今回はSORAJIMA発の話題作『千鶴の夜明け~わたしに一途な旦那さま~』を読んだので、あらすじや感想をまとめていきます!
孤独な軍人・藤四郎の妻となった千鶴。藤四郎への想いを秘めながらも、彼の心を掴むことができずにいました。そんなある日、藤四郎は千鶴に、ある秘密を打ち明けます。それは、千鶴が想像もしていなかった、深い愛情だったのです。
明治時代を舞台に孤立無援となった夫婦の心温まる純愛物語。今回は、そんな『千鶴の夜明け~わたしに一途な旦那さま~』の魅力をたっぷりとお伝えします。
漫画『千鶴の夜明け~わたしに一途な旦那さま~』の作品情報
作品情報 | |
作者 | 天壱、SORAJIMA |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | SORAJIMA |
レーベル | SORAJIMA |
天壱先生×SORAJIMAによる漫画『千鶴の夜明け~わたしに一途な旦那さま~』は、歴史を舞台にした切なくも感動的なラブストーリーです。
世間から忌嫌われ、孤立無援の寂しき夫婦。そんな二人の心に芽生える愛の物語が静かに幕を開けます。不器用ながらもまっすぐな二人の姿に、きっとあなたも温かい気持ちになれるはず!
2024年12月1日まで005話まで無料読みでますので、この機会にぜひ♪
『千鶴の夜明け~わたしに一途な旦那さま~』のあらすじとネタバレ感想!
ここでは、『千鶴の夜明け~わたしに一途な旦那さま~』の各話あらすじと感想をご紹介します。
まずは、作中の登場人物を簡単に見ていきましょう!
- 千鶴:北方戦争の英雄・藤四郎の妻。孤児で、藤四郎を慕っている。
- 藤四郎: 北方戦争の英雄。千鶴の夫であり、彼女に深い愛情を抱いている。
第1話のあらすじと感想
第1話(001話~003話)
藤四郎(とうしろう)のもとへ嫁いだ千鶴(ちづる)は、結婚1年目を迎えた今、山神様の生贄になろうとしていました。もとより、北条家の決まりとして彼との結婚は、生贄になることが前提でした。
そうして山神様の生贄に出された千鶴は、村人たちの手によって真っ暗な洞穴に閉じ込められてしまったのです。残されたわずかな時間、藤四郎との結婚生活を思い返す千鶴…。
幼い頃からずっと藤四郎のことが好きだった千鶴ですが、結婚してから今日まで会話はおろか夫婦らしいことは何ひとつありません。一度だけでいいから彼に好きだと言われたかった…それが千鶴の最後の願いでした。
すると洞穴の外から千鶴を呼ぶ藤四郎の声が…。実は千鶴のことを愛していた彼は、最後の最後で本当の想いを千鶴に伝えに来ていて…。
感 想
本当は千鶴のことが好きだったけど、訳あってその想いを伝えることが出来なかった藤四郎。冷たい態度を取っていたのも、生贄になる彼女を悲しませないための彼なり優しさなのでしょう。
しかし、最後の最後で千鶴に精一杯の想いを伝えることができて本当に良かった!ずっと君のことが好きだったと、涙ながらに訴えるシーンは、切なくも感動的でうるっときました。
彼の想いを聞いた千鶴の反応もこれまた素晴らしかったです。両想いだけど本当の意味で結ばれることができなった二人の姿に感情移入せずには読めませんでした。
第2話のあらすじと感想
第2話(004話~006話)
どういうわけか、藤四郎と結婚したばかりの1907年6月に戻っていた千鶴。これは山神様から与えられたチャンスだと考えた千鶴は、せめて生贄になるその日まで、全力で今を生きようと決意します。
そうと決まれば吉日、藤四郎との距離を少しでも縮めるため、彼の大好きな卵焼きを作ってあげることにした千鶴は、街へ卵を買いに出来かけます。
しかし、孤児だった千鶴は世間の嫌われ者です。どれだけ頭を下げても卵すら売ってもらえない状況に痺れを切らした千鶴は、そばに落ちていたカマを手に取り思い切った行動に…。
そうして卵を手に入れることができた千鶴でしたが、村の住人たちは納得がいかない様子でした。すると騒ぎを聞きつけ現れた村長の娘・香織が、村人たちに” ある協力 ”を持ち掛けて…。
感 想
例え過去に戻ってきたとしても生贄になる運命は変らないことを悟った千鶴。自分の命よりも彼の幸せを願う千鶴の姿に感動せずにはいられませんでした。
それに何よりも、世間から嫌われ孤立している二人がとにかく切なかったです。でも、どれだけ虐げられても前向きに頑張ろうとする千鶴の姿は本当に逞しくて素敵でした。
すぐにとはいかないかもしれませんが、きっと千鶴の想いは藤四郎に届くと思います。
