漫画『娘の寝室』は、美しい妻とかわいらしい子どもたちと過ごしていた主人公の家庭がだんだんと壊れていく作品です。
大学講師の後藤は、画家で妻の明美、息子の健、娘の萌の4人家族で幸せな家庭を築いていました。しかし、その家庭はあくまで張りぼてで、段々と壊れていきます。後藤の精神も限界に近づいていき……。
本記事でそんな『娘の寝室』のあらすじや感想を紹介していきます!
漫画『娘の寝室』について
作品情報
「娘の寝室」は、てぃーろんたろん先生の作品です。ヤングマガジンで連載されている漫画で、ランキング上位にランクインしている人気の作品となっています。
「実の娘と○○してしまった」という思わずドキッとしてしまうシーンから始まるので、最初からストーリーにのめり込んでしまうことでしょう。
見た目は素晴らしい家庭に見えても実際はどうなのかはわかりません。最初のシーンは夢だったのか?あるいは現実だったのか?先が気になる作品です。
見どころ
一見すると幸せそうな家族が実は見た目だけで無残に壊れていくところが見どころです。
妻の浮気を怪しんで依頼する後藤や夫のことを見下している妻、父親に深すぎる愛情がある娘、何とか家族を元に戻そうとする息子。
彼らがどのように動くのか予想できず、ついページをめくってしまいます。家族がどのような結末を迎えるのか、気になる作品です。
登場人物
後藤 | 本作の主人公。幸せな家庭を築いていると見られているが精神的にはかなりまいってしまっている。 |
後藤明美 | 後藤の妻。資産家の娘で画家。精神的に不安定な時があり、その際に浮気をしていた過去がある。 |
後藤萌 | 後藤の娘。家族にも敬語で話し、父の後藤に異常な愛情を見せる。 |
後藤健 | 後藤の息子で萌の兄。母の明美に付けられたやけどの跡がある。壊れかけている家族を何とか戻そうとする。 |
矢吹昇 | 明美の元浮気相手。医師をしており、健とも面識がある。 |
石村みゆき | 探偵。健から依頼を受ける。 |
三橋 | 後藤が勤務する大学の先輩。 |
【娘の寝室】1巻(第1話~第6話)のあらすじ(ネタバレ注意)
【第1話あらすじ】夢?それとも現実!?
後藤は「萌と○○している」夢を見て目覚めました。しかも夢とは思えないほどリアルな感覚が残っていて落ち着きません。さらには妻・明美が浮気をしているのではないかと疑い、精神的に限界が近づいていました。
そんな時に家に帰ると部屋が散らかっており、萌が泣いていました。後藤は明美がやったものだと思い、どうにかしようと考えます。しかし、実際に部屋を散らかしたのは明美ではなかったのです。
【第2話あらすじ】恐ろしいのは家族?
後藤が部屋を散らかした原因が明美だと思っていることに萌は上機嫌でした。さらには明美のスマートフォンを萌が持っており、誰かに連絡しているようです。
そのことを不審に思った兄の健は明美のスマートフォンを見ることにします。そして、連絡をしていた相手と内容を見て、さらに疑念が湧いた健。そんな彼を後ろから見ている人物がいました。
【第3話あらすじ】萌の策略
健は後ろから蹴飛ばされ、家の階段から転げ落ちてしまいました。幸い命に別状はありませんでしたが、落ちた時の前後の記憶がなくなっている可能性もあるようです。
健が病院に運ばれたことを知った明美も病室にやってきました。そこに元浮気相手の矢吹も入ってきます。
後藤、明美、矢吹の3人は話しお会いをし、しばらくの間後藤と明美は距離を置くことにしました。萌は後藤と一緒に過ごすことを選びます。
【第4話あらすじ】健の覚悟
健は階段から落ちた前後の記憶がないと話していましたが、実際は異なっていました。そして、家族を元に戻すために独自の動きをすることにします。
しばらくの間萌と2人で暮らすことになった後藤は、明美と撮ったアルバムを眺めてもの思いに更けていました。後藤は暗い気持ちになっていましたが、萌が外に出ることを提案してきます。
萌が行きたいといってきたのは後藤と明美の想いでの場所でした。後藤は萌と2人でその場所に行くことにします。
【第5話あらすじ】思い出の上書き
後藤は昔を思い出しながら1日を楽しく過ごし、気がつけば夜になっていました。後藤は明美との思い出を懐かしく感じます。
しかし、萌は明美との思い出話ばかりする後藤に対して不機嫌になっていました。明美との思い出を忘れてほしいと思っていたのです。
萌は後藤が動揺するような話をし始め、後藤を混乱させます。
【第6話あらすじ】家でも大学でも
健は不審な動きをする萌を探偵・石村みゆきに調べてもらおうと考えます。
そして数か月後、萌は大学に進学しました。入学する学校は後藤が勤務する大学です。これで萌は家だけでなく大学でも後藤と一緒にいることができるようになりました。
そして、三橋が後藤と萌に近づいていきます。彼の目的とは?
1巻(1話~6話)まで読んだ感想
最初から気になる展開ばかりで1巻を一気に読んでしまいました。
幸せな家庭のように見えた後藤の家族ですが、元々壊れていたのかもしれません。後藤が最初に見た夢も、夢なのか現実なのか分からなくなってきました。
萌はかなり歪な感情を持っているようで、後藤や家族をかき乱していきます。彼女の思い通りに行くのか先に気になりますね。
また、離れ離れになった家族が戻るのかも気になります。家族全員が何かを隠していそうなので、彼らの本性がわかってくるのが楽しみです。
考察【娘の寝室】最終回結末はどうなる?
後藤と萌の関係
後藤は萌と一線を超えてしまうと思います。萌の寝室には彼女が隠している物がたくさんあるので、後藤は驚愕することでしょう。
後藤は「娘の寝室」に入ることですべてがわかるのではないでしょうか?そして、萌は後藤を自分のものしてしまい、一線を超えてしまうと思います。
あるいはすでに超えてしまっているのかもしれません。
家族は壊れたまま
後藤の家族は壊れたままになると思います。健は家族を元に戻そうとしますが、元に戻すことはできないでしょう。なぜなら最初から壊れてしまっていたからです。
精神的に限界を迎えている後藤や自由な妻、父親に執着する娘は異様な家族といえます。健の頑張りはむなしく終わると考えられるでしょう。
まとめ
「娘の寝室」は幸せな家庭が壊れていく姿が描かれる作品です。後藤の夢は現実だったのか、本当に夢だったのか分かる日が来ると思います。
また、萌がいつから後藤に対して今の感情を抱いているのかも知りたいです。ミステリアスな作品で続きが気になる漫画です。ぜひ1話から読んでみてください。