れます。家族やクラスメイトから、自分には全く覚えのない出来事を言われるようになったのです。
さらに彼自身も、知らない女子高生の身体になっている記憶が存在しました。
楓は混乱しながらも、この状況の原因を探ろうとします。そして、堤結花という見知らぬ女子高生と一日ごとに身体が入れ替わっていることに気づいたのです。
何とか結花と連絡をとることに成功しますが、彼女と会ったその日、楓はまた不思議な夢を見て…?
第2話:自分自身の葬式…
楓と結花の身体入れ替わりが続く中、予期せぬ出来事が…。
なんと、楓が結花の身体になっているときに、「小柴楓が亡くなった」というニュースを目にするのです。
“結花が楓の身体のまま亡くなった”状況に感情が追い付かないまま、楓は自分の葬式に参列することに。
その葬式で、自分の母親たちに会いますが、そこで“楓が遺書を残していたこと”を知ります。
自分自身の死因に違和感がありながらも、ついにやってきた火葬の時間。自分の身体を守るために、楓がとった行動は…!
第3話:信頼したい幼馴染
自分自身の死の真相を突きとめようとする楓に、幼馴染の与田が協力を持ちかけてきました。
関西から転校してきた与田とは、小学生時代からの仲。
与田に対し“自分を殺した犯人”だと疑う気持ちもある中で、まずは彼を信用するか判断するために動きます。
しかし、与田も結花の姿の楓の正体を疑っていたのです。2人きりの空間で、楓は与田に詰められます。
そこで与田の気持ちを知った楓は心が揺らぎ、ついに自分の正体を暴露!
半信半疑ながらも、そのことを信じた与田が協力することになりますが…?
第4話:遺体回収と母親の気持ち
一度は延期になった、楓の火葬の日取りが決まってしまい…。
楓たちは火葬を阻止するために、“ダミーと入れ替わりに遺体を回収すること”を実行に移します。
与田が用意したダミーの遺体を仕込むため、夜中に棺がある実家に忍び込んだ楓。
しかしその時、母親が起きてきて、あろうことか棺の顔面部の窓を開けてしまいます。
ギリギリで棺の中に隠れた楓ですが、そこで耳にしたのは楓に対する母親の悲痛な想いでした。
やっとの思いで遺体を回収し、結花の部屋に運び込んだ楓と与田でしたが…!
愛だとか復讐だとかを読んだ感想
“高校生男女の入れ替わり”という一見ありふれた設定のように感じましたが、読み進めるうちにどんどん引き込まれていきました!
とにかく予想を裏切る展開の連続でしたね…!
特に衝撃的だったのは、主人公の楓が自分の葬式に参列するシーン。
自分の死を目の当たりにする恐怖と混乱が生々しく伝わってきて、ゾクッとしました…。
また、幼馴染の与田との関係性や母親の悲しみを描いたシーンは胸が締め付けられました。
特に与田の楓に対する気持ちは本当だと信じたいですね。このまま2人で物語の真実を突きとめてほしいです。
ここまで一気読みしてしまいましたが、まだまだ気になることが多すぎる…。
コメディ要素もありつつ、ミステリーの要素が絶妙に絡み合った作品でした!
早くも続きが読みたいです…!
愛だとか復讐だとかの登場人物について
小柴 楓
ごく普通の高校2年生。
ある日見知らぬ女子高生の結花と、身体が入れ替わってしまう現象に気づく。
最初は大事に捉えていなかったが、入れ替わっているときに自分が亡くなったことを知り、その真実を暴くために動き始める。
堤 結花
楓の入れ替わり相手の女子高生。
父親から時に手を上げられるような厳しい家庭環境で育ってきたが、楓のおかげで父親と向き合うきっかけを得た。
しかし、楓と入れ替わっている最中に亡くなってしまい…?
与田 邦明
楓の小学生時代からの幼馴染で、関西からの転校生。
素直でバカ正直な楓に救われたことがあり、彼を慕っている。
結花と入れ替わったまま、楓が亡くなってしまったことを知って、真実を知るために楓に協力することにした。
愛だとか復讐だとかの見どころをご紹介
感情描写がリアルすぎて切なすぎる…
ひとつ目は、“身体入れ替わり”という非現実的な展開の中で描かれる登場人物たちの心理描写が見どころです!
自分の葬式に参列するシーンとか、現実では考えられませんよね。困惑や恐怖など、楓の気持ちが痛いほど伝わってきました。
また、そういった状況を通じて、家族や友達の気持ちを改めて知り、「大切にされていたんだな」と感じられて、非常に切なかったです…。
予想外の展開にハラハラドキドキ!
身体が入れ替わる理由や、楓が亡くなった真相とか…。とにかく謎だらけでワクワクしますね!
「あれ?これってもしかして…」と自分なりに推理しながら読むのがめちゃくちゃ楽しかったです。
高校生の男女が入れ替わり、コメディ的なストーリー展開かと思いきや、きれいに裏切られました(笑)
ページをめくるたびに予想もしていなかったことが起こり、読む手が止まらなかったです…!
愛だとか復讐だとかの最終回をこれまでのストーリーから考察
結末に近づくにつれて、楓が亡くなった理由や、楓と結花の身体入れ替わりの真実がわかってくると思います!
楓の遺書が見つかったとのことですが、他殺の可能性も考えられますよね。さまざまな登場人物がいる中で、誰が彼の死に関わっているのかが、今後明らかになるでしょう。
また、2人の関係性も気になりますね…。想像ですが、実は結花は楓のことを前から知っていたということはないでしょうか?
入れ替わりの相手が知らない男子にも関わらず、そのまま亡くなってしまったことが引っかかっています…。
そこにも注目して、今後の物語を読むときには考察していきたいと思います!
まとめ
“男女の身体入れ替わり”というドキドキ展開を予想させる本作。しかし、予想を裏切る展開の連続で、考察が非常にはかどりました(笑)
タイトルにある「愛」と「復讐」というテーマが今後どう展開していくのか、続きが待ち遠しい作品です!