また、第2話のラストでは、香織の入れ知恵によって、村人たちが千鶴を陥れようと不審な動きを見せていました。もうほっといてよ!って言いたいところですが、彼らには何を言っても無駄でしょうね。
第3話のあらすじと感想
第3話(007話~009話)
山奥の泉で水浴びをしていた藤四郎のもとへ” 卵焼き入り ”のお弁当を届けた千鶴。彼のために川へ飲み水を汲みに行こうとした千鶴は、妖に追われている村人たちと遭遇してしまいます。
ここで村人たちは、あろうことか千鶴を突き飛ばし、自分たちは我先にと逃げてしまったのです。ひとりその場に残された千鶴は、大蛇の妖に襲われ究極に立たされてしまいます。
次の瞬間、千鶴の危険を察知した藤四郎が颯爽と登場…!彼は強大な大蛇をたったひとりで次々と退治し千鶴を救って見せたのです。その様子を影から見ていた村人たちは、彼のあまりの強さに震え上がります。
一方、藤四郎もまた、千鶴を助けることはできたが、彼女に恐ろしい姿を見せてしまったことに後悔せずにはいられませんでした。
しかし、本当の藤四郎は強くて弱く繊細で、誰よりも優しい人物だということを知っていた千鶴は、大蛇から救ってくれたことへの感謝を精一杯の笑顔で伝えて…。
感 想
自分たちが助かるために千鶴を犠牲にしようとする村人たちには呆れてしまいますね。あのまま妖に襲われてしまえば良かったのに…ってちょっと思っちゃいましたよ。
それにしても千鶴を颯爽と救ってみせた藤四郎、カッコよかったですね。本当はあの姿を千鶴に見せたくなかったんだろうけど、大切な人が危ない時に躊躇ってなんていられませんよね。
どれだけまわりが藤四郎のことを悪くいようと、味方でいてくれる千鶴は彼にとってもかけがえのない存在だと思います。
また、第3話の後半では、腕に傷を負ってしまった千鶴を藤四郎がさりげなく労るシーンが描かれており必見です。ラストでは、着物が肌けた状態で包帯を巻く千鶴と偶然にも居合わせてしまった藤四郎。
第4話のあらすじと感想
第4話(010話~012話)
村人たちは千鶴の件を村長に報告したあと、外で酒を交わしながら千鶴を嵌めたことについて楽しそうに話していました。するとそこへ鬼気迫る表情の藤四郎が現れて…。
その後場面は、藤四郎が不意に千鶴を押し倒してしまったシーンへ。ドッキドキのハプニングに見舞われながらも、藤四郎との距離が少し縮まったことに喜びを隠し切れない千鶴。
さらに藤四郎の方から「新しい着物を買いに行かないか」と、思わぬ誘いを受けた千鶴は、ここぞとばかりに素直な気持ちを伝えて…。
感 想
千鶴の頑張りによって、藤四郎にも心境の変化が現れ始めているみたいですね。前の人生では、なるべく千鶴と関わらないようにしていた藤四郎ですが、明らかに千鶴を意識し始めています!
千鶴の「家では楽な格好でいて欲しい」という何気ない言葉に、普段軍服しか着ていない彼が、さりげなく着物を着ていたシーンはとっても可愛かったです♡
また、第4話では、新しい着物を買いに街へ出かけることになった二人ですが、まるで初々しい中学生カップルのような姿に、心が和み癒されました!
そんなこんな意外と順調な二人ですが、村長の娘・香織が何やら企んでいる模様です。いったい何を仕掛けてくるのか、今後が心配でなりません…。
【考察】『千鶴の夜明け~わたしに一途な旦那さま~』の最終回・結末はどうなる?
千鶴と藤四郎の恋の行く末が気になる本作ですが、最後はいったいどんな結末を迎えるのでしょうか…。
考察①:千鶴と藤四郎は添い遂げる
過去に戻ってきた千鶴ですが、山神様の生贄になる運命は変わっていませんでした。しかし、前の人生では運命に抗えなった千鶴ですが、今回は人生に対する覚悟が違います!
今の千鶴には過去すら変えることのできるバイタリティを感じますよね。藤四郎もそれに影響され、互い力を合わせて、明るい未来を切り開いて欲しい!!
仮に運命を変えることが出来たとするならば、千鶴と藤四郎は生涯を添い遂げると勝手ながら予想しています。
切なくも感動的な結末
一方、生贄の運命を変えられなかった場合、悲しい結末が待っていそうですよね。生贄になるまでの1年間、千鶴は全身全霊をかけて藤四郎に尽くしていくことでしょう。
そうして幾多の困難を乗り越え、ようやく幸せになれた二人。しかし、最終的に千鶴の生贄になる運命は変らず、藤四郎ひとりを残してこの世を去っていく…という切なくも感動的な展開が待っているかもしれません。
まとめ
言葉にできない想いや、すれ違い、そして二人の成長…。『千鶴の夜明け』は、ただ愛し合うだけではなく、人間としての成長を描いた物語です。歴史を舞台にした切ないラブストーリーを、あなたも一緒に感じてみませんか?