「娘はいじめなんてやってない」は、過去にいじめっ子だった加害者が、飛び降り自殺未遂をしてしまうハラハラドキドキのサスペンス要素たっぷりのエッセイです。
ある日突然、愛する娘が加害者として世間に知られてしまい、娘を信じたい気持ちと疑ってしまう両親の揺れ動く心情にも注目です。
謎が謎を呼ぶ今作品ですが、自殺未遂事件の真相は、一体だれが知っているのでしょうか!
親を思う子供心と、子供を思う親心の変化もぜひお見逃しなく!
漫画「娘はいじめなんてやってない」はどんな作品?
作品情報
SNSで体験談を漫画にしている大人気漫画家“しろやぎ秋吾先生”のコミックエッセイ。読みやすいシンプルな作画ですが、ヒヤリとしたり、ハラハラドキドキしたり、リアルな怖さを体験できるのが大きな魅力です。
「娘はいじめなんてやってない」は、いじめの加害者として名前があがってしまった娘を信じたい親と、飛び降り自殺を図った親の憤りが、ひしひしと伝わってくる作品となっています。
どこにでもあるようなリアルなストーリーで、ネット社会で生きる子供たちの生きづらさを感じることができます。
子をもつ親ならだれもが「明日は我が身!」と思わせてくれる物語なので、ぜひ読んでみて欲しいです!
あらすじ
活発な娘“茜”と夫の三人暮らしをしていた“翼”。
どこにでもいる親子ですが、ある日茜の同級生“俊介”が学校の屋上から飛び降り自殺未遂をする事件が発生してしまいます。
突然のことに茜は落ち込んでいるようですが、俊介が残していた遺書にはいじめた犯人として茜の名前が記されていました。
この事実にショックをうける翼ですが、俊介は過去に茜をいじめていたことがあります。本当に娘が犯人なのか、なぜ気の強い俊介が飛び降りてしまったのか。
母親としてわが子を信じたい気持ちと、疑ってしまう気持ちで揺れ動く両方の親の心情にも注目です。
見どころ
同級生の自殺未遂で、遺書の中にいじめの犯人として、自分の娘の名前が載っている新事実…。しかも、飛び降りた同級生は、過去に娘をいじめていた加害者でした。
娘は本当に加害者なのか、いじめっ子だった同級生はなぜ飛び降りたのか、急展開で変わっていくストーリーに目が離せません!
「娘はいじめなんてやってない」を読んだ感想
まさか娘が犯人!?
“茜”を育てる母親“翼”は、夫と三人暮らしのどこにでもいる家族。
平凡な日常を送っていましたが、茜は年頃ということもあってスマホを手離しません。
この姿も、よくみる光景ですが、茜はなにかを隠しているようです。
そんなある日、茜の学校で同級生が学校の屋上から飛び降りるという事件が起こってしまいます。
まさかの事件に、茜も落ちこんでいると思いきや、なんと遺書には犯人として茜の名前が載っていたのです。
翼の気持ちを考えると、「まさか自分の子供が…」と追い詰められる展開ですよね。
茜は被害者だった
飛び降りた同級生“俊介”は、昔茜をいじめていた加害者だったという展開は、驚きを隠せません。
俊介は気が強いことから、クラスのトラブルメーカー的存在。いろんな人をいじめては、両親は学校に呼び出されていたようです。
昔の俊介と今回の事件を照らし合わせたら、「俊介がいじめをやり返された」と思ってしまいますよね。
俊介は、ただの被害者ではなく、「やり返されて当たり前」と思ってしまいます。この現実に、俊介の両親はなにを思うのでしょうか。
真実はだれが知っているの?
俊介を追い込んだ犯人に仕立て上げられた茜は、「自分はやっていない」といい、翼も母親として茜を信じたい気持ちがあります。
でも、いじめた証拠としてグループチャットの履歴が出てきました。
そこには、「死んだほうがマシ」などの暴言が…。これをみた翼は、自分の子を信じたい気持ちと疑ってしまう気持ちのはざまで、苦しいですよね。
俊介の両親は、いじめた加害者と徹底的に戦うつもりのようですが、ことの発端は過去の俊介のいじめにあったのでは…と思ってしまいます。
【考察】「娘はいじめなんてやってない」の最終回・結末が気になる!
最終回の結末は、「俊介の自作自演だったのでは…」と予想していますが、みなさんはどうでしょう。
過去にいじめをしていた俊介は、年を重ねるごとにクラスの中で浮いてしまう存在になってしまい、みんなの気をひくために屋上から飛び降りてしまったのでは…。
クラスのみんなに心配されたい、いつもは相手にしてくれない父親にかまってほしいなど、子供心の奥底にある想いが爆発してしまったのではないでしょうか。
今回の件で俊介はSNSでも話題となり、みんなの注目の的となり、見事自分の思うように世間を動かせたと思います。
このことを知ったとき、俊介の両親はどのような行動をとるのか最後まで目が離せません。
まとめ
娘の同級生が屋上から飛び降りて、まさかの自殺未遂事件…。いじめた犯人として名前が記載されていましたが、そこには愛する娘の名前もあったのです。
親として娘を信じたい気持ちと、疑ってしまう気持ちの間で揺れ動く、親としての気持ちは心苦しいものがあります。
飛び降り事件の真相がどんな結末を迎えるのか、最後の最後まで目が離せません!