今回紹介する『蜜と劇薬』は、「青楼オペラ」や「BLACK BIRD」で大人気の“桜小路かのこ先生”の作品!
療養のため幼いころから本家を離れて暮らす良家の令嬢・碧子と、護衛兼お世話係の瑛との禁断の恋を描いた物語です。
離れて暮らす父との再会を果たした碧子ですが、その直後に両親が謎の死を遂げ生活が一変して…。
瑛は本当に碧子の味方なのでしょうか?
漫画『蜜と劇薬』のあらすじと登場人物
あらすじ
幼い頃から病弱で、長野県の別荘で療養生活を送っていた良家の令嬢・碧子。
本家で暮らす両親と離れて生活していた碧子の側には、いつも護衛兼お世話係の瑛の姿がありました。
ある日、久々に本家に戻った碧子は数年ぶりに父との再会を果たします。
大学生になる碧子は本家で暮らす事が決まっていましたが、瑛も変わらず側にいてくれると信じていました。
しかし瑛は両親から碧子の側を離れるよう命じられており、あと少しでこの生活が終わる事が発覚。
瑛がいなくなると知り取り乱した碧子は“一生側にいて”と命じますが、その直後本家で発生した火災で両親が亡くなってしまい…。
登場人物
- 治岡碧子(はるおかあおこ)
様々な事業を営む財閥・治岡家の末娘。
幼い頃から身体が弱く、護衛兼お世話係の瑛と共に本家から離れた長野の別荘で療養生活を送っている。
- 佐治瑛(さじあきら)
碧子の護衛兼お世話係で、10年以上一緒に暮らしている。佐治シークレットサービスの社長の息子。
- 佐治(さじ)
瑛の父親で、代々治岡家の護衛を務めている“佐治シークレットサービス”の代表。
- 碧子の父
治岡財団の理事長。穏やかな性格で碧子と暮らす事を楽しみにしていた。
- 碧子の母
身体が弱く、本家の母屋で療養生活を送っている。
- 治岡青祠(はるおかせいじ)
碧子の兄。議員として活動している。
- 治岡藍子(はるおかあいこ)
碧子の姉。夫と共に製薬会社を引き継いでいる。
- 樹(いつき)
碧子の中学時代の先輩。瑛の伝手を使い佐治シークレットサービスで働いている。
- 治岡直輝(はるおかなおき)
碧子の従兄弟。治岡の全財産を碧子が相続する事に不満を抱いている。
『蜜と劇薬』の各話ネタバレ感想と見どころ
第1話の感想|運命の別れ道
第1話(1ー4)の感想
このお話の主人公は、良家の令嬢でありながら病気療養のため家族と離れて暮らす碧子。
彼女の側には常に護衛兼お世話係の瑛が寄り添っており、穏やかな生活を送る二人の姿にほっこりしました。
碧子は原因不明の病に悩まされていますが、片時も側を離れず世話を焼く瑛の姿はまるで恋人同士のよう。
この状態でプラトニックな関係を続けているなんて、瑛の我慢強さに感心させられます!
しかし、碧子の大学進学を機に二人の関係が一変する事に。
瑛も男ですし、碧子の婚約者の事を考えると距離を置くのは自然の流れだと感じますが、突然言われても戸惑ってしまいますよね…。
第1話の見どころ
- 碧子と瑛の甘々な生活:イケメン護衛に甘やかされる碧子が羨ましい!
- 碧子の大学進学が決定:本家に戻るのと引き換えに瑛と別れるなんて!?
- 両親との別れ:本家が焼失する中、瑛の表情に注目!
第2話の感想|膨らむ疑惑
第2話(1ー3)の感想
両親の死からしばらく経ち、瑛と共に都内の別荘で暮らす事になった碧子。
瑛を失う事は避けられましたが、代わりに両親を失った碧子が塞ぎ込んでしまう気持ちも分かります。
しかも治岡家では何故か末子が全財産を相続する事が決まっており、碧子は治岡家の当主に就任。
兄の青祠や姉の藍子は好意的ですが、叔父は碧子が当主に就任する事が不満のようですね…。
しかし、見下していた佐治家から不正の証拠を突きつけられ、すごすごと退散する姿にスッキリしました!
このまま穏便に解決するのかと思いきや、藍子は両親の死に佐治家が関わっていると予想。
第2話の見どころ
- 塞ぎ込む碧子:落ち込む碧子に寄り添う瑛が素敵!
- 佐治家への疑惑:泥沼家族会議と治岡家乗っ取り疑惑の真相が気になる!
- 瑛の豹変:ぐっすりと眠る碧子を見た瑛は…?
第3話の感想|甘美な劇薬
第3話(1ー3)の感想
狸寝入りをしている碧子に唇を重ねた瑛。
碧子は眠れぬ夜を過ごしますが、瑛は通常運行で笑ってしまいました!
瑛は藍子の予想通り碧子を堕として治岡家を乗っ取ろうとしているのか、それとも純粋に彼女を愛しているのか気になるところです。
瑛への疑念が膨らむ中、彼が目を離した隙に従兄弟の直輝が来訪。
最初は好意的だったものの、碧子が治岡の全財産を相続する事に不満を持った直輝は豹変し暴走します。
颯爽と駆け付ける瑛がカッコ良すぎましたが、普段見せる優しい姿とは違い、護衛としての役目を果たす様子にゾクゾク…。
碧子を抱きしめながら危険な目に遭わせてしまった事を責める姿は本心に見えますが、これが演技だとしたら恐ろしいですね。
第3話の見どころ
- 碧子の苦悩:瑛との関係を壊したくなくて葛藤する碧子に共感!
- 護衛としての瑛:普段の優しい瑛とのギャップがたまらない!
- 瑛の本性:碧子に与えているのは蜜という名の劇薬!?
【結末予想】『蜜と劇薬』の最終回はどうなる?
碧子と瑛の恋の行方が気になる本作ですが、ラストはどんな展開を迎えるのかでしょうか?
ここでは、そんな『蜜と劇薬』の最終回・結末を考察していきます!
考察①:碧子と瑛が結ばれる
碧子の護衛兼お世話係として、10年以上共に暮らしてきた瑛。
佐治家による治岡家乗っ取り疑惑は拭えませんが、瑛は純粋に碧子を愛しているように思えます。
碧子も瑛無しの生活など考えられないでしょうし、しがらみに囚われず添い遂げて欲しいです!
考察②:治岡家が佐治家に乗っ取られる
両親の死をきっかけに、徐々に治岡家を浸蝕し始めた佐治家。
両家の関係は百年以上続いているようですし、それぞれ“治”の文字が入っている事から、元は血縁関係にあったと予想しています。
いつから主従関係となったのかは分かりませんが、佐治家は虎視眈々と当主の座を狙っていたのではないでしょうか。
まとめ
『蜜と劇薬』について紹介しました。
病気療養のために本家を離れ、護衛系お世話係の瑛と共に別荘で暮らしていた良家の令嬢・碧子。
しかし大学進学を機に彼と引き離されそうになった碧子が“ずっと瑛の側にいたい”と願った途端に本家が焼失し、両親が亡くなってしまいます。
両親の死後、財産を引き継いだ碧子ですが、姉の藍子は“佐治家が治岡家を乗っ取ろうとしている”と疑っていました。
果たして瑛は碧子の味方なのか、それとも…?