漫画【生皮 あるセクシャルハラスメントの光景】は、憧れの講師から性被害をうけた主人公のリアルすぎる物語です。
なぜ性被害をうけなきゃいけなかったのか、頼りになるはずの夫は目をそらすばかり…。
ひとりで戦くことを決めた主人公の、性被害との葛藤を垣間見える作品となっています。女性だけなく、男性も目をそらさずに読んでほしいです!
原作・井上荒野先生の漫画【生皮 あるセクシャルハラスメントの光景】について
作者 | 粟森きち、井上荒野 |
ジャンル | 青年漫画 |
出版社 | 小学館 |
レーベル | ビッグコミックス |
漫画【生皮 あるセクシャルハラスメントの光景】は、原作“井上荒野先生”、作画“粟森きち先生”の新連載作品です。
過去にトラウマを抱える女性が、トラウマを植えつけた有名講師を告発する物語ですが、今実際に起きている問題に直結する作品となっています。
性被害は決して他人事ではなく、その事実を隠し持っている女性は多くいます。女性だけでなく、男性にもぜひ読んでほしい今作品!
セクハラをうける女性の心情や、加害者の姿をリアルに体験できるストーリーとなっています。
- こんな人におススメ
「生皮あるセクシャルハラスメントの光景」は、トラウマを抱える女性が強く生きる姿が描かれています。
「過去にトラウマを抱える方」や「リアルすぎる現代社会の問題に向き合いたい方」にぜひオススメしたい作品となっています。
生皮 あるセクシャルハラスメントの光景のあらすじを分かりやすく解説!
セクハラの被害者
“咲歩”は、小説家を夢みる動物看護師でした。有名小説家の“月島先生”は、特に憧れていた存在で、先生が講師を務める講座には休むことなく通っていました。
咲歩の才能を評価している月島先生は、プライベートでも咲歩を呼びだすようになります。最初は、少しの違和感をもちましたが、「先生はきっと小説を評価してくれている」と信じ切っていた咲歩。
しかし、ある日を境に二度と講座へ通えなくなってしまったのです。
咲歩の苦悩
月島先生に呼びされたあの日、咲歩はホテルの一室にいました。少しの違和感が大きくなった瞬間、月島先生に押し倒され性被害をうけたのです。
そのことがトラウマとなった咲歩は、小説どころか文章を書くことすらできなくなります。そして7年たったある日、月島先生を告発することを決意するのです。
相手は、有名な小説家で、テレビにも引っ張りだこ。そんな相手を告発するには勇気が必要でしたが、夫である“俊”は非協力的。
なぜ自分が苦しまなければいけないのか、なぜセクハラをうけたことを隠さないといけないのか、これから咲歩の戦いがはじまります。
生皮あるセクシャルハラスメントの光景を読んだ感想
一人で苦しむ主人公が切ないすぎる
小説家の夢を追っていた若かりし頃の咲歩。小説に対して純粋な気持ちをもっていたのに、先生の存在がすべてを失うキッカケになり、とにかく可哀そう…。
憧れの人からの性被害は、心の傷を大きくしますよね。
普段の生活でも、少しのキッカケで昔のトラウマを思い出し、一人苦しむ姿は、かなり心苦しくなります。しかも、唯一の味方であるはずの夫から理解されないなんて、最悪な展開だと思います。
月島先生について
「俺に認められるなんて幸せだ」と自負している月島先生。小説の指導だけでなく、カラダの関係を求めるなんて、最低すぎますよね。
咲歩だけでなく、これまでの講座生も被害にあっているようで、月島先生にとって「カラダの関係を持てるなんて幸せだろ」ぐらいにしか感じていないと思います。
これから、被害をうけた生徒たちがどんな苦しい人生を送ることになるのかなんて、月島先生には関係のないことなのかもしれません。
苦しい戦いのはじまり
咲歩は、トラウマを乗り越えるために、ひとりで月島先生と戦う決意をします。7年経ってようやく決意できた咲歩をぜひ応援したい!
でも、味方であるはずの夫は、「告発しなければよかった」と言ってしまうほど、非協力的。唯一の味方からこんな言葉を言われてしまっては、思い悩んでしまいますよね。
月島先生は、世間からも認められ、知名度もあります。そんな人に歯向かう咲歩は、復讐に成功するのでしょうか。
これまでの被害者も、一緒に声をあげてくれることを願ってしまいます。
生皮あるセクシャルハラスメントの光景の魅力を徹底解説!
リアルすぎるセクシャルハラスメント
タイトルには、「セクシャルハラスメント」と書かれていますが、セクハラにとどまらない過酷な内容です。
有名小説家が知名度をチラつかせ性被害をする内容は、多くの女性が隠し持っている本音のように感じます。
声を上げることができない女性に代わり、代弁してくれているのが、今作品だと強く感じます。
トラウマを乗り越える女性の姿
月島先生から性被害にあった咲歩は、あれからずっとトラウマをかかえて生きています。ふとした瞬間に思い出す、月島先生の面影はホラーそのもの。
このトラウマを乗り越えるべく告発を決意する咲歩の姿は、最後まで見届けたいですね。
苦しむ女性が、一体どんな未来を迎えるのかものすごく気になります!
まとめ
7年前に、憧れの小説家“月島先生”から性被害をうけた咲歩。
あの日からトラウマをかかえ、文章を書くことができなくなっています。
そんな咲歩が、月島先生を告発することを決意します!どんな結末が待っているのでしょうか。